(7)母子の「顔認証」を30数年 (7)母子の「顔認証」を30数年
| ユダ族、ダビデの子孫、ヨセフの場合 顔認証の一番目は、時を35年ほどさかのぼって、マリヤの夫ヨセフである。彼は、ベツレヘムの厩(うまや)で、マリヤから生まれ出た赤ちゃんを、出産の世話をしていた女たちから見せられたとき、思わず狂喜した。「やあ、マリヤじゃないか」と。 それはヨセフにとってまぎれもない「処女受胎」の実であり、姦淫の疑惑を完全に払いのけるものに違いなかった。御使の告げた、エリザベツ妊娠と、男子出産については、事実ではあったが、姦淫疑惑を一掃するものではなかったのである。 赤子(あかご)は、性器が男子のものである他は、マリヤに違いなかった。マリヤの言葉の真を見たヨセフは、エホバの神に、畏敬(いけい)の念と、感謝とをささげた。 シメオン老の場合 二番目は、シメオン老である。イエス誕生の一ヵ月後、母マリヤの清めの期間が過ぎて、ベツレヘムからは近い、エルサレム神殿に宮もうでをしたときのエピソードがそれである。 彼はいつも宮にいたので、赤ちゃんが父母に連れられて宮もうでにくる情景はいやというほど見ている。彼が赤ん坊のイエスを見て、それが「神の子」だと驚く理由は何もない。イエスに後光(ごこう)が射しているわけでもない、普通の赤ちゃんだからである。 彼が仰天したのは、母子の顔を同時に見た時の、衝撃においてである。一瞬、母子はの目は同時にシメオンに注がれたのである。彼は目(ま)の当たりにした神の御業(みわざ)に、心の底から畏怖(いふ)したのである。 「ルカによる福音書」2章 2-25その時、エルサレムにシメオンという名の人がいた。この人は正しい信仰深い人で、イスラエルの慰められるのを待ち望んでいた。また聖霊が彼に宿っていた。 2-26そして主のつかわす 2-29「主よ、今こそ、あなたはみ言葉のとおりに この僕を安らかに去らせてくださいます。 2-30わたしの目が今あなたの救を見たのですから。 2-31この救いはあなたが万民のまえにお備えになったもので、 2-32異邦人を照らす啓示の光、 み民イスラエルの栄光であります」。 「異邦人を照らす啓示の光」とは何と神々(こうごう)しい言葉であろう。この30数年後、この預言が成就した。まさに、異邦人にしてローマの軍人、クレオパ(テオピロ)の信仰と僕(しもべ)ルカにより、聖母マリヤにより、個々人の「狂気のあがない」とその「常に現在」であることの成就が、異邦人に向かって語られ、ローマ教会出現の礎(いしずえ)となった。 2-33父と母とは幼な子についてこのように語られたことを不思議に思った。 2-34するとシメオンは彼らを祝し、そして母マリヤに言った、「ごらんなさい、この幼な子は、イスラエルの多くの人を倒れさせたり立ちあがらせたりするために、また反対を受けるしるしとして、定められています。−−−2-35そして、あなた自身もつるぎで胸を刺し貫かれるでしょう。−−−それは多くの人の心にある思いが、現れるようになるためです」。 「あなた自身もつるぎで」を読み このシメオンの言葉は、二人の異邦人の出現を想定していない。確かに、彼らが、違った姿のイエスに前に現れなければ、ユダヤ人の弟子たちを教えて、その使命は終わるはずだった。男装のマリヤがユダヤ社会の表舞台に立つことはあり得ないからである。 彼である彼女は、確かに苦悩したであろう。事実、ユダヤ人居住区を相手にしたパウロと、土着のユダヤ人を相手にしたエルサレム教会は、「万民」には及ばず、消滅した。 「マリヤが異邦人への道」は想定外 だが、エホバの神は、マリヤの魂(たましい)を黄泉(よみ)には送らず、異邦人に向かわせられたのだった。パウロは「割礼」が律法そのものであると否定してユダヤ人から迫害され、議論しながらローマで生涯を閉じた。だが、マリヤと従う女性たちらは、ユダヤ人ではあるが、割礼とは無関係である。異邦人、すなわちローマ市民に、イエスのもたらした「救い」を述べ伝えても、ユダヤ人からとやかく言われることはなかったのである。 マリヤが、ローマ教会から「聖母」、「さま」という、敬慕の尊称で呼ばれるのは、ごく自然なことなのである。 アンチ聖母のエリートたち エジプトのアレキサンドリヤ教会の哲学者たちは、このようないきさつを知らないし、知ろうともしないのである。ローマ教会は「女と無学な漁師」の教会としか見ないのである。そして、頭で考えた「ヨハネによる福音書」を作り、「どんなもんだい」と得意がったのである。「ヨハネによる福音書」がウソと無能な哲学の書であることは繰り返し言ってきたところである。答が出せない者を無能者と呼ぶなら、その書はまさに無能である。プロテスタントの行き着く書である。 |
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| オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」 |
| ページ制作者 （ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義 |
| 略称：オリジナル教会 |
| 2021/3/19、3/27 |
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