（８）アグリジェントからカターニャまで （８）アグリジェントからカターニャまで
| 現地時間の６日（むいか）、アグリジェントでの夕食から、翌７日（なのか）、カターニャ空港からマルタ航空機が離陸するまでのビデオ映像と、Googleマップとビューとを融合させて、旅程を回想した。はっきり言って、Googleの情報提供がなければ、バスがどこを走ったのかを特定できなかった、というより、その気にならなかったに違いない。 アグリジェントで何かひとつ印象を書くとすれば、それは博物館に展示されていた、嘆く家族のようすが彫刻された幼子用の棺（ひつぎ）だ。子供が亡くなってから作っていては間に合わないので、葬儀屋に商品として展示されていたものに違いない。 わたしは近頃、なぜ「幼児洗礼」が必要なのだろうと考えさせられている。知的障害のある者や痴呆の症状のあるものも同様である。彼らは、「希望」も「拒否」もできない。彼らは、神を「智」では認識できない。それは周囲の者たちの「信仰」と「行動」にあるのだ。 （ルカによる福音書） 本人以外の者の信仰が、神の目にとまったエピソードが書かれている。幼児の死亡率が高かった時代、幼児洗礼はキリスト教社会の要請であったのだろう。幼子が生れ落ちてすぐ、洗礼を授かることは、神の家族の一員に迎えられたことを意味する。幼児の名前が洗礼者名簿に記されたからには。 「人よ、あなたの罪は許された」 5-18その時、ある人々が、ひとりの中風をわずらっている人を床にのせたまま連れてきて、家の中に運び入れ、イエスの前に置こうとした。5-19ところが、群衆のためにどうしても運び入れる方法がなかったので、屋根にのぼり、瓦をはいで、病人を床ごと群衆のまん中につりおろして、イエスの前においた。 「これほどの信仰はイスラエルの中でも」 7-9イエスはこれを聞いて非常に感心され、ついてきた群衆の方に振り向いて言われた、「あなたがたに言っておくが、これほどの信仰は、イスラエルの中でも見たことがない」。7-10使いにきた者たちが家に帰ってみると、僕は元気になっていた。 |
| 目次 |
| （１）アグリジェントの夕食「ＫＯＫＡＬＯＳ」 このレストランはアグリジェントの郊外にあって、両側を車道ではさまれた環境にあったことはＧｏｏｇｌｅで確認した。食事はシチリヤ料理、午後８時から約１時間の楽しいひとときだった。 |
| （２）アグリジェント一宿のホテル「AKRBELLO」 ６日（むいか）の夕食は、レストランKOKALOSで外食（がいしょく）したので、ホテルはただ寝るだけだった。映像は７日（なのか）の朝から始まっていた。 |
| （３）アグリジェント県立考古博物館 日本語の「アグリジェント県立考古博物館」はGoogleでは、「Museo archeologico regionale Pietro Griffo」と表示される。「regionale Pietro Griffo」が「アグリジェント県立」と訳されている。「Pietro Griffo(Pisa,gennaio 1469-1516)」は人名である。 |
| （４）アグリジェントの神殿徒歩歴訪 アグリジェントの神殿（ひとつは遺構）は四つあるが、そのうちの三つには、かつて栄華を極めたローマ帝国の神々の名前が冠せられていた。あとのひとつは「コンコルディア」と言う名の神殿。コンコルディアには調和という意味があるとのことだったが、それが建築された目的を教えてくれることはなかった。 |
| （５）アグリジェントの昼食「壁面にビートルズ」 この店でのビデオ撮影時間は少なかった。それでもっぱら、店の名前と場所の特定に時間を費やした。三人の男の大きなポスターがかかっていたが、ビートルズだとは思わなかった。わたしの知っているビートルズは、もっと若くてあどけない顔をしていた。 |
| （６）カザレの別荘（VILLA ROMANA DEL CASALE） この建物は、床のモザイク画を見て回る観光用に造られていて、往時（おうじ）の復元ではない。近くの山が崩れて埋もれていた、というようなことを、バスの中で聞いた。 |
| （７）車窓のピアッザ・アルメリーナとＡ１９トイレ休憩 結局のところ、ピアッザ・アルメリーナは、カターニャに行く途中のバスから眺めたのだったが、やはりどこを走ったのかが気になった。ビデオには二つのヒントがあった。ひとつは道路標識、もうひとつは車窓からの景色だった。Ｇｏｏｇｌｅがなかったら、こんなことはできなかった。 |
| （８）聖アガタ大聖堂前広場自由行動 アグリジェントのホテルを７日の９時に出て、博物館、神殿、カザレの別荘を観光して、今、１７：３０分にカターニャに着いた。そして、聖アガタ大聖堂の前で３０分の自由行動があった。 |
| （９）シシリー最後の晩餐 「ペピーノ」での夕食がシチリヤでの最後の食事となった。アグリジェント博物館から始まった一日だったが、みなさん疲れも見せず、なごやかな晩餐となった。 |
| （１０）マルタ航空機離陸・さらばシチリヤ マルタ航空機は定刻の７日 ２２：２５カターニャ空港を離陸した。イタリヤのシチリヤを離れ、マルタ共和国に向かっている。日付が変わるころに、マルタのホテルに着く予定だ。 |
| 次（マルタ）へ |
 |