まさよしの西暦2000年問題「自分に読む物語」

先日の新聞に「バチカンで枢機卿叙任式」元上智大副学長ら任命」という小さな記事があった。ジャンクロード・オロリッシュ・ルクセンブルク大司教(61)を含む計13人を新たに枢機卿に任命する叙任式を行った。オロリッシュ氏は、94年から上智大学でドイツ語やフランス語を教え、2008年に副学長に就任、と紹介されていた。 それでわたしが上智大学の側を通ったのはいつだろうと改（あらた）めて思った。そこでMSの自社開発サーバー、SQL Server 2000に関連付けて、2000年の能率手帳を見てみると、カレンダーにその痕跡（こんせき）があった。簡単なメモだったが、失ったいくつかの記憶がよみがえった。 西暦2000年問題というのは、コンピュータの運用に関係している。高価だったことが理由で、ディスク容量を節約するため導入時には4桁の前半分19を省いていた。1999年までならそれでよいが2000年になれば下2桁が00になるので、伝票作成時に19を付加していたら1900年になってしまう。予測不可能なトラブルが出るかもしれないというのが「2000年問題」で、コンピュータ各社はその対応に追われたのである。 まさよしのそれはつきつめれば「信仰」上の問題だった。リストラの対象、それゆえにできたSQL Server 2000とOLAP（オーラップ）セミナーへの参加環境、自分の左足にできた腫瘍の摘出入院とえつこの吐血、笹倉家聖会のできごとなどが思い出された。それらをテキスト化する過程で記憶をたぐり今自分に読み聞かせようとする。

目次

（１）MS・SQLセミナーに自費参加（東京） 悦子から10万円もらって東京で開催されたマイクロソフトのSQL Server 2000のセミナーに行った。会社を休んでの行動だった。当時、えつこにとってその10万円がどのようなものだったかを思うと今でも胸が痛む。

（２）いっしょに退院 えつこはほとんど毎日病室に来たが、血をはき、即入院となった。夫婦そろって入院とはと気のどくがってくれる人もいた。えつこはわたしに対して不平不満を言ったことがないが、17歳と16歳の子供の問題やらわたしのリストラ雰囲気や入院、それやこれやへの思いがきわまって、胃の症状として現れたのだと思う。

（３）リストラの時空に置かれて しかし、おかげでわたしは忘れてかけていた神を思い出し、またわたしを採用してくださった小田原大造社長を思い出したのだった。笑顔の社長は、「もう少ししんぼうせんか」と言ってくださるのだった。その嵐が過ぎ去ったあと、一年ほど、わたしは奈良・八木の食品卸売り会社に出向した。

（４）すぐに切れていたわたし 家族三人に洗礼を授けるのを名目に毎年夏休みの旅行をしたが、その後は「聖会」と称して、夏休み期間中の旅行を継続した。その年2000年は、近くの玉造（たまつくり）のクリスチャン・センターですることになっていた。

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2019/10/12-17

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