「マリヤさま」原稿の着想

自費出版を選択理由 ふとWordを起動してみた。サイズはA5程度、日本語なので縦書き、フォント・サイズは、できるだけ大きく太く、１４程度にしたい。思い浮かんだことを走り書きした。読み方が複数の漢字にはルビを振りたい。表紙のイメージは自分で考えたい。300ページを想定。そうなると「自費出版」の選択肢しか残されない。良いパートナーとめぐり合いたい。進むべき道はおのずと拓(ひら)かれるだろう。ひとりよがりとマンネリから目覚める時だ。80歳までにはまだ少し間がある。だいじょうぶ。

「マリヤさま」雑学の集大成としての読み方 わたしが聖書を初めて入手(にゅうしゅ)したのは28歳の頃だったろうか、本には1975・6・26(木)とメモしてある。ええと、それは、2022-1975=47年前だ。新約聖書には、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書があるが、その違いを正しく理解することは、この取説作成に着手し、読み方のレベルが自(おの)ずと上がるまで、できていなかった。なぜ四（よっ）つもあるのか、それら違いを「説明」できるように、40数年間の雑学が機能し始めた。 「ルカによる福音書」の疑問はふたつ 「ルカによる福音書」の物語は、わたしに、他の福音書にはない「ほのぼの」感を与えてくれていた。だが疑問もあった。大きくは二(ふた)つあった。 疑問(1)「わたしをさいわいな女と」 ひとつ目は、マリヤさまが「エリザベツ訪問の際、自分の身に起こった「妊娠」を感謝しておられることだった。なぜだ？ヨセフに何て言う。それはわが身に起こった「不幸」じゃないのか、ということだった。なぜ、感謝の賛歌があふれ出したのか。でも、そのような「詩」を口ずさめる女性は、ただ者ではないだろう、とも思えた。マリヤさまは、無学な田舎(いなか)娘などではない。 「ルカによる福音書」1章 1-48この卑しい女をさえ、心にかけてくださいました。今からのち代々の人々は、わたしをさいわいな女と言うでしょう。1-49力あるかたが、わたしに大きな事をしてくださったからです。 代々の人々とは、ローマ教会とりもなおさず、哲学に染まらない、聖母子信仰のカトリック教徒であろう。 疑問(2)「あなたも剣で胸を」 もうひとつは、シメオン老によるマリヤさまへの予言、「あなたも剣で胸を刺し貫かれる」である。イエスの死とマリヤさまの悲痛な気持ちの予言であるかもしれないが、幼子(おさなご)の母への言葉としては不吉(ふきつ)すぎる。「イスラエルの多くの人を」に続く言葉は、イエスの活動とは一致しない。どちらかと言うと、ローマ軍に対する武力闘争をイメージさせる。 「ルカによる福音書」2章 2-34するとシメオンは彼らを祝し、そして母マリヤに言った、「ごらんなさい、この幼な子は、イスラエルの多くの人を倒れさせたり立ちあがらせたりするために、また反対を受けるしるしとして、定められています。−−−2-35そして、あなた自身もつるぎで胸を刺し貫かれるでしょう。−−−それは多くの人の心にある思いが、現れるようになるためです」。 そして、その疑問は、「Web取説」作成の開始直後に与えられたインスピレーション、イエスが「これほどの信仰はイスラエルの中でも」とほめたカペナウムの百卒長がテオピロ(匿名)であり、病気の僕がルカであるとわかって以後、解けたように思う。 疑問(1)の答えは「アロン家」 つまり、「処女受胎」はマリヤさまにとっては望外の喜びであったのだ。それは生まれる子がユダ族ではなく、マリヤさま自身の家柄に属することでなければならない。そしてそのヒントは、マリヤさまの親戚の「おばあちゃま」エリザベツが「アロン家の娘のひとり」と書かれていることにある。マリヤさまはアロン家の姫さまなのだ。 マリヤさまの喜びはそのアロン家最後の男子を自分が産むということにあるはずだ。だが、どうしてユダ族の青年と婚約しなければならなかったのだ。家が貧しかったからか？アロン家は神殿で「罪のあがない」の神事をする唯一の家柄だった。貧しい？そんなはずはない。それにはアロン家皆殺しの「陰謀」がからむのであり、ナザレはマリヤさまとヨセフの疎開先だ。 その時のマリヤさまの年齢は10歳であり、処女受胎は12歳である。それは「もう自分はアロン家の子を産むことができない」という悲痛な祈りの日々であったのである。エマオの実家から持ち出した聖書を読んでおられた。マリヤさまはまことに恵まれた女であったのだ。2022/8/31 疑問(2)の答えはイエスではなく「ヨセフの死」 シメオン老の視線は幼子のイエスにではなく、夫のヨセフに注がれていたのだ。その上で、マリヤさまに対しての不吉(ふきつ)な言葉が続くのだ。シメオン老の言葉は、イエスではなくヨセフの死に臨んでのマリヤさまの悲痛な胸のうちを予言しているのだ。マリヤさまの唯一の理解者であり、母子の擁護者であったヨセフ、その彼がローマ軍に殺されたのだ。反乱軍の首謀者のひとりとしてエルサレムに連行され、神殿で斬首され、その血が獣の犠牲の血に混ぜられたのだ。おお。 教会の実態があればこその「福音書」 福音書は、物語の「実写」ではないのだ。言葉の端々(はしばし)に、関連する事件や動機が隠されているのだ。今わたしは、自分なりに「聖書」を読み解き、「マリヤさま」とりもなおさず、テオピロことクレオパ、そしてローマ教会とりもなおさずカトリック教会のことを書こうとする。わたしはカトリック教会のことは何も知らない。知ったら変に忖度(そんたく)してしまうだろう。わたしは組織人間だから、「思うがままに」書くことはできなくなるだろう。 なぜ、正教とかプロテスタントではなく、カトリック教会なのかと言うと、カトリック教会のみがローマ教会の続きであるからで、そこにこそ、福音書の実態が存在すると思うからなのだ。正教やプロテスタント教会の動機は「反教皇」という不純なものであり、その「存在」が福音書の実態とは言えない。それらは、最初から存在したローマ教会の派生でもない。 神との愛を連呼する「智」の産物なのであり、大言壮語し、「罪のあがない」は無視する。彼らが連呼する「神」は、智の統合者「サタン」なのである。だが悲しいかな、それは彼らには隠されている。それらの教会は自らの実態によるものではなく、「ヨハネによる福音書」を「反教皇」とりもなおさず「反マリヤさま」のより所とするのである。2022/8/20

戻る

「マリヤさま」著作への助走

オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに作成してよい」 ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会・「取説」担当　笹倉正義 2022/8/11、8/13、8/14、8/20、8/30、2023/1/1

「答としての聖母子」

「恵まれた」とは「幸運な」ではなく、「資質の豊かな」である。

（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書または文語体聖書に限られる。例外として、バルバロ聖書差分を、正式文書に加える。これ以外の、聖書の引用は厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)世事に迎合した改編文章など異端以外の何ものでもない。（異端：=故意に対立すること）

ささくら修道会の指定聖書：「日本聖書協会　口語訳聖書」に準拠 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分）

いろいろ聖書　　ささくら宗の聖書