1.開扉

(一)開扉
慈悲ふかく慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・

1-1讃えあれ、アッラー、万世(よろずよ)の主、
1-2慈悲ふかく慈愛あまねき御神(おんかみ)
1-3審きの日の主宰者。
1-4汝をこそ我らはあがめまつる、汝にこそ救いを求めまつる。
1-5願わくば我らを導いて正しき道を辿(たど)らしめ給え、
1-6汝の御怒りを蒙る人々や、踏みまよう人々の道ではなく、
1-7汝の(よみ)し給う人々の道を歩ましめ給え。




ユダヤ教とキリスト教の唯一神
人は絶対唯一神(ゆいいつしん)に対して、顔と顔を合わせて、物言うことはできない、という思いがユダヤ教にはある。されば、誰の名によってそれができるのか、ということが旧約の課題としてあった。物理的な抑圧や貧困から救う者(メシヤ)は、ダビデの子孫から出ることに異存はないが、見えない唯一神に取次ぎ、魂を救う者は誰であるか。

それは、地上の王ではない。地上の王の名によって、見えざる唯一神に祈ることはできない。それは、鼻で息をする人間の一人にすぎない。イスラム教のコーランには、アッラーの名による祈が書かれている。コーランは、面倒くさい宗教的な手続きをすっぽかして、いきなり唯一神を(勝手に)崇め讃えている。

キリスト教信徒の祈り
天にまします我らの父よ
御名をあがめさせたまえ、御国をきたらせたまえ
御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ
我らの日用の糧を今日も与えたまえ
我らに罪を犯す者を我らが許すごとく
我らの罪をも赦したまえ
イエス・キリストの御名を通して、
御前にお祈りいたします。アーメン

聖書には、「開扉」の賛はない。

旧約(きゅうやく)聖書(ユダヤ教)の冒頭
ユダヤ教の唯一神の名は、エホバである。ユダヤ教の窓から見た、自らは創造されることのない存在神である。ユダヤ教徒の象徴は、「安息日(あんそくにち)」である。旧約聖書の冒頭に置かれた文書は、「創世記」であり、天地創造は、「安息日」の承認である。物理的な可視宇宙からの天地創造ではない。現在の地球が、ビッグバン以降、何回かの恒星爆発を経たものであるのか、そのようなことは関係ない。
(創世記)
2-1こうして天と地と、その万象とが完成した。2-2神は第七日にその作業を終えられた。すなわち、そのすべての作業を終って第七日に休まれた。2-3神はその第七日を祝福して、これを聖別された。神がこの日に、そのすべての創造のわざを終って休まれたからである。2-4これが天地創造の由来である。


新約(しんやく)聖書(キリスト教)の冒頭
キリスト教の唯一神の名は、天の父なる神(イエス・キリストの名によってとりなされる存在神)である。キリスト教徒の象徴は、「天の父」、「御子イエス・キリスト」、「聖霊」の三位一体(さんみいったい)の神格である。新約聖書の冒頭の書は、「マタイによる福音書」である。この書の冒頭には、聖母マリヤの夫ヨセフの家系が書かれている。キリストはダビデの子孫から生れることになっていたからである。ただし、その家系はルカのものとは違う。オリジナル教会は、ルカのものを採用する。
(マタイによる福音書)
1-17だからアブラハムからダビデまでの代は合わせて十四代、ダビデからバビロンへ移されるまでは十四代、そして、バビロンへ移されてからキリストまでは十四代である。

(ルカによる福音書)
3-23イエスが宣教をはじめられたのは、年およそ三十歳の時であって、人々の考えによれば、ヨセフの子であった。

「ルカによる福音書」を第一とする理由
「ルカによる福音書」の冒頭には、テオピロへの献呈の言葉が置かれている。すなわち、「ルカによる福音書」のオリジナルは、テオピロへの報告書である。テオピロはイエスにその信仰を褒められたカペナウムの百卒長である。ルカはその主人の信仰によってイエスに癒された僕である。

異邦人による聖書の物語

その冒頭は、聖母マリヤの受胎告知受諾ではじまる。ルカは、その報告書において、処女受胎を歴史的事実として後世に残す配慮をしている。
(ルカによる福音書)
1-36あなたの親族エリザベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六ヵ月になっています。1-37神には何でもできないことはありません」。1-38そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。
  
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2013/7/2オリジナル教会 (初代代表)笹倉正義
正式名称:(笹倉宗)聖母マリヤ福音教会
   

聖句引用:日本聖書協会 口語訳聖書
新約聖書(1954年改訳)

旧約聖書(1955年改訳)