(20-4-7)ヨハネ書の「われわれ」な話　　

「ヨハネによる福音書」1章　世は彼によって
1-9すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。1-10彼は世にいた。そして、世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた。1-11彼は自分のところにきたのに、自分の民は彼を受けいれなかった。1-12しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。1-13それらの人は、血すじによらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生れたのである。
まさに哲学的文章の極みである。何を言っているのかさっぱりわからないということである。だが、これはイントロで、読み続ければわかるはずだ、読者は思う。
 
「ヨハネによる福音書」1章　「わたしたち」の「われわれ」
1-14そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った。わたしたちはその栄光を見た。それは父のひとり子としての栄光であって、めぐみとまこととに満ちていた。
著者である愛弟子のほかに文書を俯瞰している「われわれ」がいる。愛弟子が誰だかわからないのに、もっとわからない「われわれ」とは。すっかり、わけがわからなくなる。
 
「ヨハネによる福音書」21章　「文書の認証」
21-24これらの事についてあかしをし、またこれらの事を書いたのは、この弟子である。そして彼のあかしが真実であることを、わたしたちは知っている。
おみごと。拍手(はくしゅ)。哲学者に脱帽。
 
俯瞰者(ふかんしゃ)、ふとよぎった「コーラン」の印象
日本語訳のコーランを読んだ時に、ふと、アラーは時として「万能の自然神」、「イスラム自身」、「俯瞰するわれわれ」が使われていると感じたことがある。四世紀に確定した聖書の諸文書、その中のひとつ「ヨハネによる福音書」は「ルカによる福音書」を書き改めた、エジプトの「智」の結晶である。

そのエジプトは、七世紀、641年にイスラムの洗礼を受け、「智」はアラーの奴隷となった。奴隷たちの「智」は、軍船、新兵器開発、医療技術に使役(しえき)された。ここに、他のローマ帝国にはなかった新たなイスラムが出現した。

それは「聖典」の作成にも同じことが言えるのではあるまいか。イスラムの最高の信者は「死を恐れぬ戦士」であり、戦死してこそその名誉はたたえられ、最高の女が与えられ、永久の幸せに生きることができるのである。

だが、ユダヤ人やキリスト教徒の持っている「聖典」がない。物を書くのは奴隷の「仕事」だ。いやしくもイスラムの指導者や戦士たち、ましてや「勉学を禁じている」平民のする「仕事」ではない。アラーは、エジプトの「智」に、ユダヤ人とキリスト教徒の聖典を取り込み、その上に立つ文書「コーラン」の作成を命じたのである。アブラハムや聖母マリヤをアラーの下僕や下女のように書いている。

一気に書かれたものではなく、時代の要請により、その都度書かれ、そして、再編成したものが「コーラン」であろう。コーランはアラビヤ文字のものだけが聖典である。それ以外の「言語」に訳されたものは、アラーを汚すであろうから、「聖典」を読んだとは言わせない。
 
イスラムについて
2013年、66歳の頃に読み始めた
 
「コーラン」21．預言者「5．知らぬ顔」　自然神の場合
21-104まるで書きものの巻物をくるくる巻くように、我らが大空を巻き上げる日。最初の創造のとき、無から創り出したと同じように、またもう一度繰り返す。これは我らが自分にきめた約束だ。すると言ったら必ずするぞ。21-105現に、詩篇の中にも、お諭のあとでこう書いておいた、「まこと、この大地は、わしの義しい僕らに継がせてやろうぞ」と。

21-106まことにこれは、神仕えする人たちにとって有難い御託宣。21-107我らが汝を遣わしたは、ただ万民にたいする慈悲心からでたこと。21-108言うがよい、「わしはただ、汝らの神は唯一なる神、とだけお告げを戴いておる。さ、これでお前たち帰依したてまつるか」と。
 
少し疲れた、「ヨハネによる福音書」異聞は、これくらいにとどめよう。
 
 
戻る
「ヨハネによる福音書」異聞
 
 
 
 
 
オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」
ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義
略称：オリジナル教会
 
2021/7/27、7/31、8/1
 
 
（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書または文語体聖書に限られる。例外として、バルバロ聖書差分を、正式文書に加える。これ以外の、聖書の引用は厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)世事に迎合した改編文章など異端以外の何ものでもない。（異端：=故意に対立すること）
 
いろいろ聖書　　ささくら宗の聖書　
 
指定聖書：日本聖書協会　口語訳聖書
新約聖書（１９５４年改訳）
旧約聖書（１９５５年改訳）
バルバロ聖書（旧約差分）