新約聖書の 新約聖書の
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| 「ささくら修道会の宣教理念」 |
| (1)イエスにも割礼 聖書に度々でてくる言葉に「割礼」があります。割礼は、ユダヤ教団においては、重要な宗教行事です。男の子が生まれてから八日目に、人々の立会いの下に、施されます。 「ルカによる福音書」2章 2-21八日が過ぎ、割礼をほどこす時となったので、受胎のまえに御使が告げたとおり、幼な子をイエスと名づけた。 「創世記」17章 17-9神はまたアブラハムに言われた、「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。あなたがたのうち17-10男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。17-11あなたがたは前の皮に割礼をうけなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう。17-12あなたがたのうちの男子はみな代々、家に生まれた者も、また異邦人から銀で買い取った、あなたの子孫でない者も、生まれて八日目に割礼を受けなければならない。 |
| 割礼のイラスト |
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| イエスも弟子たちも皆、神との契約のしるしである割礼を受けた人々です。キリスト教がユダヤ教思想のひとつと思う人々の中には、「異邦人がクリスチャンになれば割礼をうけなければならない」、と主張する人たちがいても当然でした。しかし、エルサレムの教会の決議は、割礼のない者はないまま、ある者もそのままで良い、ということになりました。 「使徒行伝」15章 15-5ところが、パリサイ派から信仰にはいってきた人たちが立って、「異邦人にも割礼を施し、またモーセの律法を守らせるべきである」と主張した。15-6そこで、使徒たちや長老たちが、この問題について審議するために集まった。 |
| (2)ユダヤ人の割礼とクリスチャン 割礼はユダヤ人の男子であることの象徴で、安息日の厳守と共に、ユダヤ教徒の隠されたシンボルです。イエスはユダヤ人の子として生まれたので、割礼があります。そこで、イエスの（十二人を含む）弟子たちも皆ユダヤ人だったので当然ペニス先端の皮に割礼の痕があります。ちなみに割礼はたとえユダヤ人でもペニスの無い女性にはありません。マルコの母の家(巡礼者の宿）に誕生した最初のエルサレム教会は、ユダヤ人だけでした。この時、イエス・キリストはユダヤ民族のものだったのです。 「ルカによる福音書」2章 2-20羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。2-21八日が過ぎ、割礼をほどこす時となったので、受胎のまえに御使が告げたとおり、幼な子をイエスと名づけた。 その頃、シリヤの貿易都市アンテオケで、ギリシャ人もイエス・キリストを信じたという情報が、エルサレム教会にもたらされました。そこにパウロが教師として招かれたことが、イエス・キリストの救いが異邦人に拡大される原因の一つとなります。パウロは割礼の廃止に固執してエルサレム教会と袂を分かつことになります。原因のもう一つはルカの存在です。アンテオケの人々は、「ルカによる福音書」に痕跡のあるテオピロへの報告書を読んだのです。それは薄っぺらい冊子のようなものであったと考えられます。ルカがテオピロに報告した「イエスの生涯と、聖霊降臨」までの聞き書きです。 「使徒行伝」11章 11-19さて、ステパノのことで起った迫害のために散らされた人々は、ピニケ、クプロ、アンテオケまでも進んで行ったが、ユダヤ人以外の者には、だれにも御言を語っていなかった。11-20ところが、その中に数人のクプロ人とクレネ人がいて、アンテオケに行ってからギリシャ人にも呼びかけ、主イエスを宣べ伝えていた。11-21そして主のみ手が彼らと共にあったため、信じて主に帰依するものの数が多かった。 ---ステパノの記述は、ピリポ派の挿入と考えられるので、アンテオケのギリシャ人が「主イエス」を信じたのを、彼らの功績とは断じがたい。イエス・キリストが聖母マリヤから始まらなければ、国際都市アンテオケの人々がイエス・キリストを信じる動機にはなるまい。 (3)割礼無用論の推進者 パウロが主張した「キリスト教徒の割礼無用論」こそは、ユダヤ教が民族宗教を超えて、万民宗教に至る理論でした。それを迷惑に思ったエルサレム教会は、民族宗教のまま、西暦70年のエルサレム破壊と共にその幕を閉じることになります。ルカがローマに持ち込んだ、彼の文書と、パウロの手紙の写本が、ローマ教会の聖書の核となって、その成立に寄与することになります。 ヨハネ文書（写本）は、エジプトのアレキサンドリヤ教会の思想であり、智においてローマ教会の上に立とうとしたものです。だが、「智の都」の誉れ高い教会自身は、イスラムの洗礼を受けて、奴隷化されてしまいました。いまはコプト(ギリシャ)教会として細々やっているとか。 ともあれ割礼は、ユダヤ人がユダヤ教に止まるという目的のために、割礼を否定するキリスト教を否定せざるを得ませんでした。キリスト教は、割礼を廃止したために、ユダヤ教から完全に脱皮し、普遍宗教となりました。 ただ、ギリシャとかロシアといった国には、たとえばギリシャ正教のように民族宗教に逆戻りさせたものもあります。カトリック教会は妻帯を禁止しています。それは聖書の命令であり教会改革のためです。妻帯禁止が断行されたとき、教会はダメージを受けると考えた人もいますが、結果は組織改革の成功として現れました。民族宗教と化した方は、妻帯し、聖職者の血脈を誇りとします。カトリック教会と○×正教は、普遍宗教あるいは民族宗教ということであり、まったく異質の教会です。 |
| (4)割礼の |
| 「レビ記」19章 19-23あなたがたが、かの地にはいって、もろもろのくだものの木を植えるときは、その実はまだ割礼をうけないものと、見なさなければならない。すなわち、それは三年の間あなたがたには、割礼のないものであって、食べてはならない。19-24四年目には、そのすべての実を聖なる物とし、それをさんびの供え物として主にささげなければならない。19-25しかし五年目には、あなたがたはその実を食べることができるであろう。こうするならば、それはあなたがたのために、多くの実を結ぶであろう。わたしはあなたがたの神、主である |
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| ページ制作者 （ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義 |
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2010/03/08 笹倉キリスト教会 笹倉正義 |
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