ベン・ハー

この小説は映画化されており、主演はチャールトン・ヘストン、わたしはたぶんテレビの映画劇場でこれを観た。映画では、これが「キリストの物語」に接続されている印象はほとんどない。ローマからやってきた高官が視察する行列を見物していたハー家の娘があやまって瓦(かわら)を落とし、それが高官の近くに落下し、高官は落馬してしまう。ハー家に兵士が乱入し、ベンと母と妹の三人は連行されてしまう。友人であった将校メッサーラは、三人の弁護をせず、瓦の落下は高官を狙った行動と断定され、ベンはガレー船に売られてしまい、母と妹は地下牢に投獄されてしまう。 ガレー船に護送される途中、兵士たちはベンに水を与えなかった。倒れたベンにそっと水を差し出し、飲ませる者がいた。兵士がその男を叱咤(しった)しようとして近づくが、男の顔を見た兵士は驚きの顔を見せた。ベンはその男の顔を見て、生きる力が戻るのを感じた。その男こそナザレのイエスに他ならなかった。映画では、「キリストの物語」の副題は無理である。 小説では、イエス誕生にまつわるマリヤとヨセフの関係が詳しく書いてある。マリヤはユダ族で、ヨセフはマリヤの叔父であるとされる。厩(うまや)は洞窟である。

Lew Wallace Ben-Hur A Tale of the Christ

目次

ベン・ハーそしてキリストの物語（引用は省略本） （巻一）　東方の博士たち星に導かれて幼児キリストを拝す （巻二）　ローマの暴虐に離散するユダヤの名門ハー家の人々 （巻三）　奴隷からローマの提督クイントス・アリウスの養子に （巻四）　アンテオケのダフネの森 （巻四）　祖国の解放と復讐心に燃えて （巻五）　ベンハーの資産、仇敵メッサラと競技場で会う （巻六）　アントニーの城塞 （巻六）　母親と妹を求めて故郷へ （巻七）　妖女イラスと魂の王国 （巻八）　財宝の使途（カタコンベ） （326-7=319頁）

新約聖書「使徒行伝」のアンテオケ

映画「ベン・ハー」

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「キリスト教圏の人と文学」

ページ製作者： オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義 正式名称：（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会 ささくら修道会 2011/1/18(火)、2012/3/23(金)、2014/2/25、2015/8/30（再編成）、2017/5/3

2021/6/12 Sasakura