列王紀下

列王紀下(れつおうきげ)

「旧約聖書」の目的

預言者エリヤが天にあげられ、エリシャにエリヤの霊が止まった。エリシャはエリヤの霊を引き継いだために、エリヤを越える預言者となった。エリヤとエリシャは偶像を神とさせたい為政者の国の預言者であった。彼らからおよそ百年後に南のユダ王国にイザヤが現れた。イザヤは奇跡は行わなかった。

在位と書かれた年数を累計すると北は２４１年、南は３９３年続いたことになって、悪い事をしても、結構長い年月存続している。これは、人が生活習慣病を患うのに似ている。毎日タバコを吸ったから、毎日酒を飲んだから、運動しなかったから、すぐにも終わりがくるわけではない。だからこそ、本当は怖い。症状が現れた時にはたいていの場合、手遅れなのだ。長い後悔の日々を過ごさねばならない。

（１２章）ヨシヤ王が生まれて初めて律法の書を読み聞かされて驚いたことに、こちらが驚かされる。ソロモンは契約の箱を納める立派な神殿を造ったが、先祖の書物もそこに納めて封印したらしい。自分の悪事を隠すためだ。彼の死後、重税を解かない若い王に、北の民は離反した。彼にはソロモンの狡猾さが無かったからだ。モーセの律法は民に継承されなかった。そして４００年たたないうちに、ダビデの王国は滅び、民は四散した。

南北朝王家の系図

1章「毛ごろもと皮の帯の預言者「エリヤ」」
（北）その人は毛ごろもを着て、腰に皮の帯を締めていました。「エリヤだ」。

2章「エリヤの最後の瞬間」　
彼らが進みながら語っていた時、火の車と火の馬があらわれて、ふたりを隔てた。

３章「モアブ討伐の怪」　（エリシャ）荒野に大量の水が押し寄せた。モアブ王は長子を燔祭にした。

４章「しもべ、ゲハジ」　（エリシャ）奇跡（やもめの油、妊娠とよみがえり、毒消し、パンの奇跡）

５章「ナアマン将軍とゲハジ」　（エリシャ）ナアマン将軍のらい病はいやされ、代ってゲハジが罹患した。

６章「子を煮て食べ」　（エリシャ）上ってきてサマリヤを攻め囲んだので、サマリヤに激しいききんが起った。

７章「らい病人」　（エリシャ）スリヤびとの陣営のほとりに行って見ると、そこにはだれもいなかった。

８章「スリヤ王ハザエル」　翌日になってハザエルは布を取って水に浸し、それをもって王の顔をおおった

９章「エヒウ立つ」　（北）彼らは彼女（イゼベル）を投げ落したので、その血が壁と馬とにはねかかった。

１０章「アハブ王家の粛清」　（北）アハブの子、七十人の首をかごにつめて、エヒウのもとに送った。

１１章「女王アタリヤ」　ヨアシはうばと共に六年の間、主の宮に隠れていたが、その間アタリヤが国を治め