長老への言葉 5-1そこで、あなたがたのうちの長老たちに勧める。わたしも、長老のひとりで、キリストの苦難についての証人であり、また、やがて現れようとする栄光にあずかる者である。 ---このわたしとは、長老のひとりであると言っているので、シルワノのことである。ペテロは長老ではない。ペテロは十二使徒の頂点に座する者であり、ローマ・カトリック教会の初代教皇の座に就く者である。 「ルカによる福音書」18章 18-28ペテロが言った、「ごらんなさい、わたしたちは自分のものを捨てて、あなたに従いました」。18-29イエスは言われた、「よく聞いておくがよい。だれでも神の国のために、家、妻、兄弟、両親、子を捨てた者は、18-30必ずこの時代ではその幾倍もを受け、また、きたるべき世では永遠の生命を受けるのである」。 ペテロは使徒の筆頭である。イエスは彼の家でしゅうとの病をいやしている。彼は妻帯者であったから、彼の言葉には重みがある。長老とは相談役のような、はっきりしない身分である。 訓令(20)神の羊の牧者 5-2あなたがたにゆだねられている神の羊の群を牧しなさい。しいられてするのではなく、神に従って自ら進んでなし、恥ずべき利得のためではなく、本心から、それをしなさい。 長老の身分は信徒を導く者ではないと思うが、ここでの話は「ユダヤ人居住区」でのものであり、ユダヤ人信徒であるから、ローマ教会などからイメージしてはいけないのであろう。 訓令(21)牧者に推奨される態度 5-3また、ゆだねられた者たちの上に権力をふるうことをしないで、むしろ、群の模範となるべきである。5-4そうすれば、大牧者が現れる時には、しぼむことのない栄光の冠を受けるであろう。 訓令(22)若い人への奨励 5-5同じように、若い人たちよ。長老たちに従いなさい。また、みな互いに謙遜を身につけなさい。神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである。 訓令(23)信仰の姿勢 5-6だから、あなたがたは、神の力強い御手の下に、自らを低くしなさい。時がくれば神はあなたがたを高くして下さるであろう。 訓令(24)神にゆだねる 5-7神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。 訓令(25)信仰の目をさまして 5-8身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている。5-9この悪魔にむかい、信仰にかたく立って、抵抗しなさい。あなたがたのよく知っているとおり、全世界にいるあなたがたの兄弟たちも、同じような苦しみの数々に会っているのである。 「全世界にいるあなたがたの兄弟たち」とは、「ローマ帝国の町々にあるユダヤ人居住区のユダヤ人」という意味である。 5-10あなたがたをキリストにある永遠の栄光に招き入れて下さったあふるる恵みの神は、力づけ、不動のものとして下さるであろう。5-11どうか、力が世々限りなく、神にあるように アァメン。 ペテロの挨拶「代筆者はシワルノ」 5-12わたしは、忠実な兄弟として信頼しているシルワノの手によって、この短い手紙をあなたがたにおくり、勧めをし、また、これが神のまことの恵みであることをあかしした。 ---代筆者本人が自分を「忠実な兄弟として信頼している」と書いている。 この恵みのうちに、かたく立っていなさい。5-13あなたがたと共に選ばれてバビロンにある教会、ならびに、わたしの子マルコから、あなたがたによろしく。5-14愛の接吻をもって互いにあいさつをかわしなさい。キリストにあるあなたがた一同に、平和があるように。 ---バビロンは昔南王国ユダを滅ぼした帝国のことであり、ローマの隠語である。この手紙の送り先は、「ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、およびピテニヤに離散し寄留している人たち」へであり、漠とした現在のトルコである。シワルノがパウロと共に旅行し、土地勘のある地域である。 マルコと共にいることが書かれている。パウロの気に入らなかった人物である。シワルノはそれをも踏まえているのだろうか。 「使徒行伝」15章 15-37そこで、バルナバはマルコというヨハネも一緒に連れて行くつもりでいた。15-38しかし、パウロは、前にパンフリヤで一行から離れて、働きを共にしなかったような者は、連れて行かないがよいと考えた。 |
(完) |
「ペテロの第一の手紙」 |
オリジナル教会の権能:「あなたの思うがままに制作してよい」 |
ページ制作者 (ささくら宗)聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義 |
略称:オリジナル教会 |
Site owner Masayoshi Sasakura |
2020/10/4、5 |
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