(8)キリスト教的 (8)キリスト教的
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| キリスト教には「十字架による罪の贖い」という人類普遍の霊的奥義がある。この奥義は、ユダヤ教の祖「モーセ」と兄の「アロン」に源を持つ。最初は、祭祀専門の隠れた部族レビ人（びと）とその棟梁「アロン家」による、会衆の一括「罪のゆるし」の神事であった。 しかし、バビロン、ペルシャの捕囚から帰還した二部族から始まった「ユダヤ人（じん）」に至り、その恩恵は全ユダヤ人には及ばなくなった。社会的弱者や職業による差別から「罪人（つみびと）」とひとくくりされる人々は、神の祝福にあずかれないという意識が浸透していた。 そこに、洗礼者ヨハネが現れ、罪のゆるしを、川の水で洗うデモンストレーションを行った。彼はそれまで、祭りに集う会衆の罪を一括して「はらう」行事が、アロン家の世襲で行われていたものを、個人のレベルに展開した。それは当時のユダヤ社会の秩序をリセットするほどのインパクトをもたらした。しかし、彼はヘロデに捕らえられ、殺されてしまった。 それに呼応するように現れたのがイエスだった。彼は、水で洗うのではなく、言葉で「罪」を撃退し、肉体と精神の歪（ひずみ）を癒した。そして言った、「あなたの罪はゆるされた」。彼は、「罪人」の罪をも、同じアブラハムの子孫であるとして、許した。ユダヤ教指導者たちは再び緊張させられた。そして、イエスを「死にあたる者」と断定した。 一日早い、「過越の食事」の献立が提供された夜、エルサレム城外の園で、イエスは狂気に見舞われた。それは「父」の杯（さかずき）と表現された。そしてイエスから聖霊が去った。 結果として、イエスはローマの法廷で裁かれ、恩赦を受けた罪人の十字架を担（にな）った。そして彼は、過越の安息が始まる直前に落命し、その遺体は急いで近くの岩窟に仮置きされた。ここに、哲学では絶対に成し得ない、「狂気」の個人救済の道が拓（ひら）かれたのである。 ここで強調されるべき、普遍の真理は、神の声に絶対服従した「イエス」の行動と、その結果である。結果はここでは述べないが、信仰に基ずく新たな時空の始まりとなったのであり、その真理は、時代に左右されないということである。誰もイエスと同じ道は歩けない。誰も「自分はイエスと同じだ」などとは言えないのである。そして、真理は民族宗教という枠を超えて、万人に等しく及ぶという「神」の性質を持っているのである。 「聖母子」にまつわる奇跡は、哲学者はもちろんのこと、わたしたち凡人もまた、垣間見ることもしてはならないと思うのである。 しかし、旧約聖書の掟に固執するキリスト教以後のユダヤ教にいたっては、安息日厳守などの ユダヤ教の経典に収められた「ヨブ記」は、神にさえぎられるまで、ヨブと友人の議論が延々と続くことから、哲学の模範として称えられている。「ヨブ記」こそは、聖書の中で唯一、哲学者や科学者の褒め称えてやまない文書である。 |
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| オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに作成してよい」 拝受者： （ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義 通称：オリジナル教会 2020/5/5 |
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