(9)なぜお捜しに

()て神に(つか)ふ。2-38此時(このとき)この老女(およな)(かたはら)に立ちて主を讚美(さんび)(また)エルサレムにて(あがなひ)(のぞめ)(すべて)の人に此子(このこ)の事を(かた)れり

2-39主の律法(おきて)(したが)ひて(ことごと)(をはり)ければガリラヤの(おの)(むら)ナザレに(かへり)たり

2-40其子(そのこ)やや成長(せいちゃう)して精神(せいしん)強健(すこやか)知慧(ちえ)みち(かみ)恩寵(めぐみ)その(うへ)(をれ)

イエス十二歳
2-41(さて)その兩親(ふたおや)毎年(としごと)逾越(すぎこし)節筵(いはひ)にエルサレムに(ゆき)しが2-42彼の十二歳(じふにさい)の時また節筵(いはひ)(れい)(したが)ひエルサレムに(のぼ)れり。2-43節筵(いはひ)()(をはり)(かへり)(ゆき)けるに其子(そのこ)イスラエルに(とどま)りぬ。(しか)るにヨセフと母これを(しら)ず。2-44同行人(みちづれ)の中に(をる)ならんと(おも)一日程(いちにちぢ)(ゆき)親戚(しんせき)知音(しるべ)(もの)(たづね)しが2-45(あは)ざりければ彼を(たづね)てエルサレムに(かへ)り2-46三日ののち殿(みや)にて(あふ)

エルサレムからおよそ20〜30Km離れた頃、イエスがいないとわかった。両親の驚きはいかばかりであったろうか。夜は危険なので、翌朝急いで引き返し、エルサレム中を探し回った。そして次の朝、二人は神にわびるために神殿に入ったのだ。おそらく、疲労と、激しい後悔とで、憔悴(しょうすい)しきっていたであろう。


三日後、イエスは教師たちの中に
かれ教師(けうし)の中に()(かつ)(きき)かつ(とひ)いたり。2-47(きく)(もの)みな(その)智慧(さとき)(その)應對(こたへ)とを(あやし)とせり。

神殿の教師たちはヘブル語を話す。イエスの両親はアラム語であり、イエスも当然アラム語である。しかし、教師たちと問答するということはイエスがヘブル語で書かれた聖書を理解していなければならない。教師たちが驚いているのは、これまで見たこともない少年がヘブル語の聖書の知識を持っているということである。それができるのは、自分たちの教え子だけのはずであるが、イエスと名乗る少年を知る者はいない。聞けば、父はナザレの大工だという。「この子はこれらの知識をどこで習ったのだろう?」


マリヤついにイエスを叱る
2-48兩親(ふたおや)これを見て(おどろ)き母かれに(いひ)けるは「子よ何ぞ我儕(われら)如此(かく)(なし)たるや。(なんぢ)の父と(われ)(うれへ)(なんぢ)(たづね)たり」2-49イエス(こたへ)けるは「何故(なにゆえ)われを(たづる)るや。我は我父(わがちち)(こと)(つとむ)べきを(しら)ざる()2-50(され)兩親(ふたおや)(その)(かたれ)る事を(さとら)

ヨセフは無事なイエスを見てほっとした。しかし、マリヤは深い安堵が一瞬にして過ぎると、ついに怒りの感情を爆発させた。しかし、イエスの返事は、さらに彼女を驚かせ、マリヤはあいた口がふさがらない。


2-51イエスこれと共に下りナザレに(かへり)て彼等に(したが)(をれ)り。(その)(はは)これらの(すべて)の事を心に(とめ)ぬ。2-52イエス智慧(ちえ)(よはひ)(いや)(まさ)り神と人とに(ますます)(あい)せられたり。

天使の受胎告知のこと、エリザベツおばさんのこと、ベツレヘムの出来事、そして今のイエスの態度、どれも驚くべきことばかりだ。これらのことをマリヤは心に留めたが、いつの日にかそれを誰かに語れる日は来るのだろうか。でも、ユダヤ人相手に言うには不可能なことばかり・・・。


(第三章)
3-1テベリオ カイザル在位(ざいい)十五年(じふごねん)ポンテオ ピラトはユダヤの方伯(つかさ)となりヘロデはガリラヤの分封(わけもち)(きみ)(なれ)り。(その)兄弟(きやうだい)ピリポはイツリア(および)テラコニテの地の分封(わけもち)の君となりルサニアはアビレネの分封(わけもち)の君と(なれ)り。3-2アンナスと

皇帝の名前が書かれているのは、ルカの(あるじ)百卒長(ひゃくそつちょう)テオピロのゆえである。
 
 
 
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オリジナル教会の権能:「あなたの思うがままに作成してよい」
ページ制作者 (ささくら宗)聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義
2020/5/19
 
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(修正履歴)
2013/3/30オリジナル教会 (初代代表)笹倉正義
正式名称:(笹倉宗)聖母マリヤ福音教会
   

聖句引用:日本聖書協会 口語訳聖書
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