(18・4・1)「ダンテ」の「神曲」への動機　　

洗礼記録がフィレンツェに残されていれば話は別だが、彼の痕跡は消されている。家は更地にされて別のものが建てられ、ダンテとは何の関係もない人が住んだ。だから、彼について書いてあることは、捏造(ねつぞう)の部類である。肖像画にしても、100年以上のちの画家のイマジネーションによるものである。 彼の墓はラベンナにあるが、遺体が彼のものである可能性は極めて低い。身元のはっきりしない、けったいな「詩劇」作家としてのみ知られた彼が死んだからといって、誰もそれを惜しむ者はいない。 それはモーツアルトの映画「アマデウス」の映像がヒントになるだろう。彼の時代においても、モーツアルトの遺体は亜麻の袋に入れられ、共同墓地の穴に投げ込まれたのである。その後、彼の名声が現れたときに、顕彰碑たる墓石が建立されるのである。我らがダンテの場合も、彼の遺体が捜されたのは、フィレンツェではベアトリーチェが、カノッサの女伯マティルデの母の名ではなく、神曲の作者がダンテに特定されてからである。 その後、観光客が増えるに至って、ダンテには「お堂」がプレゼントされた。

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「ダンテ」の見た「最後の審判」

オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」

ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義

略称：オリジナル教会

2021/4/28

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