（巻二）名門(めいもん)ハー家(け)の人々(ひとびと)

巻二　一　ローマ治下のエルサレム ---イエス誕生から２１年後のエルサレムの状況 アウグスト大帝は、信仰深いエルサレムの民の誇りを傷つけた。ヘロデの子たちをその器でないとして王位継承を許さず、ユダヤをローマの一地方として、シリヤの国と併合したからである。だから、ヘロデ王が残したシオン山の宮殿から王が統治するということはなくなり、都は総督の手にゆだねられた。総督といっても、かれはアンテオケに住むシリヤの長官を通じてローマと連絡をとらなければならないような地位のものであった。しかも総督はエルサレムに住むことを、カイザリアが執政府の所在地とされたこともユダヤ人の誇りを一層傷つけた。だが、もっとも屈辱的なことに、かれらが何よりも忌みきらうサマリヤが、ユダヤと同じ州に併合されたことであった。

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2015/8/30 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会
2019/11/17（ロゴ変更）