（第十二巻）ユノのあがき

　（第十二巻）ユノのあがき

トロイを滅ぼし、今またアエネアスの行く手を妨害し続けた、ユノの悪あがきもこれまでとなった。トウルヌスの「ラウィニアはあなたの妻だ」の言葉に、一瞬心をやわらげ、止めを刺すことを躊躇したアエネアスの目に、パラスの形見が目に入った。アエネアスの心に憎悪が再燃し、彼はトウルヌスの胸に剣を差込み、止めを刺した。

12(1)トウルヌスの意地　(1-17)ラウィニア姫は妻として彼奴のもとへ嫁ぐことに

12(2)王の説得　(18-46)彼は宥めようとすればするほど、意固地になった

12(3)王妃の懇願　(47-80)トウルヌスの心に、どうにも切ない気持がこみ上げてきた。

12(4)両雄決闘に臨む　(81-112)母神の鎧を身に纏い、戦闘準備に余念がなかった。

12(5)公開試合伝わる　(113-133)民衆たちや婦人たちが大勢現れ、固唾を呑んで見守

12(6)女神ユノの指嗾　(134-160)「泣いている場合かえ」と、サトウルヌスの娘御は言った

12(7)二王の宣誓　(161-215)（トロイとイタリヤ)それぞれの神々を祀り奉るべきです。

12(8)ユトウルナの変身　(216-265)わしに続かれよ、皆の衆。それ、槍をお取りなされ。

12(9)盟約は反故に　(266-310)ラティヌス王は、神々を護って逃げていった。

12(10)一本の矢が　(311-323)固めの盃が、トウルヌスをわしに引き渡したのじゃ

12(11)敵愾心再燃　(324-382)トウルヌスは、エウメデスの道連れに、アスビュテスを

12(12)老軍医の出番　(383-410)アエネアスは長槍を杖に、慎重に進んだ。