「ダビンチ・コード」のウンチク

イエスはマグダラのマリヤと結婚していて子供がいた。彼女の遺体と子孫はシオン修道会が守っている。ダビンチはその秘密を「最後の晩餐」に描いた。その子孫とマグダラのマリヤのDNAが一致したらカトリック教会は大打撃を受けるので、遺体を破壊する陰謀が今も続いている。その陰謀の成否がこの映画のテーマである。

「処女受胎」の目的 そこでマリヤは御使に言った、 「どうしてそんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。 ルカ1-34

ルカはその文書の冒頭になぜ「処女受胎」を置いたのであろうか。「イエスの母マリヤから聞いたから書いた」では、報告を受けるテオピロは満足すまい。報告書には、「目的」と「証拠」が求められる。わたしはその両方を「ルカによる福音書」から読み取った。この取説作成開始から10年目にして、わたしはその眺望に導かれた。2020/11/30

目次

(1)お父さん、この本あげる「ダビンチ・コード」

ここで紹介するダン・ブラウン著、「ダビンチ・コード」は、娘がわたしにくれたもので、わたしが買ったものではない。娘は、わたしが世間さまにたいして何か恥ずかしいことをしていると思っているわけではないが、さりとてそれを人に言う気にはなれず、できれば秘密にしておきたいと思っている。しかし、わたしのしていることに全く関心がないわけではなく、時にはわたしの話も聞く。

(2)「ダビンチ・コード」は「最後の晩餐」に

この本の大筋はこうである。イエスはマグダラのマリヤと結婚していた。彼の磔刑後、彼女は彼の子を産み落とした。そのイエスの子孫「聖杯」を守る組織がシオン修道会であった。その総長にレオナルド・ダビンチがなった時に、彼は「最後の晩餐」の絵に「秘密」を残した。

(3)「ダビンチ・コード」角川文庫・文庫本・抜粋

この本が世界に発信したいキリスト教の薀蓄は、「聖杯」の謎を解き明かそうとする。一方、「キリスト教会の取説」を受注した者の立場からは、本の語る薀蓄の「おかしな話」と思うところを抜粋し、コメントをつけた。

(4)ダビンチ・コードまとめ「俗」と「聖」の整理

これはプリンセス・ソフィーが別荘で見た、秘密集会の場面である。なぜ、総長のＳＥＸに会員が立ち会うのか、その目的は「種（たね）」の確認である。ＤＮＡ鑑定というものが確立した時代においては形骸化とも言えるこの儀式ではあるが、それまではこの儀式が必要であったであろう。

(5)レオナルドの晩年（フランス滞在中に病没）

ＴＶ番組・美の巨人「ロワール古城巡り　後編」に、レオナルドがイタリヤ遠征をしていたフランソワ一世に連れられて、フランスに行き、そこで３年後に没したことが紹介されていた。

(6)レオナルドの青春（絵画「受胎告知」から）

ＴＶ番組・美の巨人、こんどは彼の「受胎告知」の卓越した技法が紹介される番組が始まった。「受胎告知」の天使とマリヤの衣服から、その下に隠された体の肉感を、絵画に再現する技法の紹介だった。レオナルドは、その技法によって、いくらでも同じ状態で、スケッチできた、という内容だった

以下は履歴

「ダビンチ・コード」記事の再考

キリスト教会の取説作成の過程で、その頂点（狂気からの解放）に達したことを自覚し、来た道を引き返している。その過程で、それまでに記述した内容に目を通し、再考と修正の作業をしようとする。(2020/4/11、12/11)

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信仰の人々を自らに潜む「狂気」から解放し、その魂を清め、ミサに集い、人生を前向きに明るくおくれるようにとの、宣教と礼拝とが、カトリック教会の聖なる務めのひとつである。それは、旧約聖書の時代よりも長く、ローマ司教（教皇）の教会を核として、聖母子それぞれの愛のうちに、2000年を超える歴史を刻む。一方で、その栄光を利用し、茶化した興行を目論む者も、また絶えない。この「ダビンチ・コード」もその典型と言えるだろう。「聖なる者」と「興行師」の違いを、明らかにできたら、と思う次第である。(2020/4/20)

この本に目を通す前に、映画をみた。はっきり言って、とてもおもしろかった。映画は小説をそのまま実写にしているのではなく、特定多数の人々が娯楽作品として観れるように再構成されている。しかし、小説の方はバチカンのシステムを壊そうという意図で書かれている。それによって、小説が注目されることを狙ったのだ。（ご参考：ゴッド・ファーザー第三部では、シチリヤ島での話とバチカン内の陰謀が平行して進む) この小説のテーマは、この手の類（たぐい）の例にならい、「発掘」された文書により、カトリックが隠蔽（いんぺい）した「真実」を世に知らしめることである。それは、イエスが結婚していて、その妻であったマグダラのマリヤが、イエスの子供を産んだことに始まる。この小説の「ヒロイン」は、その子孫という設定である。ダビンチは、「最後の晩餐」にその秘密を残したという。

「ルカによる福音書」のマグダラのマリヤ

8-1そののちイエスは、神の国の福音を説きまた伝えながら、町々村々を巡回し続けられたが、十二弟子もお供をした。8-2また悪霊を追い出され病気をいやされた数名の婦人たち、すなわち、七つの悪霊を追い出してもらったマグダラと呼ばれるマリヤ、2-3ヘロデの家令クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そのほか多くの婦人たちも一緒にいて、自分たちの持ち物をもって一行に奉仕した。

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「キリスト教圏の人と文学」

オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」

ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義

略称：オリジナル教会

2020/4/6、4/7、4/8、4/9、2020/5/3（完）、5/17、11/30「処女受胎の目的」、12/4、12/11 2021/12/28

マグダラのマリヤとのつながりで、「ルカによる福音書」の注解作業を中断し、小説「ダビンチコード」のコンテンツを最終確認することになった。見直しは今日で完了した。ほぼ1ヶ月を費やした。貴重な時間をさいて、無駄なことをしたのかどうか、それはわからない。しかし、「神聖」を俗化したい者はいつの世にも絶えない。「俗」の強みは大衆の「人気」であるが、あきられたらしぼんでしまう。それまでである。しかし、「聖なるもの」は、いつまでも残る。

（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書、文語体聖書、バルバロ聖書差分の３つに限定する。これ以外の、聖書の引用は異端行為として厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)世事に迎合した改編文章など異端以外の何ものでもない。（異端：=故意に対立すること）

聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分）

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ページ制作者：ささくら修道会　総長　 笹倉正義 2012/1/24、2012/1/25、2012/1/26、2012/1/27、2012/1/31、2012/2/6、2012/5/10、2012/5/12 2012/9/29、2013/2/16（なぜマリヤなの？をマリ（ア）とマリヤに変更）、2013/3/24（イエス嫌いダビンチ） 2013/11/24、2013/11/28（文庫本写真）、2014/8/9(vavivuvevo) 2017/3/24、2017/8/13、2018/10/24（目次化した） 聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書 旧約聖書（１９５５年改訳） 新約聖書（１９５４年改訳）