コリント人(びと)への第一の手紙

コリントにあるユダヤ人居住区のみなさんへ

この手紙の用件は献金の要請である。パウロはエペソ滞在中にギリシャ諸州で集めた献金を持ってエルサレムに行き、そこから出発してローマへと向かう計画を立てていた。そこへ、コリント教会の管理者から、教会の問題と質問が寄せられた。その回答は、要請する献金のいわば授業料にならなければなかった。すなわちパウロのキリスト教神学が披露されてこそ、それが満たされる。 ただ、信者の一人が不倫をしていることには強い不快感を示し、「そのような者を取り除いてしまえ」と命令してしまった。しかし、それは、「コリントのユダヤ人の反感を誘発したのでは」とパウロの後悔するところとなった。その顛末(てんまつ)は、第二の手紙に書かれることになる。

目次

1章「早くも分派」　 珠玉の言葉(1)1-18十字架の言は、滅び行く者には愚かであるが、救いにあずかるわたしたちには、神の力である。珠玉の言葉(2)1-25神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからである。

2章「宣教の基本」 わたしがあなたがたの所に行った時には、弱くかつ恐れ、ひどく不安であった。

3章「わたしは誰々に」 わたしは熟練した建築師のように、土台をすえた。

4章「神の奥義の管理者」　 主にあって愛する忠実なわたしの子テモテを、あなたがたの所につかわした。

5章「悪いパン種」 もしそうだとしたら、あなたがたはこの世から出て行かねばならないことになる。その悪人を、あなたがたの中から除いてしまいなさい。

6章「信徒裁判」　 キリストの肢体を取って遊女の肢体としてよいのか。断じていけない。

7章「信徒の男女関係」　 男子はそれぞれ自分の妻を持ち、婦人もそれぞれ自分の夫を持つが良い。聖職者に対する聖書の命令。カトリック教会はグレゴリウス七世の教会改革のひとつとして「聖職者」の独身を徹底した。(2019/10/25)

8章「偶像への供え物」　 8-1偶像への供え物について答える。知識は人を誇らせ、愛は人の徳を高める。8-8食物は、わたしたちを神に導くものではない。食べなくても損はないし、食べても益にはならない。

9章「宣教者の権利」　 9-26そこで、わたしは目標のはっきりしない走り方をせず、空を打つような拳闘はしない。

10章「律法(1)」　 珠玉の言葉(2)試練と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。

11章「律法(2)」　女は、かしらに権威のしるしをかぶるべきである。それは天使たちのためでもある。

12章「教会の秩序」　聖霊によらなければ、「イエスは主である」と言うことができない。からだは一つ。

13章「愛ということ」　 珠玉の言葉(3)いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。（この「いつまでも存続するもの」について、「繰り返されるもの」と解釈することで愛が人に帰着し、安定した。（2018/8/26）

14章「異言と品格」　 あなたが霊で祝福の言葉を唱えても、初心者の席にいる者は。彼には通じない。

15章「復活やバブテスマのこと」 この世の生活でキリストにあって単なる望みをいだいているだけだとすれば

16章「献金を集金の心得」　 わたしが着いた時になって初めて集めることのないようにしなさい。

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「コリント人への第二の手紙」

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