１４（７-１)「マグダラのマリヤによる福音書（全文）」

ペテロは、ローマ・カトリック教会の初代教皇である。そのペテロを、この書は、「ヨハネによる福音書」によって世に知られている「マグダラのマリヤ」以下だと、こけにしている。ローマ・カトリック教会を揶揄する勢力の宣伝文（チラシ）だといえる。 御存じのように、ペテロはガリラヤ湖の漁師だった。福音書では「海」と呼ばれている。彼の仕事は、生きた魚を、網にかけて獲ることだった。机上の哲学ではなく、危険をともなう海に出て、漁をしていた。相手が植物の農業従事者とはちょっと違った素養があった。イエスはペテロに言った、「あなたは人を漁（すなど）る者になるのだ」。 その彼が、あまたの弟子たちの中から選ばれ、「十二使徒」の一人となった。イエスは、彼の「実直さ」や、いざというときには命も惜しまない性質を見抜いていた。イエスの使徒として必要なものは、見たことの「証言」者となれる素質があることに違いなかった。 ペテロは土着のユダヤ人であり、田舎なまりのあるアラム語を話した。しかし、聖霊の降臨のあってからの彼は、堂々とした偉丈夫なった。聖霊がいつも彼に働き、必要なことを語らせた。 へんに「智」が無い分、聖霊は強く彼にはたらいた。その彼は、ローマ・カトリック教会の初代教皇であり、地上の聖界、 キリスト教会の頂点に座する。

「処女受胎」の目的 そこでマリヤは御使に言った、 「どうしてそんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。 ルカ1-34

ルカはその文書の冒頭になぜ「処女受胎」を置いたのであろうか。「イエスの母マリヤから聞いたから書いた」では、報告を受けるテオピロは満足すまい。報告書には、「目的」と「証拠」が求められる。わたしはその両方を「ルカによる福音書」から読み取った。この取説作成開始から10年目にして、わたしはその眺望に導かれた。2020/11/30

ベルリン写本 １．（１−６ページは欠落） 2．物質の本性 ・・・・それなら[物質]はまったく破壊されるのでしょうか、されないのでしょうか」。2-2救済者が答えた、「一切の本性、すべての形ある物、すべての被造物は相互に関連して存在する。2-3そして再びそれらはそれ自身のあるべき根源へと解体していく。2-4物質の本性は、その本性に属するところのものへと解体されるからである。2-5聞く耳のある者は聞くべし！」。 3．罪の本性と善き方 3-1それからペトロが彼に言った、「あなたはすべての問題を説明してこられました。もう一つわたしたちに教えてください。3-2世の罪とは何でしょうか」。3-3救済者が答えた、「罪といったようなものは存在しない。3-4むしろ、あなたがた自身が罪を生み出しているのである。それは、罪と呼ばれる姦淫の本性と一致した行動をとるときに生じる。3-5このような理由により善なる方があなたがたの中に、あらゆる本性に属する（善なるもの）を求めて来たのである。3-6それはその根源にそれを据えるであろう」。 3-7それから続けて、彼は言った、「なぜ、あなたがたは病気になり、そして死ぬのか。3-8それは、［自分］を［惑わす］ものを［あなたがたが愛しているからである］。3-9考える［者は誰でも］［これらの事柄］を熟考するがよい！3-10物質が情念を生んだ。情念には似姿がない。それは本性に反するものに由来しているからである。3-11それによって、心をかき乱す錯乱が体全体に生じたのである。3-12このようなわけで、わたしはあなたがたに言ったのである。「心満ち足りているがよい。3-13たとえ不満や反感が残っても、本性のもう一方の似姿の前（だけ）でも満足と恭順を示すがよい」と。3-14聞く耳のあるものは聞くべし・・・・」。 4．救済者の別れの言葉 4-1祝福された方はこれらのことを言ってから、彼らすべてに別れの言葉を告げた。「あなたがたに平安があるように！4-2わつぃの平安をあなたがた自身のうちに得るように！4-3、4-4『ほらここに！』『ほらあそこに！』と言ってあなたがたを惑わすもののために警戒しなさい。4-5まことの人の子は、あなたがたの内側に存在するのだから。4-6それに従いなさいい！4-7求める者は見出すであろう。4-8それだから、行って、王国の福音を宣べ伝えなさい。4-9わたしがあなたがたのために定めたもの以外にいかなる規則も定めることを［する］な。4-10法制定者のように法を発布することもするな。さもなければ、あなたがたはその法によって支配されることになる」。4-11これらのことを語り終えてから、彼は彼らから離れた。 5．マリア、他の弟子たちを慰める。 5-1しかし、彼らは心を痛め、激しく泣いた。5-2彼らは言った、「わたしたちは、よその土地へ行ってまことの人の子の王国の福音をどんな仕方で宣べ伝えることができるだろう。5-3彼らはあの方（かた）を容赦しなかった。どうして、わたしたちを容赦するなどということがあるだろう」。 5-4そのときマリアが立ち上がった。彼女は彼ら全員に挨拶して、彼女の兄弟・姉妹たちに言った。5-5「泣くのはよしなさい。めそめそしないで心を強くもちなさい！5-6あの方の恵みがあなたがたすべてにあり、あなたがたをかばってくださるのですから。5-7むしろ、わたしたちはあの方の偉大さをほめたたえるべきなのです。5-8あの方（かた）はわたしたちのために道を備え、わたしたちをまことの人間（にんげん）にしてくださったのですから」。5-9マリアはこれらのことを言ってから、彼らの心を善なる方［へ］むけさせた。5-10すると、彼らは［救済者］の［言葉］について［論］じ始めた。 6．ペトロ、マリアに教えるように頼む。 6-1ペトロがマリアに言った、「姉妹よ、救済者がたのすべての女性たちよりもあなたを深く愛しておられたことをわたしたちは知っています。6-2あなたが覚えている救済者の多くの言葉、あなたが知っていて、わたしたちの聞かなかった言葉をわたしたちに話してください」。6-3マリアが答えた、「あなたがたには隠されている言葉を教えましょう」。6-4そして、彼女は彼らに語り始めた。 7．幻視と知性 7-1彼女は言った、「わたしは主を幻の中に見たのです。7-2そしてわたしはあの方に言いました、「主よ、わたしは今日あなたを幻の中に見ました」。7-3あの方はわたしに答えました、『わたしを見て動揺しないとは、あなたは何とすばらしい！7-4心のあるところには、宝があるのです』。7-5わたしはあの方に言いました、『それでは主よ、幻を見る者は魂（によって）見るのでしょうか、（それとも）霊によって見るのでしょうか』。7-6救済者が答えた、『人が幻を見るのは魂によってでも霊によってでもない。7-7むしろ、その二つの間にある知性によって見るので、［そして、］それが［・・・・］』」。 8．（１１−１４頁は欠落） 9．魂の上昇 9-1「それを・・・・」。9-2「すると、欲望が言った、『わたしはお前が下降するのを見なかった。でも今わたしは、お前が上昇するのを見る。9-3いったい、お前はわたしに属しているのに、なぜ偽りを言うのか』。9-4魂が答えた、『わたしはあなたを見た。あなたはわたしを見たこともなければ、わたしを知りもしない。9-5あなたは、（わたしが身につけていた）着物をわたしの（真の）自己と（とり違えて）しまった。9-6そして、あなたはわたしを認識しなかった』」。9-7「これらのことを言ったあと、魂は大いに喜んで去って行った」。 9-8「さらにまた、それは、無知と呼ばれる第三の勢力のところにやって来た。9-9［それは］魂に注意深く問いただして言った、『どこへ向かってお前は行こうとしているのか。9-10お前は邪悪によって拘束されている！9-11いかにもお前は拘束されている！9-12人を裁いてはいけない！』」。9-13「それで、魂は言った、『わたしは人を裁くなどしたことがないので言うが、あなたはなぜわたしを裁いているのか。9-14わたしは（いかなるものも）拘束したことはないのに、拘束されてきた。9-15わたしは知られてこなかったのに、わたしは、地上のものであれ天上のものであれ、すべては解体されることを認識してきた』」。 9-16「魂は第三の勢力を打ち破って、上昇し、第四の勢力と出会った。9-17それには七つの姿があった。9-18第一の姿は暗闇。9-19第二は欲望。9-20第三は無知。。9-21第四は死への熱望。9-22第五は肉の王国。9-23第六は肉の愚かな知恵。9-24第七は怒れる者の知恵。9-25これらが怒りの七つの勢力たちである」。9-26「それらが魂を審問（しんもん）した、『お前がやって来たのは、どこからか、殺人者よ。そして、お前が向かっているのはどこなのか、空間の征服者よ』」。 9-27「魂は言い返した、『わたしを拘束するものは根絶された。わたしを包囲するものは撲滅された。そして、わたしのお欲望は終りとなった。無知は死んだ。9-28世界にあって、わたしが拘束から解かれたのは、世界からであり、［そして］範型の中にあって、上なる範型からであり、また時間の中にある忘却の鎖（から）である。9-29これから先、アイオ−ンのしかるべきい時のために、わたしは沈黙のうちに休息を受けよう』」。 9-30マリアはこれらのことを言ってから、沈黙した。9-31救済者が彼女に語ったのはここまでであったから。 10．マリアの教えをめぐる弟子たちの論争 10-1アンデレが答えて兄弟たちと姉妹たちに話しかけた、「彼女が語った事柄について、あなたがたは言いたいことがあれば、言うがよい。10-2わたしに関する限り、救済者がこのようなことを言ったとは信じられない。これらの教えはなじみのない考え方である」。 10-3ペトロが答えて、同じような懸念を持ち出した。彼は救済者について彼らに尋ねた、「あの方がわたしたちには隠れて内密に女と話したのか。10-4わたしたちのほうが向きを変えて、彼女に聴くことになるのか。あの方は、わたしたちをとびこえて彼女を選んだのか」。 10-5そのとき、［マ］リアが泣き、そして、ペトロに言った、「わたしの兄弟ペトロよ、あなたは何を想像しているのですか。10-6わたしがこのようなことを自分一人で勝手に考えたり、あるいは、救済者についてわたしが虚偽を語っているとでも思っているのですか」。 10-7レビが答えて、ペトロに言った、「ペトロよ、あなたは前々から怒りっぽい人だ。10-8いまわたしには、あなたはまるで絶対者にたいするようにこの女性に議論をしかけている。10-9もし救済者が彼女を価値ある人としたのであれば、彼女を拒否するあなたはいったい何者なのか。 10-10たしかに、救済者の彼女に関する知識は完全に信用に値する。あの方がわたしたちより彼女の方を愛したのはもっともである。 10-11むしろ、わたしたちは恥じ入るべきなのだ。わたしたちは完全な人間を身に纏（まと）い、あの方がわたしたちに命じたように、わたしたち自身まことの人間を身につけ、10-12福音の告知に向かうべきなのだ。10-13救済者が語ったこととは違う規則や法は、一切さだめないで」。 10-14［彼（レビ）はこれらの］こと［を言った］後、彼らは教える［ために］、そして宣教するために出て行った。 10-15マリアによる［福］音書 （完）

別に何をどうありがたがろうと、書こうとかまわないが、意味不明のものをさもありがたもののように人に拝まさせようするのは恥ずかしいことではなかろうか。

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オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに作成してよい」 ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義 2020/12/1「処女受胎の目的」

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