２．宗教で大事(だいじ)なことは

この疑問は、人生に宗教は必要だと思うが、どれがいいかわからない。「教えて」、といったところでしょうか。たとえばキリスト教に関心があるが、どうよ、といったふうに。それならば幸いなことにわたしはまさにその問題解決を説明書作成に求めていますから、幾分お役にたてるかと思います。

わたしはキリスト教に縁を得て、60を超えてから、ふと説明書を作り始めました。インタ-ネットとブラウザ（ページを表示するソフト）の環境と、ホームページ・ビルダーというページ作成ソフトのおかげで、それが可能となり、見たい人には誰でも見ていただけます。 （１）永遠の大祭司 その作成過程で、自分は我知らずプロテスタントであったこと、また、キリスト教会は本当はひとつで、それはカトリック教会だと気づいたのでした。そして、9年の歳月が流れたある日、「人の狂気を消し去る」ことの意味が、ふっとわかったのでした。 それが、イエスのゲッセマネの園での異様な苦しみと十字架がセットで機能する「罪のあがない」でした。十字架だけを強調して「罪のあがないが完成した」というのは的（まと）をはずしていたのです。というのは、十字架は当時ありふれた見せしめのための過酷な刑で、イエスだけのものではありませんでした。事実、イエスの両隣には十字架にかけられた二人の罪人がいたのですから。ゴルゴダの刑場の三人の十字架に区別はないと思います。みなローマ皇帝の名の下（もと）に罰を受けていることに違いはないからです。 こうしてわたしは、イエスの十字架にはゲッセマネの苦しみの証言が加わってこそのものであることがわかりました。それはあたかも、地上から天体望遠鏡で星星を観察していた状態から、宇宙空間に置かれたハッブル望遠鏡から観察することになり、よりクリアに見えるようになったことに似ています。 イエスが、永遠の大祭司であることも、この視点から容易に導けるのです。 ここに至り、説明書作成の折り返し点となって、過去のページを遡（さかのぼ）りつつ、その完成に近づこうとします。

（２）ユダヤ教関連の宗教 キリスト教以外の宗教については知らないのですが、読書による知識はありますので、その範囲でお話しておこうと思います。 （ユダヤ教）・・・紀元前1300年のころ、モーセに率いられてヘブルと呼ばれた奴隷たちが大量にエジプトから脱出しました。ユダヤ人はその子孫です。ユダヤ教としては紀元前400〜300年に成立しました。ユダヤ教の目的はユダヤ人を囲い込むことです。 当時ユダヤ人には、土着の者と、離散の者とがいました。土着のユダヤ人はアラム語を使い、礼拝場所はエルサレム神殿でした。離散のユダヤ人はギリシャ語を使い、神殿との関係は希薄でした。 聖典である「旧約聖書」全体は、その目的のために書かれたものです。唯一の神エホバは、ユダヤ人のための神です。エホバは、ユダヤ人以外の神ではないため、ユダヤ人以外は異邦人と呼ばれます。 ユダヤ教を維持する組織は、レビ人（びと）で、棟梁はアロン家です。聖母マリヤの親戚のエリザベツはアロン家の娘のひとりと書いてありました。マリヤはレビ人かあるいはアロン家ゆかりの家系と思われます。大祭司はこの組織の最高職です。 おきてとしては、安息日があります。ただの休日ではなく、一切の「労働」的行為が禁止されます。男性は、1回だけ、割礼をします。1回でけでよいのは、ペニスの皮は生え変わらないからです。 （キリスト教）・・・イエス誕生前の100年ぐらいは、ユダヤは大祭司（アロン家ではない）一族によって統治された独立国でした。ローマ軍は進駐し、その支援を受けて改宗のユダヤ人のヘロデが大祭司一族を滅ぼし、ユダヤ王に即位します。この王がイエス誕生のころのヘロデです。 エリザベツの息子、洗礼者ヨハネが現れ、水で罪を洗う、洗礼を唱えます。人々の罪をヨルダン川の水で洗いました。 ダビデの子孫であるイエスが現われ、神の国の到来を宣言しました。そして、言葉によって力あるわざを行いました。彼はある人々からはダビデ王の再来とも思われ、ユダヤ独立の盟主にと期待されたのです。そうでなければ、イエスは処刑されるほどの危険人物ではなかったはずです。イエスの宗教裁判は、イエスを排除するための方便だったでしょう。 そしてイエスはローマの法で裁かれ、十字架で処刑されてしまいます。これで一件落着と思いきや、キリスト教はここから始まることになるのです。 イエスもその母マリヤも、また弟子たちも、一行に奉仕した女たちも敬謙なユダヤ教徒でした。ここにテオピロとルカというふたりの異邦人が登場することで、キリスト教はユダヤ教の枠を超えたものになるのです。 このサイト以外ではそのようなことは書かれていないと思います。それはわたしがこの説明書作成の過程で到達したビジョンなのですから。 キリスト教を維持する組織は教会です。西暦4世紀、コンスタンティヌス帝の御世にいったんキリスト教思想はその代表者をローマ教会の司教としました。これが教皇の最初で、さかのぼって初代教皇がペテロとなるわけです。このときに定められたキリスト教思想の文書が新約聖書となったわけです。その他のものはすべて皇帝の権威によって処分されてしまいました。福音書を読めば、さまざまな思想の混入がありますが、初心者にはわからないので、「むずかしい」となってしまうのです。 プロテスタントは、聖書は神によって書かれたものとして、全ての言葉を「聖」としますが、それでは聖書を読み誤まります。 おきてとか礼拝の制限はありません。カトリック教会ではミサ（礼拝）のとき、女性は頭にかぶりものをします。 （イスラム教）・・・西暦6世紀、アラビヤの行商人、マホメットは町町にいるユダヤ人から、またキリスト教徒から、それぞれの宗教を聞いていたでしょう。町は多神教でした。マホメットはその後、「ヨシュア記」そのままに、唯一神アッラーをたてて、多神教の町町を犯していくのです。 イスラム教では指導者が最高権威です。宗派はふたつあって、創始者のマホメット直系子孫が指導者のグループと、最初の弟子を含む子孫が指導者のものです。ニュースで「スンニ派」とか言われるのがそれです。 宗教組織はありません。聖職者の代わりを務めるのは、宗教警察です。おきてを守らない者を取り締まるのです。おきてを守らない者は、たとえ少女であっても殺害されます。それは殺人ではなく、イスラムを守ろうとする行為と認定されます。 おきてとして、男性は定刻毎の跪拝、モスクからはアラビヤ語のコーランの朗誦が流れます。外出する妙齢の女性は、肌を露出しない服装でなければなりません。そのほかお酒は禁止です。豚肉がだめとか食品の制限や、断食の習慣があります。

（３）日本の場合 日本のキリスト教は、インド布教のために来ていたザビエルによってもたらされました。しかし、スペインによるメキシコを初めとするラテンアメリカの植民地化などを警戒した時の政権によって排斥されました。 （４）お祈りなど キリスト教ではお祈り、神道(しんとう)では祝詞(のりと)、仏教では読経(どきょう)といったものになります。 キリスト教徒は一般にこのように祈ります。 「天の父なる神さま、（神さまにいいたいこと）、イエス様のお名前を通して、み前にお祈りいたします。アーメン」。また礼拝中の賛美（うたをうたうこと）も、礼拝中の心を整えるのに重要です。 イエス・キリストを信じる信仰によって、私たちは神さまを天のお父さまと呼ぶことができるのです。聖書やさまざまな教義は、この恵みを裏付けるためのもので、聖書を知っていないと、祈れないということではありません。 仏教でも信心の根本は、信者の祈りです。 なみあむだぶつ。（仏様に言いたこと）。なみあむだぶつ。 なんみょうほうれんげきょう。（仏様に言いたこと）。なんみょうほうれんげきょう。 なむたいしへんじょうこんごう。（お大師様に言いたこと）。同左。 読経や賛美は、集団礼拝の儀式に必要なものです。おごそかな気持ちになります。 パウロ神学「礼拝」

神や仏の国は、山のかなたとか、空（そら）の果てにあるのではなく、じつにわたしたちの存在のなかにあります。そこに宗教を見出すことが大事ではないでしょうか。

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オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」

ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義

略称：オリジナル教会

2013/1/7、2013/5/22、2016/1/2、2019/11/14、15 2022/9/28

（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書または文語体聖書に限られる。例外として、バルバロ聖書差分を、正式文書に加える。これ以外の、聖書の引用は厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)

聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分）

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