ソクラテスの弁明
　　　　　　　（プラトン著：久保勉訳：岩波文庫）

（１）７０歳を超えた被告　 1-17これに反して諸君は、私の口からは、全真相を聴くであろう。

（２）訴人のねらい　 思いを天体の現象に潜め地下一切の事象を探求し、2-10悪事をまげて善事となす

（３）訴状のこと　 ソクラテスは不正を行い、3-9また無益なことに従事する、3-10彼は地下ならびに天上

（４）家庭教師　 4-12報酬を払って己に来たらしめ、しかもさらにこれを感謝させることが出来るほどの

（５）デルフォイの神　 5-42即ち彼は、私以上の賢者があるか、5-43と伺いを立てたのである。

（６）他流試合　 6-37かくて私はこの人からも他の多くの人達からも憎悪せらるるに至ったのである。

（７）神託の歴訪　 神意に従って探求した結果、7-14私は、最も令名ある人々は最も智見を欠き、

（８）技術者は除外　 8-16自らあるがままにある方が私のためにも好い、と答えたのであった。

（９）極貧の裡に　 反することが分かれば、9-21私は神の助力者となって、彼が賢者でないことを指摘

（１０）有閑青年の好奇心　 10-19すべての哲学者に向けられる陳腐な非難を持出して来る。

（１１）反撃弁論　 彼は厳粛な事柄を冗談の種にする者だからである。11-18すなわち彼は軽々しく他を

（１２）馬の調教師　 12-30ベラの神かけて、これは聴きものだ。すると善導者は随分沢山なわけだ。

（１３）メレトス君　 13-35もし私が納得できたなら、故意でなしにしている事をやめるのは明らかだ

（１４）国家の神々　 14-17全然たる無神論者ではなく、この点において罪ある者ではないが、

（１５）ラバのたとえ　 15-1諸君、私がいかなる理由から彼の言葉をかく解するかを私と一緒に考察し

（１６）多衆の誹謗が　 16-48恥辱に較べては、16-49死やその他の事の如きは毫も念頭に置いては

（１７）愛智者　 17-42お前は今後あのような人間吟味に従事せず、知恵の愛求に努めることをやめな

（１８）私の貧乏　 18-30諸君にしてもし私を死刑に処したならば、再び私のような人間を見出すことは

（１９）脱世俗の権力闘争　 19-21国家に行われる多くの不正と不法とを阻止せんとする者は、

（２０）制止する勇気　 政府がその後、追いかけて崩壊しなかったら、20-43私はそのために生命を

（２１）教授にあらず　 この人達のある者が世を益する人になろうとなるまいと、21-22私が責任を負う

（２２）傍聴席の面々　 22-47彼らは皆むしろ私を援助しようとしているのである

（２３）量刑について一言　 23-5しきりに涙を流して法官に嘆願哀求し、また出来得るかぎり同情を

（２４）裁判官諸君　 24-4哀願によって赦罪を得るが如きは、私には正しくないと思われる。

（量刑の投票）

（２５）僅少差の有罪　 三十票の投票が違えば、25-7私は無罪放免になるところだったのである。

（２６）迎賓館での饗応　 26-29オリュンピヤの競技に勝利を得た場合よりも遥かにふさわしい。

（２７）罰の逆提義　 27-37至るところで追払われつつ一生を送るとすれば、私を待受けているものは

（２８）罰金３０ムナの友情　 28-9魂の探求なき生活は人間にとり生甲斐なきものである

（２９）想定外の判決　 29-3賢人ソクラテスを死刑に処したという汚名と罪科とを負わされるに到る

（３０）有罪投票者に一言　 30-13今よりもさらに多くの問責者が諸君の前に出現するであろう。

（３１）無罪投票者への謝辞　 31-27今私の身に降りかかったことはきっと善い事であると思われる、

（３２）死の利得について　 あの世でもこの世と同じように、32-34人々を試問したり吟味したりして、

（３３）謝辞　 33-27しかしもう去るべき時が来た、私は死ぬために、諸君は生きながらえるために。

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「ささくら」聖書大学

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2014/9/16、10/15-10/21 （笹倉宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義 通称：オリジナル教会 Webキリスト教マニュアル「笹倉キリスト教会」の製作者 2015/4/19、2015/5/3、2016/5/7、2020/5/10（本のサイズ変更）