(18)シオン修道会の歴代総長を抜粋

「ダビンチ・コード」ダン・ブラウン著 越前敏弥（訳）角川文庫

（下）巻にシオン修道会の歴代総長の一覧があったので、まとめてみた。 この表のように、物事は単純化すると、興業目的が浮かびあがって、”真実”が見えやすくなる。この本がテーマとした「マグダラのマリヤ」は新約聖書を踏まえた創作の女性である。19世紀あたりに、興業を目的として、俗人の「イエス・キリスト」と「マグダラのマリヤ」を生み出したのである。 イエス・キリスト的聖界というものを具現する手がかりが新約聖書である。何度も指摘を続けているように、その文書群は、コンスタンティヌス皇帝の権威の下に、当時の聖職者や学者たちが、膨大な類似文書から取捨選択したものである。 それらの文書はすべて、「原書」ではなく、他の目的文書が加えられていると言ってさしつかえない。 一方、たいくつしのぎを提供する興業師は、その企画において、もっとも知られた権威を利用しようとする。「聖」なるものを「俗」なるものに貶めることによってこそ、その企画の興業収益が見込める。 だから、「マグダラのマリヤの子宮」という聖杯が産み落としたイエスの子は、ベニヤミン族とユダ族の王家血脈の結びつきを実現し、その子孫がヨーロッパにおいて受け継がれた。ソフィアこそが現在を生きている血脈である。 ダン・ブラウン氏は、シオン修道会の聖杯伝説にヒントを得て、大衆が好むような小説を作り上げた。この手の興業師たちによって「商品」にされたイエス・キリストや「マグダラのマリヤ」は、俗界に落とされたものであり、聖界に属するカトリック教会の「聖母子信仰」とは何の関係もない。 興業師の投げつける汚物から、いかに信仰者たちを守り、信仰による清さを保つことができるのか、それこそがこの「キリスト教会の取説」の存在意義である。完成のあかつきには、宣教という次のステップがあるはずなのだが、そのことは今考えることではない。

（備忘）Excelの表を「ウェブアート・デザイナー」にはカットアンドペーストできなかったので、ペイントにペーストして、それをgifファイルとして保存した。

「ルカによる福音書」6章　 6-43悪い実のなる良い木はないし、また良い実のなる悪い木もない。6-44木はそれぞれ、その実でわかる。いばらからいちじくを取ることはないし、野ばらからぶどうを摘むこともない。6-45善人は良い心の倉から良い物を取り出し、悪人は悪い倉から悪い物を取り出す。心からあふれ出ることを、口が語るものである。

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2020/4/22、29

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作成履歴

ページ制作者：ささくら修道会　総長　笹倉正義
2012/2/4、2012/2/5、2012/2/28、2012/3/24、2012/5/12
聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書
旧約聖書（１９５５年改訳）
新約聖書（１９５４年改訳）