癩病人の場合
者ありイエスを見て俯伏ねがひ曰けるは主もし聖旨に肯ときは我を潔なし得べし5-13イエス手を伸かれに接て我心に肯り潔なれ曰ければ直に癩病いえたり
5-14イエス彼を戒めて曰けるは人に告ること勿れただ往て己を祭司に示かつ潔られし爲にモーセが命ぜし如く獻物をなし證據を彼等に爲よ
「レビ記」
14-1主はまたモーセに言われた、14-2「らい病人が清い者とされる時のおきては次のとおりである。すなわち、その人を祭司のもとに連れて行き、14-3祭司は宿営の外に出て行って、その人を見、もしらい病の患部がいえているならば、・・・
モーセの律法には、癩病完治の宣言は祭司の専権事項と記されている。癩病人である本人が「癩病が治った」と宣言することは許されていない。イエスが男に言ったことは、古代ユダヤの律法に則（のっと）ったことだったのである。これが分かっていないとイエスの言葉の意味を誤る。イエスの父は古代ユダヤの神エホバである。
5-15然どもイエスの聲名ますます揚りて許多の人々或は教を聴んとし或は病を醫れんとて集り来れり
癩病が治った者は黙っていられるだろうか。町の外での生活を余儀なくされ、暗き谷に棲み、人生を悲観していた者の上に光が照ったのである。イエスによって治ったと吹聴するのを誰が止められるだろうか。この癩病が、20世紀にその原因菌が発見され治療法が確立したハンセン氏病と同じかどうか、それは問題ではない。彼らは忌み嫌われ、社会から遺棄された亡霊に違いなかった。
5-16イエス常に人なき處に退きて祈り給いき。
大勢の人が押し寄せ疲れてそれを避けた、ということではあるまい。むしろ、人の側面を持つイエスご自身が、その心が増長することのないように、父なる神に祈られたのだ。これがレオナルド・ダビンチやニーチェや平賀源内であればどうであろう。その人気で舞い上がってしまって、民衆に向かい「我こそ神に等しき者也」と叫んだであろう。その光景と、たったの一文ではあるがイエスの態度とを比較せよ。
エルサレムからの来訪者、イエスを監視
5-17一日イエス教を爲せる時パリサイの人と教法師ガリラヤの諸郷ユダヤ エルサレムより来て此に坐しぬ彼等の病醫すべき主の能顯はれたり
ここにきて、パリサイ人と教法師（律法学者のこと）とが、イスラエル各地から来て、イエスの様子をうかがう。イエスの教えがモーセの律法に抵触するか否かを調査するためである。イエスの言動に目を光らせているのは彼らだけではない。治安面からは、領主ヘロデ、ローマ軍の密偵も群集に紛れ込んでいる。
病のため動けぬ男の場合
5-18或人中風を患たる者を牀に載て舁来り之を家に入イエスの前に置んと欲ども5-19群集にて舁入べき方なかりければ屋上に升り瓦を取除て其人を牀のまま衆人の中へ縋下しイエスの前に置り
5-20イエスその信あるを見て患者に人よ爾の罪赦さると曰ければ5-21學者とパリサイの人々心に思出けるは此穢すことを言者は誰ぞ神より外に誰か罪を赦すことを得ん
「罪を赦す」という言葉が神を穢すことだということの心情は、古代ユダヤ人社会に生きているものにしかわからない。古代ユダヤ人社会とは、西暦７０年のエルサレム壊滅まで存在した土着のユダヤ人社会である。その権威はエルサレムの神殿にのみあった。
中風の者は、神に遺棄された者というのが当時のユダヤ社会の認識であった。その神に捨てられた者を許すというのは一体どういう神経をしているのだ。「けしからん」。
権威の証明を言葉が
5-22イエスその意を知て答いひけるは何を爾心の中に論じるや5-23爾の罪赦さるといふと起て行と言と孰か易き5-24それ人の子地にて罪をゆるすの權威あることを爾曹に知せんとて遂に中風の人に我なんぢに告おきて牀をとり家に歸れと曰ければ5-25その人衆の前にて直に起て臥居たる牀をとり神を崇て己が家
権威がエルサレムの神殿ではなく個人に存在するということは、当時のユダヤ社会では、とても信じられることではなかった。 |
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オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに作成してよい」
ページ制作者 （ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義
2020/5/20 |
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（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書、文語体聖書、バルバロ聖書差分の３つに限定する。これ以外の、聖書の引用は異端行為として厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)世事に迎合した改編文章など異端以外の何ものでもない。（異端：=故意に対立すること）
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ささくら修道会の指定聖書：「日本聖書協会 口語訳聖書」に準拠
新約聖書（１９５４年改訳）
旧約聖書（１９５５年改訳）
バルバロ聖書（旧約差分） |
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いろいろ聖書 ささくら宗の聖書  |
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