（５・８）免償分配(ぶんぱい)の理論

具体的な信仰活動について以下見ていきましょう。まず免償（めんしょう）、ラテン語でイントルゲンティアという信心（しんじん）が盛（さか）んになります。この免償は生前（せいぜん）終（お）えることのできなかった償（つぐな）いの一部（いちぶ）を免（めん）じるという制度ですが、聖職者、大学人（だいがくじん）、教皇などによって神学的にやがて理論家されてきた正式（せいしき）な宗教的制度といってよいでしょう。その理論ないしは理屈というのは次のようになっています。 キリストや多くの聖人はたくさんの功徳（くどく）を積んできました。受難（じゅなん）のときにキリストが流した血もそのひとつだといいます。そしてそれらの功徳の余（あま）った分（ぶん）は、蔵（くら）のようなところに貯蔵（ちょぞう）されています。そしてこの功徳（くどく）の余剰（よじょう）というべきものは、あちこちにいる信者（しんじゃ）たちに融通（ゆうずう）することができる、というわけです。 たとえば、償（つぐな）いの足（た）りていない現世（げんせい）の信者や煉獄や天国にいる信者にそれぞれ分け与えることができるということになっています。しかも、それだけではなく免償は誤まったり、不十分だったりする過去の悔い改めを適切な内容に正（ただ）してくれる力（ちから）もあるとされました。これは大変便利といいますか、痒（かゆ）いところに手の届く制度です。 まあ、明らかに地獄に落ちてしまうだろうほどの、あるいはすでに地獄に落ちてしまったような者は別としまして、ぎりぎりの所（ところ）にいるような人であるとか、過去の告悔（こっかい）の内容、罪の告白に不安がある人であるとか、そういう人がきちんと煉獄の入口（いりぐち）あたりで踏みとどまれるようになるからです。

NHK 2カルチャーラヂオ歴史再発見　「中世ヨーロッパ社会の光と影　キリスト教の果たした役割」 講師：上智大学准教授　藤崎衛（ふじさきまもる）氏 聴講者 笹倉正義

次へ

オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに制作してよい」

ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義

略称：オリジナル教会

2019/8/29

（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書または文語体聖書に限られる。例外として、バルバロ聖書差分を、正式文書に加える。これ以外の、聖書の引用は厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)

聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分）

いろいろ聖書　　ささくら宗の聖書