オデュッセイア

「笹倉キリスト教会」の名を冠したキリスト教の説明書を作る過程で、「ソクラテスの弁明」と「クオ・バディス」を読んだ。それらの登場人物は、ホメロスの「オデュッセイア（Homeros　ODYSSEIA）」の一節を引用した。そこで、オデュッセイアを読みかじる必要が生じた。 (1)プラトン「ソクラテスの弁明」・・・・第19歌から引用 　　　ソクラテスがペネロペの言葉を引用：23-18我は樫よりにもあらず岩よりにもあらず、人より生れたる者 (2)シェンキエビッチ「クオ・バディス」・・・・第6歌から引用 　　　ペトロニウスとリギアがオデュッセウスとナウシカ姫との会話を引用しているが。

物語オデュッセイアの構成

目次

目次と考察　ホメロス『オデュッセイア』松平千秋　岩波文庫　（この物語の主人公は誰かを検証）

(第1歌)帰還物語を　人間どもが神々に罪を着せるとは、なんたる不埒な心掛けであろう。

(3)あああ

(第4歌)メネラオスの館　ヘレネは椅子に腰をおろしたが、その足下には足台が置いてある。

(第5歌)アテネの心配　髪美わしき仙女に伝えよ。それは、神も人も手を貸さぬ帰国でなければ

(第6歌)ナウシカ姫　あなたの父君、母君、また御兄弟方も、世の常の人の三倍も仕合せな方々です。

(7)あああ

(第8歌)イリオン回顧　ナウシカは、堅牢な作りの天井を支える柱に寄って立っていたが、

(第9歌)わたしの正体　（談）トロイから帰国の折（おり）に、ゼウスがわたしの身に降された、悲惨な旅

(第10歌)キルケの難題　（談）すなわち冥王（アイデス）と恐るべきペルセポネイアの館へ行かねば

(第11歌)冥府見聞談　陽の神エエリオスの飼う牛と、肥えた羊の草食（は）む姿を見る時のことじゃ。

(第12歌)独りぽっち　人語を語る怖るべき女神の住む、オギュギエの島へ漂着させて下さった。

(第5b歌)詳細　こういうと、美貌の女神カリピュソは身を震わし、ヘルメスに翼ある言葉をかけていうには

(第13歌)魅惑奇談の褒章　小暗い広間の中の一同は、さながら魅せられた如く、静まり返った。

(第19歌)樫よりにもあらず　それはともかく、そなたが何処の出身か、素性を明かして下さらぬか

(第21歌)強弓競技開始　全部で十二の斧を射通した人に、わたしは自分が嫁いできたこの屋敷を

(第22歌)最初の獲物　アンティノオスの咽喉の辺りを射当て、鏃はしなやかな頸を貫いて先へ抜け

(第23歌)ペネロペの幸　二人は、心ゆくばかり快い愛の交りを楽しむと、今度は互いに身の上を物語

(第24歌)彼岸の花の咲く野辺　キュレネ生れの神ヘルメスは、求婚者たちの霊魂を呼び出した。

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(文学一覧表)

アポロドロスの「ギリシャ神話」に追加された「摘要」に、オデュッセイアの箇条書きのような内容が記されている。ナウシカも登場する摘要は、ホメロスを参照している。しかし、その第一巻にはセイレンやアルキノオス、アレテまで登場するが、ナウシカの名はない。ホメロスは第一巻の内容を参照したと考えられる。 「ホメロス『オデュッセイア』松平千秋　岩波文庫」は、「イリアス」と共に、日本語文体が美しいと思った。二つとも同じ人の訳なので、両者の性質の違いが歴然とする。

トロイ戦争は、紀元前１２００年のころとされる。旧約聖書の「出エジプト記」のころである。その物語は、盲目の吟遊詩人たちによって作られ、個々のパーツとして伝承された。紀元前８００年ごろ、旧約聖書の「列王紀」のころ、ホメロスによって連続した物語としてまとまられた。ただ、ホメロスとは誰かは定かでない。紀元前３５０年ころのソクラテスは、ホメロスの「イリアス」と「オデッセウス」引用するが、吟遊詩人の語りを聞き、また図書館でこれらの断片を読んだのであろう。

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