聖母マリヤによるイエス誕生まであと30年、オクタビアンの名前もアグリッパ将軍の名前も新約聖書にその名をとどめることになる。 オクタビアンは皇帝アウグストと書かれ、アグリッパは同じ名前をヘロデ王の孫が名乗っている。アグリッパはアントニーを敗った功により、さらに出世したはずで、ローマで有力となったその名前を勝手に名乗ってよいわけはない。血縁が一番の近道だが今では分からない。 「ルカによる福音書」と「使徒行伝」の著者ルカは、アウグストとアグリッパの名前によって、それらが作り話ではなく、歴史上の出来事だったと証しした。彼は、合理性を重んじるローマ人のやり方で、テオピロに報告したのである。 |
ハトホル神殿 |
目次 |
(1)ポンペイウス シーザーに敗れた元老院のポンペイウスがエジプトに逃れたという情報を得て、シーザーはエジプトの首都アレキサンドリヤに入った。出迎えたプトレマイオ王が差し出したのはポンペイウスの首だったが、それは誤算だった。シーザーは不快感をあらわにして、犯人の探索を命じた。 |
(2)エジプトにて (11幕)シーザーはポンペイウスを追ってエジプトに入り、クレオパトラを女王にした。 |
(3)ローマにて (11幕)クレオパトラはシーザーの子を産んだが、シーザーは暗殺されてしまった。 |
(4)三頭政治 アントニーはシーザーの殺害犯を追い詰め、ブルータスを殺害し、新体制を決めた。 |
(5)タルソにて (9幕)クレオパトラとアントニーはタルソの海上で同盟を契った。使徒パウロの生誕地。 |
(6)ローマの元老院 議会ではオクタビアンがアントニーの政治的怠慢をまくしたてていた。 |
(7)アントニーをローマに ついにアントニーはローマ市民に顔を見せざるを得なくなった。 |
(8)オクタビアンの館 アグリッパ将軍の在席する中、オクタビアンは姉のオクタビアに声をかけた。「聖書との関連」:このアグリッパ将軍と同じ名前のアグリッパ王が「使徒行伝」に登場し、パウロの弁明を受けている。 |
(9)アントニーの背信 あろうことかアントニーはオクタビアンの姉オクタビアと結婚してしまった。 |
(10)アントニーの館 ギリシャのアテネでオクタビアと暮らしたが、エジプトからの小麦は来なくなった。 |
(11)女王対東方執政官 ルフィオ将軍に促されしぶしぶエジプト女王に会ったもののとりつく島もなく |
(12)二人で痴話喧嘩 アントニーはクレオパトラに全面降伏。武力で女王に勝つことはできない。 |
(13)仲直り 女王はアントニーに結婚を約束させオクタビアには離縁させたが、その代償は高くつく。 |
(14)戦雲たなびく オクタビアンは元老院と市民双方に「エジプトとの戦争」支持をとりつけた。 |
(15)アクティウムの海戦 クレオパトラは300隻の軍艦を建造した。それは圧倒的優位のはずだった。 |
(16)贖罪 アントニーは追いきれない罪と恥を負った。放心状態の彼に罪から遁れる方法はあるのか。 |
(17)アグリッパ将軍 将軍はアントニーを差し出せと条件をつけたがクレオパトラは拒否した。 |
(18)アントニーの再起 クレオパトラの告白を聞いたアントニーはルフィオと共に兵営に向かった。 |
(19)女王の覚悟 アントニーは兵糧も軍資金も持たずに出て行った。あれでは軍隊は維持できない。 |
(20)消化試合 手ぶらで駆けつけたアントニーに将兵は失望し見限った。翌日兵営は空になっていた。 |
(21)ああアントニー 王宮にもどったアントニーは王女が死んだと思い込み自害を図った。 |
(22)オクタビアンと王女 オクタビアンの指輪を見た王女は息子の死を確信し心残りがなくなった。 |
(23)高貴ななされ方 愛人アントニーと息子シーザリオンを失った女王はイチジクの実を味わった。 |
「ルカによる福音書」 アウグストは尊称である。彼の青年時代の名前はオクタビアン。 2-1そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。2-2これは、クレニオがシリヤの総督であった時に行われた最初の人口調査であった。2-3人々はみな登録をするために、それぞれ自分の町へ帰って行った。2-4ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上っていった。1-5それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。 |
「使徒行伝」 アグリッパはヘロデの子である。祖父のヘロデはローマに留学していた。 25-13数日たった後、アグリッパ王とベルニケとが、フェストに敬意を表するため、カイザリヤにきた。25-14ふたりは、そこに何日間も滞在していたので、フェストは、パウロのことを王に話して言った、「ここに、ペリクスが囚人として残して行ったひとりの男がいる。25-15わたしがエルサレムに行った時、この男のことを、祭司長たちやユダヤ人の長老たちが、わたしに報告し、彼を罪に定めるようにと要求した。25-16そこでわたしは、彼らに答えた、『訴えられた者が、訴えた者の前に立って、告訴に対し弁明する機会を与えられない前に、その人を見放してしまうのは、ローマ人の慣例にはないことである』。 |
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(映画一覧表) |
2015/7/5-9/28 オリジナル教会(初代代表) 笹倉正義
正式名称:(ささくら宗)聖母マリヤ福音教会
2020/6/11(軽微な修正)、2020/11/20