オリジナル・チャーチ

　オリジナル・チャーチ

「オリジナル教会」と検索すると、このサイトのトップ・ページが「候補」に出てくる。「index.html」のタイトルが「オリジナル教会」だからである。2009年9月から、この「キリスト教の説明書」はWebサイトに置かれ始めたことになっている。

途中「説明書」は「取説」と変えたが、依頼主を自覚した時に、教会の名前には思い至らなかった。それで、「オリジナル教会」が思い浮かんだのだった。そして着手からほどなくして、「ルカによる福音書」の冒頭に置かれた献呈の言葉にある「テオピロ」が匿名とわかったときに、それはカペナウムの百卒長であり、とりもなおさず「ルカ」は彼の僕(しもべ)と確信したのだった。

だとすれば、イエスさまの死の報に接したテオピロが、彼の信仰のゆえにルカをエルサレムに派遣し、彼の死の意味を探らせたことは容易に想像できる。その早馬は夜になってカペナウムに到着したが、ちょうど過越しの満月の夜道だった。次の日は安息日でユダヤ人は移動できないから、その次の日の朝、ユダヤ人の長老を伴って、馬車をエルサレムに走らせた。そしてその日の午後遅く、「最後の晩餐」のあった「巡礼者の宿」に着いたルカはイエスさまの母、マリヤさまに面会を求めた。

皆は二階の広間にいたが、長髪の男が皆を教えているところだった。振り向いたその男を見てルカは驚愕(きょうがく)した。「イエスだ。イエスは生きていた」。しかし、近づいてきたその人物は女だった。それがルカによる「マリヤさまとイエスさま」の顔認証になった。その「酷似(こくじ)」こそは、「処女受胎」の結果にちがいなく、ルカがマリヤさまから「秘密」を聞き出す動機となったのである。

（2024/9/17以下追記）そして彼は主人テオピロに、マリヤさまから聞いたイエスさまの死の意味、それはアロン家の「罪のあがない」の神事であったことを手短に書き送った。ここから福音書は新たな段階、「宣教」に移っているはずだが、それは省かれている。

というのは宣教の主人公はマリヤさまであり、「ルカによる福音書」を編纂したのが新約聖書を策定したアレキサンドリヤ司教であるからだ、との気付きだった。福音書の延長線上にはローマへの宣教は思いも及ばないようにしてある。宣教の主人公はペテロたち弟子であるかのように、読者を混迷に導いている。それこそはローマ教会の風下に立ちたくない、かの司教の思惑である。

この「オリジナル・チャーチ」は、「ルカによる福音書」から、「泣虫聖母マリヤさま」出版の手順を経て、かの司教が隠そうとした「マリヤさま」を宣教する段階にはいった。（2024/9/17以上）

なお、テオピロはカペナウムの百卒長の匿名であるが、最終章で「クレオパ」と実名が明かされている。そしてエマオはかつての「ユダの山里の町」である。町が村になったのは、アロン家とザカリヤ家などの祭司がいなくなり、寂れたのである。何の変哲もないと思われた最終章にこそ、町と百卒長の名前が置かれたのである。

「これほどの信仰」はイスラエルの中にも

「ローマ教会」に至る教会組織を造ったクレオパへの賛辞

オリジナル教会の目標

Webサイト立ち上げ当初の「思いあがり」記事、記念碑として残す。