「ダビンチ・コード」角川文庫・文庫本・抜粋 「ダビンチ・コード」角川文庫・文庫本・抜粋
| 「ダビンチ・コード」の薀蓄 |
| キリスト教を知らない人が、この「ダビンチ・コード」の薀蓄を読むと、「ああキリスト教会ってそうなんだ」と思うかも知れない。読者の中には、キリスト教に関する知識を得たと思い、それを無宗教の根拠とするかもしれない。そこで、それらの薀蓄をとりあげて、意見することにした。 薀蓄（うんちく）旺文社「国語辞典」第十版 （「薀」は積む、「蓄」はたくわえる意）長年積み蓄えた、学問や技芸の深い知識。 |
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| 目次 |
| (1)聖書を否定のレオナルド・ダ・ビンチ 「聖杯を完全に理解するためには」ティービングはつづけた。「まず聖書を理解しなくてはならない。新約聖書についての知識は？」ソフィーは肩をすくめた。「まったくありません。わたしを育てたのは、レオナルド・ダビンチを敬愛する人でした」。 |
| (2)コンスタンティヌス帝による新約聖書 新約聖書を編纂するにあたって、八十を超える福音書が検討されたのだが、採用されたのは、それに比すればごくわずか−−−マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの各伝だけだった」「どの福音書を入れるかはだれが選んだんですか」。ソフィーは尋ねた。「そう！」ティービングは情熱をこめて叫んだ。「キリスト教の根本的な皮肉はそれだよ。今日の形に聖書をまとめたのは、異教徒のローマ皇帝であったコンスタンティヌス帝だ。 |
| (3)「神の子イエス」の呼称は エジプトの太陽神の頭上にある円盤は、カトリックの聖人の光輪と化した。イシスは奇跡的な方法で息子ホルスを身ごもったが、その授乳の姿を描いた壁画は今日の聖母子像の原型となっている。 |
| (4)聖書の編纂は皇帝の陰謀 コンスタンティヌスの聖書で禁じられた福音書を選んだ者は、だれであれ異端者と見なされた。異端ということばはこの時期から使われはじめたんだよ。ラテン語の”ｈａｅｒｅｔｉｃｕｓ”には、もともと”選択”という意味があった。イエス・キリストの本来の物語を選択した人々が世界で最初の異端者（ｈｅｒｅｔｉｃ）というわけだ。 |
| (5)埋蔵文書の扱われ方 コンスタンティヌスが抹殺しようとした福音書のなかには、かろうじて残ったものがある。１９４０年代から５０年代にかけて、パレスチナの砂漠にあるクムラン付近の洞窟で、死海文書が発見された。 |
| (6)壁画「最後の晩餐」の杯の数 絵を見おろすと、驚いたことに、キリストを含めた全員の前にワイングラスが置かれていた。十三個のグラス。しかも、脚のない、ガラス製の小さなものだ。脚のついた杯は見あたらない。聖杯などどこにもない。ティービングの目がきらめいた。 |
| (7)杯と子宮 杯はまさに女性らしさを表す古代の記号だから、聖杯とは聖なる女性や女神の象徴なんだよ。もちろん、それは教会によってほぼ完全に抹殺されてしまった。 |
| (8)最後の晩餐に「女」が 「この人、女よ！」ソフィーは叫んだ。ティービングは笑った。「驚いたかね。もちろん、作者がしくじったわけではない。レオナルドは男女の描き分けに長けていた」。 |
| (9)愛弟子ヨハネが女に変身の謎 「より具体的に言えば、イエス・キリストとマグダラのマリヤとの結婚だ」。「なんですって」ソフィーはラングドンに目をやり、それからティービングへもどした。 |
| (10)浮かび上がる「M」は結婚を暗示 ユダヤ人の習慣では、独身は非難され、息子にふさわしい嫁を見つけるのが父親の義務だった。もしイエスが結婚しなかったのなら、福音書のどれかがそれに言及し、独身という不自然な状態を通した理由についてなんらかの説明をしているはずだ。ところがそんな記述はどこにもない。 |
| (11)掘り出された「グノーシスな福音書」 「ピリポによる福音書からはじめるのがいちばんだ」「そして主の連れはマグダラのマリヤである。キリストはどの弟子よりも彼女を愛し、しばしば唇に接吻した。ほかの弟子たちはこれに苛立ち、非難の意をあらわにした。弟子たちは言った。「なぜわたしたちよりも彼女を愛するのですか」。 |
| (12)ポルノ映画「最後の誘惑」 フランス政府が聖職者の圧力を受け、イエスとマグダラのマリヤという女性とのセックスが描かれているアメリカ映画＜最後の誘惑＞の上映禁止に同意したらしい。その記事で祖父は、カトリック教会は傲慢であり、上映禁止の措置はまちがっていると述べていた。 |
| (13)「岩のペテロ」vs「マグダラのマリヤ」 レビは答えた。「ペテロよ、あなたはいつも激しやすい。かの女性を敵のごとく見なして張り合っているのが見てとれる。もし主が彼女を尊ぶべきとなさるなら、それを拒むあなたはいったい何者か。主はまちがいなく彼女を知りつくしている。だからこそ、わたしたちよりも彼女を愛したのだ」 |
| (14)「マグダラのマリヤ」と「イエス」は王家の血脈 「強力なベニヤミン族と姻戚になることによって、イエスはふたつの王家の血筋を融合させて、王位に対する正統な権利を持つ強大な政治的一体を作りあげ、ソロモン王にさかのぼる王統を復活させようとした」。 |
| (15)「イエス・キリストの子」を宿した聖杯 「子供がいなくてはならない」ソフィーは立ちすくんだ。「それこそが」ティービングは高らかに言った。「人類の歴史上、最大の隠蔽だ。イエス・キリストは結婚していたばかりか、父親でもあった。マグダラのマリヤは聖なる器だ。 |
| (16)目的は「聖杯だった」遺骨の発見 ティービングは言った。「だが、こうした隠蔽をおこなう強力な動機が教会にあったことはわかるだろう。血脈のことが世に知れ渡ったら、教会はけっして存続できなかった。イエスに子がいたとなれば、神たるキリストという根本概念が覆され、教会こそが神に近づき天国へ行く唯一の手段だという主張も崩れ去る」。 |
| (17)サングリアル文書、墓、「聖杯の血脈」 ティービングは間をとった。「とはいえ、キリストの血脈はフランスでひそかに受け継がれ、やがて五世紀に大胆な動きを示した。フランス王家と姻戚関係を結び、メロウイング朝の王統を創始したのだよ」 |
| (18)シオン修道会の歴代総長を抜粋 （下）巻にシオン修道会の歴代総長の一覧があったので、まとめてみた。 |
| (19)「新約聖書が虚構」の会話 ソフィーは疑わしげな顔をした。「わたしの友達の敬謙（けいけん）な信者は、キリストが実際に水の上を歩き、実際に水をワインに変え、実際に処女降誕によって生まれたと固く信じてるわ」「そうだろうな」ラングドンは言った。「宗教にまつわる寓話（ぐうわ）は現実を構成する一部となっている。そうした現実に生きることで、多くの人々がよりよい暮らしを築けるわけだ」「だけど、そんな現実は嘘っぽいわ」ラングドンは小さく笑った。 |
| (20)評議会がオプス・ディの認可を撤回 「わかりやすく言いますと、本日（ほんじつ）から六か月後、オプス・デイはバチカンの属人区と見なされなくなります。あなたがたは独立した教会組織になる。教皇庁はもはや無関係です。聖下も同意され、すでに正式な文書の作成がはじめられています。 |
| 「感想」まさよし君のうんちく |
| 小説の主旨はこうである。イエスは「神の子」などではなく偉人の一人であり、マグダラのマリヤと結婚していて、彼女はフランスに亡命して女児を産んだ。そして、そのユダとベニヤミンの王家の血脈は、その事実を葬ろうとするカトリックの手から隠れて、今日に受け継がれている。それがソフィーである。 サングリアル伝説を証明しソフィーにスポットライトをあて、イエスが「神の子」ではなかったと暴露してカトリックに大打撃を与え得たとして、その後ソフィーはどうなる。人心は彼女に傾倒するだろうか。芸能界のスターよろしく、一時の熱狂が得られたとしても、たちまち人々から忘れ去られてしまうだろう。それが「芸能界」である。 この話で利益を得るのは、興行者、小説を書いた者だけであるが、それもたちまち忘れ去られてしまう。それが肉に属する者の運命である。次の興行ネタを探さないと収益は絶える。 しかし、人心はやがてカトリックに戻る。「聖母子」の輝き、その具現がカトリックの属する聖界なのであり、人の心に、いつまでも存続する根拠なのである。だから、人々はやがて「カトリックに帰る」。 |
| 「ルカによる福音書」6章 6-43悪い実のなる良い木はないし、また良い実のなる悪い木もない。6-44木はそれぞれ、その実でわかる。いばらからいちじくを取ることはないし、野ばらからぶどうを摘むこともない。6-45善人は良い心の倉から良い物を取り出し、悪人は悪い倉から悪い物を取り出す。心からあふれ出ることを、口が語るものである。 |
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| オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」 |
| ページ制作者 （ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義 |
| 略称：オリジナル教会 |
| 2020/4/12、4/17、4/19 |
| （ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書、文語体聖書、バルバロ聖書差分の３つに限定する。これ以外の、聖書の引用は異端行為として厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)世事に迎合した改編文章など異端以外の何ものでもない。（異端：=故意に対立すること） |
| 聖句引用：日本聖書協会 口語訳聖書 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分） |
いろいろ聖書 ささくら宗の聖書  |
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