(序)「宗教ルネサンス」を思う

(1) まことに畏れ多いタイトルだとは思うのだけれど、いくぶん独り言の傾向があるし、おかまいなしにしていただけるとありがたい。 しかし、このサイト全体が「聖母子」に帰し、「狂気と言う名の罪」の消去手段を、今を生きる人々が「信じて」その御利益を得、「みこころにかなう人々」のひとりとなれることの「説明書」ならば、それはローマ教会とりもなおさずカトリック教会の理念でもあるはずだから、キリスト教思想の統合者に捧げても異論は無かろうと思う。 わたしは75歳になった。何かの「取扱説明書」作成はこれが最後になるだろうと思う。そして、唯一「マリヤさま」を著し、このサイトの集約を図り、それを「取説」としたい。すなわち「読んでわかる」そしてそれが「行動」につながり、信仰の果実を得られるようにとの願いを込める。2022/10/14

(本文)　ルネサンスをここでは「復古」の意味で用いる。「人間ルネサンス」は、12世紀以降に生まれた経済的有閑層による、「ギリシャ哲学を呼び戻し、人が人らしく自由になろう」ということであった。それこそは、「ヨハネによる福音書」を著したアレキサンドリヤ教会の態度と一致する。それはギリシャ的「智」によって書かれたものだからである。「智」こそは神から、とりもなおさず教皇から独立できる自由の証(あかし)である。 　「宗教ルネサンス」とは、その逆で、本当の自由とは「聖母子信仰によってもたらされる」とするものである。なぜ宗教に復古すると言うのか、なぜわざわざ時代遅れのことを言い出すのか。人よ、聖母子は今なお「聖なる光」の中にあり、時空を越えた存在である。「古い」のは、浅はかな人の知恵によって聖母子、とりもなおさず教皇を推し量ろうとしたからである。復古の根拠となるのは「ルカによる福音書」である。 　この取説は、その「ルカによる福音書」こそがカトリック教会の設計書であることを読み解いたのである。取説に使命が宿り、「苦杯と十字架」による、今を生きる「個々人」ための、罪のあがないの実現を伝え続けることになったである。それはカトリック教会の使命とも一致するはずである。 　聖書のテーマである「罪の解決」と聞かされても漠然としてとりとめがない。それを「狂気の解消」と言い換えるとわかりやすく受け入れやすいであろう。それこそは自分では制御できない奥深い感情の暴走を制止できる手段の希求だったのであり、アロン家の「女」に生じた「処女受胎」に端を発し、その母子に生じた使命によって実現したのである。人の罪を「男」が負うことにより「あがない」が実現し、女はその成就を宣教したのである。ただそれは、ユダヤ人にではなく、異邦人すなわち「人々」にもたらしたのは、カペナウムの百卒長主従、クレオパとルカとの介入によるのであり、それがカトリック教会の誕生に続いたのである。 　そしてルカによる顔認証こそは、「処女受胎」に現実味をもたらす。処女受胎が導き出すものこそは、マリヤさまの姦淫疑惑を払拭し、イエスをアロン家の者とするのである。すなわちマリヤさまはアロン家最後の姫さまでなければならない。マリヤさまの実家はエリザベツと同じエマオである。エマオは大祭司と祭司の町だったのである。懐妊の際においでになったユダの山里の町こそはそれであり、滅んだ実家の前に立たれたマリヤさまの感慨やいかに。「お父さま、わたしに与えられた使命を果たしてみせます」。 　その使命とは、アロン家の究極の形(かたち)、すなわち「人の罪」を牛や羊などの獣に負わすのではなく、人すなわち大祭司の身分を持つイエス自身が負い、「十字架」と言う名の木にかけられて、その血、すなわち命(いのち)であがなったのである。自ら進んで十字架にかかったのであれば、「人為」となってしまい「神のみ業(わざ)」ではなくなる。その実現はただ一回のみで足り、以後、すべて「苦杯と十字架による罪のあがない」を信じられる者に及ぶのである。神父の言う「子よ、あなたの罪はゆるされた」こそは、それを端的(たんてき)に言い表していたのである。 　だが、この「取説」が何度も指摘するように、ルネサンスのコンスタンティノープルくずれの哲学者たちによる「智」は、その十字架の効能、マリヤさまの果たされたアロン家の使命をご破算にし、キリスト教に「智の混迷」をもたらしたのである。この取説は厳(きび)しくそれを指摘する。 　アロン家の使命たる「罪のあがない」は、獣から「人イエス」へと昇華した。だがそれはユダヤ人にとっては荒唐無稽(こうとうむけい)であり、彼らが受け入れないことは明白だった。天佑(てんゆう)か、男装のマリヤさまの前に現れたのは異邦人だった。それが主人クレオパの命(めい)を受けて、かの宿に現れたルカだったのである。マリヤさまとクレオパとルカ、その延長線上にこそカトリック教会はある。ミサにおいてパンの儀式が続けられていることがその証(あか)しであり、継続の原動力なのである。「パンの儀式」それはモーセの定めた「過越の祭」のように、実際にあった出来事を、子孫に伝えるものである。 　カトリック教会が、そのマリヤさまの名を、アレキサンドリヤの哲学者に傾倒して、忘れ去るようなことがあれば、「自(みずか)ら存続の根拠をなくしている」と知らねばならない。西暦3000年に至るまでにそのカウントがリセットされてよいだろうか。その危(あやう)さを石ころから生まれんとする「取説」が叫んでいる。 　そこにこそ「宗教ルネサンス」の意義が生じている。それを推進するための新しい修道会の必要性が生じている。取説は、キリスト教思想の統合者たる教皇に、その設立を要望するであろう。「父よ組織を」と。2022/4/24(推敲)、5/13、6/4、6/5

「2022/2/10」の朝、手帳のメモ ふと湧き上がった「教皇に捧げる」・・・

2022/11/5の午後「手帳と日記」購入

5/14 同じようなことを何度も何度も取り留めなく書いている気がするのは、前に何を書いたのか忘れているからであろうと思う。歳のせいもあるだろう「物忘れ」と元々記憶力の自信のなさとの合併症のようなもので、自分ではどうにもならない。しかし、もがきながらも少しずつ「取説」は完成へと向かっている気がする。わたしの視野はこれに着手した12年前とは一線を画して、キリスト教世界を俯瞰し、カトリック教会とそれ以外とを峻別できる。 そしてその先には「宣教」への道筋があるのであろうが、担当はわたしではない気もする。モーセもヨルダン川を渡れなかった。だが、担当できればそれなりのことはする。わたしは12000人の従業員を擁する企業の中枢の「脇」にいたので、組織についての思いはある。2022/5/14(土) 5/18 この日の朝、血圧が上下共に、いつもより30近く高かった。夜、仕事のことが頭から離れず、さまざまに考えをめぐらしていたからかもしれない。精神的な負担がストレスになっていたのだろう。悦子に言うと「昨夜、たくあんを食べすぎたからよ」で済まされてしまった。悦子には血圧＝塩分なのだった。そして「お父さんは塩分取りすぎ」が口癖なのだった。だが、このストレスこそは、組織の頂点に立つべき者に与えられる試練と受け止めよう。今はその訓練の最中(さなか)にあるのだ。そして、ふと、この取説の冒頭に、「教皇に捧げる」を置いたことこそは、「もうカトリック教会に行ってもいいぞ」ということではあるまいかという気がした。通勤の途中(とちゅう)でそう思って気持ちが軽く明るくなった。ありがたいことに、朝一番、二人の当事者が交代で来てくれ、わたしの懸念を吹き飛ばしてくれた。天気は晴れ、快晴だ。2022/5/18(水)

次へ

2016年のイタリヤ旅行「バチカン」

オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに作成してよい」 ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義 2022/10/13(他ページからの移動)、11/5

（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書または文語体聖書に限られる。例外として、バルバロ聖書差分を、正式文書に加える。これ以外の、聖書の引用は厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)世事に迎合した改編文章など異端以外の何ものでもない。（異端：=故意に対立すること）

ささくら修道会の指定聖書：「日本聖書協会　口語訳聖書」に準拠 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分）

いろいろ聖書　　ささくら宗の聖書