「処女受胎」の歴史的背景 「処女受胎」の歴史的背景
| (1)ユダヤ人のイエスさまが罪に関わる資格 イエスが「あなたの罪はゆるされた」と言ったのは、「とりなし」であり、イエスが許したわけではない。つまり、イエスが自分を「神の子」としたわけではない。人として生まれた者が「わたしは神の子である」と言って奇跡を行えば、それは「サタン」である。 そういう意味では、カトリックどうマリヤさまとイエスさまを教えているのかは知らないが、プロテスタントではマリヤさまのことを、クリスマス以外は言わないし、イエスをサタンの子にしていると思う。サタンは「智」の統合者なのである。それを「神」と呼ぶのは自由だが、宇宙の創造主とは違い、人の頭で考えた概念に過ぎない。 マリヤさまとイエスさまとは「ユダヤ人」として、 そして、その最初には「罪」とアロン家のことが書いてある。「出エジプト」の当時、紀元前1300年ぐらい前には「ユダヤ人」は存在せず、ヘブル それはともかく、律法は「罪に関わるのはアロン家の大祭司の装束をまとった者」であるとしているから、ユダヤ人として「罪」の赦しに関わるためには、[アロン家の男子」でなくてはならないのである。そして生まれながらの「大祭司」であるためには、その子がアロン家唯一の男子でなければならないのである。 だから、途中は省くが、イエスさま罪に関わったのは、アロン家の自覚がなくてはならぬ。その時マリヤさまはユダ族の青年と婚約中であったから、イエスさまがアロン家の者とされるには、マリヤさまがアロン家の最後の姫さまであり、「処女受胎」での妊娠以外では成り立たなかったのである。マリヤさまがアロン家のヒントは、祭司ザカリヤの妻の もし、「処女受胎」が婚約中でなかったら、マリヤさまの妊娠は隠れようがなく、母子共に石で打って殺されたであろう。ヨセフにはマリヤさまを守る使命を帯びていたのである。このようにして、「ルカによる福音書」の物語部分は展開していく。 イエスさまはユダ族ヨセフの子としてお育ちになる。そしてイエスさまがユダ族であることは、十字架に架けられて落命されるまで、人々の信じて疑わなかったことである。だから、その時点で「ユダ族イエス」は、ユダヤ人の王にと望まれたものの、滅んでしまったのである。 それがどうして、イエスの復活や「処女受胎」につながるのか、それがこのサイトの主題なのである。同時に「ヨハネによる福音書」はそれを崩したを検証するのである。2023/2/24 全文刷新 |
| (2)一覧表「処女受胎の歴史的背景」 |
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| 大祭司イエスの根拠-処女受胎の歴史的背景.xls |
| (3)イエスさまは誰の子なのか 「イエスはマリヤの自身の子」では人の世に通用しないであろう。では「イエスは神の子か」と問われれば「そうではない」、また人かと問われると「そうではない」と返事するしかない。イエスさまが生まれられたのは「処女受胎」であるから、ユダ族ではなく、マリヤさまご自身の「 ではどうして「処女受胎」が歴史の表にでたのかというと、それはユダヤ人によるのではなく、信仰の異邦人、ルカと主人のクレオパの功績である。それが、福音書にも使徒行伝にも書かれていない、マリヤさまとクレオパによるローマへの宣教である。それがカトリック教会の「はじめ」となったゆえに、マリヤさまが慕われ讃えられ続けているのである。 アロン家は今もあるぞと言われるかもしれないが、それはマリヤさまのアロン家ではない。カヤパなどの大祭司は、むしろヘロデが採用したものであるだろう。家系図はどうとでも作れる。 |
| (4)旧約聖書の成就としてのキリスト教 キリスト教は「旧約聖書に記された「預言」の成就」とする捉え方がある。福音書にもその思想が反映されている。「マタイによる福音書」と「マルコによる福音書」の「エリ、エリ」と「エロイ、エロイ」もそれであろう。イエスは神(エリ)に見捨てられたのである。だが、復活する。 また、エリを「エリヤ」と捉え、民衆が「そらエリヤを呼んでいる」とも言っている。 しかし、それは「処女受胎」の意味が分からない、あるいは分かろうとしない者たちの「限界」であり、間違いである。 「旧約聖書」の律法の冒頭には「アロン家」のことが書いてあるから、マリヤさまとイエスさまの「物語」は、アロン家のかかえていた「旧約聖書」とその解決としての「新約聖書」でなければならない。 |
| 「エロイ、エロイ」 これはマルコ、マタイは「エリ、エリ」。 |
| (5)新約は「狂気」と言う名の「罪」の解決の成就 キリスト教は実に「処女受胎」から始まっていると、75歳になったわたしは確信し、これを書こうとする。 これを読む実利は、神父の告悔(こっかい)信徒に言う「子よ、あなたの罪はゆるされた」に象徴される。 聖書において「罪」の意味はさまざまな捉(とら)えかたがあるが、キリスト教においてはその名を「狂気」とした。自分では制御できない心に湧き上がる狂気、およそ人には言えない汚れた気持ち、それこそは、ほとんどの人が生まれながらに持つものである。 キリスト教で一般的な考え方は、「人は生まれながらに 「狂気」は、社会生活を営む中で、ふとしたきっかけで姿を現すのである。それが発動し、自身で制御できなければ、人を傷つけたり、犯したり、物品を 寿命をまっとうする人生、それこそはモーセが律法に込めた願いなのである。 もし、その狂気の発動を抑止する、あるいは激しい後悔を、あるいは未必の状態での苦しみ、それらをリセットできたら、その場に、一瞬であれ「罪なき状態」が出現する。 その状態に置かれた者こそは、神の「み心にかなう」者とされるのである。その状態は、恒常的なものではなく、薄れるし、また別のものが出現する。だから、その具現であるミサに週に一度参列することは道理にかなっていると言えるだろう。 あえて言うなら、「罪なき」状態で社会生活を送ることはできないのである。その受け皿が「教会」である。ミサには、それら「み心にかなう」人々が集うのである。 その集会のシンボルが「マリヤさま」である。その根拠が、ローマに宣教されたのはマリヤさまであり、それはローマ軍将校、カペナウムの百卒長テオピロことクレオパの頼みをマリヤさまが受け入れられたことを意味する。ローマ教会すなわちカトリック教会の始めは、マリヤさまなのであり、ペテロやパウロ主導ではない。ペテロは、マリヤさまに同行していたが、象徴として初代ローマ司教すなわち教皇となったのである。パウロはユダヤ人相手に宣教したのである。そして、失敗している。「使徒行伝」はそれを語っているのである。 カトリック教会が、教皇を頂点とするピラミッド型組織であるのは、その創始者クレオパが軍人ゆえである。ローマ軍は皇帝を頂点とするピラミッド型組織である。成長する組織は、ピラミッド型でなければならぬ。 神父の告悔の信徒に言う、「子よ、あなたの罪はゆるされた」は、実にその初めからあったのである。 「狂気という名の罪」をリセットする手段として確立されたのが、「人の罪を獣」に移して、その獣を屠った血を用いて、あがないの儀式をしていたものを、「人の罪をイエスさまが負い」、ご自身の流された血で清めることであり、短く言えば「苦杯と十字架」である。これは男の役目である。 一方、何も言わなければ、イエスさまの死は、ユダ族のまま滅び去ってしまうのである。そこで、いわゆる「イエスさまの復活」があるのである。復活のイエスさま、男装のマリヤさまは、イエスの死の意味をまず弟子たちに教えられたのである。 その時、イエスさま一行が宿泊されていた「巡礼者の宿」に、カペナウムからの訪問者があった。それがルカであった。気配に振り向かれたマリヤさまの顔を見た訪問者は驚愕の声をあげた、「イエスだ、イエスが生きている」。これがルカの「顔認証」であり、クレオパを感動させるのである。そして「処女受胎」は、実に異邦人の素直な信仰によって歴史の表に出るのである。 男は男の仕事を成し遂げ、女は女の仕事として「宣教」を担われた。ここにカトリック教会の「聖母子」がある。そしてこれらのことは「処女受胎」から始まったのである。「処女受胎」抜きでキリスト教を語ろうとすると、さまざまな矛盾に直面する。いかなる その後、キリスト教がエジプトのアレキサンドリヤに到達し、アレキサンドリヤ教会が誕生すると、智の誉れ高い都の聖職者たちは、「女と漁師」のローマ教会の マリヤさまの名前を忘れて、キリスト教にご |
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