(12)ポルノ映画「最後の誘惑」

「ダビンチ・コード」ダン・ブラウン著 越前敏弥（訳）角川文庫

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(2-P157)ラングドンはうなずいて同意を示した。ソフィーは最初の行を読み返した−−−そして主の連れはマグダラのマリヤである。 (2-P158)ティービングがページをめくって、ほかの数節も見せたが、驚くべきことに、目を通しながら、子供のころ、腹立たしげなひとりの司祭がわが家のドアを激しく叩いていたのを思い出した。 「ジャック・ソニエールの家だな」その司祭は、ドアをあけた幼いソフィーをにらんで問いただした。「ソニエールが書いたこの論説記事のことで話がある」そう言って新聞を示した。 ソフィーが祖父を呼ぶと、ふたりの男は書斎へはいってドアを閉めた。おじいちゃんが新聞に何か書いたの？すぐさまキッチンへ走り、その日の朝刊をひろげた。二ページ目に父祖の名前が載った記事を見つけ、それを読んだ。

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(2-P158)全部はわからなかったが、フランス政府が聖職者の圧力を受け、イエスとマグダラのマリヤという女性とのセックスが描かれているアメリカ映画＜最後の誘惑＞の上映禁止に同意したらしい。

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(2-P158)その記事で祖父は、カトリック教会は傲慢であり、上映禁止の措置はまちがっていると述べていた。

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(2-P158)あの司祭は頭がおかしいにちがいない、とソフィーは思った。「ポルノ映画ですぞ！神への屈辱だ！」司祭は叫びながら書斎から出てきて、玄関へ突進した。「よくもこんなものを支持できますな！マーティン・スコッセシというアメリカ人は神を冒涜している！このフランスでは、いかなる表現の場も与えてはならない！」ドアを叩きつけて去った。

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(2-P159)キッチンに現れた祖父は、新聞を手にしたソフィーを見て渋い顔をした。「反応が早いな」ソフィーは言った。「おじいちゃんはイエス・キリストに恋人がいたと思ってるの？」「いや、どんな考え方がいいだの悪いだの、教会が指図する権利はないと書いただけだよ」 「イエスには恋人がいたの？」祖父はしばし黙した。「もしいたとしても、そんなに悪いことかい」ソフィーは考え込み、やがて肩をすくめた。「別に気にならないわ」

新約聖書の福音書を読むものは誰でも、その内容の難解さは感じるかも知れないが、官能的なものが呼び覚まされることはまず無いと思う。「イエスの言行録」を言い換えれば、福音書というのとになるのだけれども、その目的は、イエスが成し遂げた「個人救済」の方法の記録なのであり、彼の言葉の数々は、その救済の自覚のもとに本領を発揮するものである。すなわち、それは、肉的なものではなく、霊的なものなのである。 ミスター「ダン・ブラウン」は、肉と霊との区別がつかない人なのである。霊的発達障害者と呼ばれてもしかたがない。

映画「最後の誘惑」

タイトルは「最後の晩餐」を茶化したもの、上には上のパロディ

「ｇｏｏ映画」から引用 （聖書からではなく、）ニコス・カザンザキスの原作を基に、神の予言者としての役割と、1人の人間としての欲求との狭間で悩むキリストの姿を描いてゆく。原題 （The Last Temptation of Christ）は1988年のアメリカ映画。 「最後の誘惑」あらすじ 紀元前1世紀のパレスチナ。神への到達を目指すナザレのイエスは、まだ顕れることのない神からの啓示を待ちわび、日毎深まる精神的、肉体的苦痛に耐えていた。 ユダヤ教会からイエスの刺客を命ぜられるユダは、砂漠で神に清められたという彼の姿に畏怖に似た思いを抱き、殺さずしばらく共に行動することにした。ユダはやがて、淫婦と蔑すまれ折檻をうけているマグダラのマリアをかばい、群衆に山上の説教を始めるイエスに、彼こそが国を統一する救世主かも知れないと思い始めるのだった。 そしてイエスは、洗礼者ヨハネの死を知って悪魔と戦う決意を示し、ガリラヤ湖周辺で病人を治して歩く彼の評判は次第に高まってゆく。 しかし、すっかりファリサイ人の商売の場と化してしまっているエルサレムの神前で怒りをあらわにするイエスを、ユダヤ教司祭たちは尊大な奴と苦々しく思い始める。 常に神の御心に添っていることをと祈りつつも、ついに力尺きてしまったイエスはユダに寺兵への密告を依頼するが、最後の晩餐の席でなおも十字架の死以外の道はないのか、と問いかける。 過越の祭の夜、捕われて鞭打ちの刑に処されたイエスは、ローマ総督ピラトにゴルゴダの丘での処刑を命じられる。 十字架に礫られ神に祈るイエスの前に1人の少女が現われ、神はあなたを試されただけとイエスを十字架から解き放つ。彼はマグダラのマリアと愛を交わすが、彼女は神によって命を召される。 落胆するイエスはラザロのマリアとの間で家庭を築き始めるが、ある日イエスの復活を説くパウロから、私のイエスはあなたよりずっと偉大だと冷たく言われ、深い衝撃をうける。 時は流れエルサレム滅亡の日、今まさに死なんとするイエスの枕元にかつての弟子達が次々に姿を現わし、怒りをあらわにするユダからあの天使の正体は悪魔だとぶちまけられ、愕然とするイエスは、私を救世主にして下さいと神に祈る。 その瞬間、イエスの身体はゴルゴダの十字架の上にあった。悪夢からさめた彼は微笑をうかべ、これで救われたと神に感謝するのだった。 新約聖書の内容とは全く関係のない小説の映画化と思うので、コメントすることは何もない。「イエス」という名前を使わなければ、問題なかったのかも知れないが、それでは興行収益につながらない。。多くの人々の信仰のよりどころである聖書の人物名を使って、まったく違った小説を書くというのが興行師の手口である。

今朝、４日、ふと「クオ・バディス」のキロンのことを思い出した。映画は見ていないし見る気も無いが、イエスの救われ方が、このキロンにヒントを得ていると思った。

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オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」

ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義

略称：オリジナル教会

2020/4/21、26

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聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分）

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作成履歴

ページ制作者：ささくら修道会　総長　笹倉正義
2012/2/3、2012/2/4

聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書
旧約聖書（１９５５年改訳）
新約聖書（１９５４年改訳）