モンテ・クリスト伯（一）

マルセイユには、メルセデスへの横恋慕を続けるフェルナン、エドモンを目の上のタンコブと憎悪するダングラール、エドモンの手紙が人に知られたら最後のビルフォール、そしてずる賢くて小心者のカドルッスがいた。エドモンは身に覚えのない、ナポレオン復位の陰謀に加担した罪で、シャトー・ディフ監獄に幽閉された。エドモンはこの牢獄でファリア司祭と出会い、貴族的な立ち居振る舞いと、言語、科学の知識を教えられることになった。エドモン・ダンテスはファリア司祭に出会ったことで、一介の海員から脱皮することになった。

目次

第一部（１８１５年）激動のフランス

１章「マルセイユ−到着」　 ファラオン号がマルセイユ港に到着した。時代を背景に復讐劇の幕があがる。

２章「父と子」　 船長を約束された一等運転士のエドモンとその父の情景、隣人カドルッスが登場人物に加わる。

３章「カタロニヤ村の人々」　 メルセデスとフェルナンの会話、そしてエドモンとメルセデス、フェルナンの殺意。

４章「陰謀」　 ダングラールはフェルナンの見ている前で告訴状を書き上げた。酔いつぶれたカドルッスは

５章「婚約披露」　 エドモンとメルセデスの婚姻届けに出かけようとしたその時、階段に重い足音が響いた。

６章「検事代理」　 サン・メラン公爵の令嬢とビルフォール検事代理の許婚式の宴が張られていた。

７章「尋問」　 検事代理はエドモンを尋問したがノワルティエの名前が出たとき状況が一変した。

８章「シャトー・ディフ」　 ダンテスは政治犯としてマルセイユ港の目と鼻の先にある監獄イフ城に収監された。

９章「許婚式の夕」　 ビルフォールは自分の良心にフタをして、パリの王さまに会うために出発する。

１０章「テュイルリー宮殿の書斎」　 マルセイユから駆けつけた男の名前がビルフォールと聞いた時、王は

１１章「コルシカの鬼」　 ビルフォールは三日の後王宮にかけつけた。そして彼の行動は王の心をつかんだ。

１２章「父と子」　 父ノワルティエはナポレオン皇帝側、ビルフォールはルイ十八世の王党側。

１３章「百日政治（サン・ジュール）」　 皇帝没落後、ビルフォールはルネと結婚、ダンテス老は亡くなった。

第二部（１８１６年）終身刑

１４章「怒れる囚人と狂える囚人」　 怒れるダンテスはボナパルト党員、狂えるファリアは気違いのゆえに

１５章「三十四号と二十七号」　 エドモンは無実の牢獄で呻吟していたが、ふと物音に気づいた。

１６章「イタリーの学者」　 エドモンが待望した隣人はこの獄中でイタリヤ統一の論文を書き上げていた。

１７章「司祭の室」　 エドモンは聡明で行動力のある司祭の前にひれ伏した。そして自分の運命の謎が。

１８章「宝」　 ファリア司祭は遺伝病発症の絶望の中でダンテスに財宝の由緒とそのありかを打ち明ける。

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引用者：2016/2/17-2016/7/2　（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会
通称「オリジナル教会」　初代代表者　笹倉正義
ささくら修道会・必読書