(3)モーツアルトの勝利

モーツアルトは自分に協力しているのが悪魔の化身であることに気づかず、その男サリエリに「赦してくれ」と二回も言う。この謙遜によって、悪魔に謝罪したにせよ、彼の魂は天国に召されたと思う。 一方サリエリは、せっかくの、自筆の譜面、「レクイエム」の入手をコンスタンツアの機転で阻まれてしまう。神に復讐しようとした彼の計画の一端が崩れてしまった。 １．モーツアルトが和解と謝罪のうちに息を引き取ったこと。これは我々キリスト教徒が天国に入る場合の絶対条件である。「神に生き、神に死ぬ」。 ２．レクイエムの譜面を自分のものにできなかったこと。これによって、彼の名声は成らないことが確実となった。彼はその後の人生を悔やみながら生きなければならなくなった。

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2016/5/15、16　聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義 2021/4/29(600->650)