(0・3)「波瀾万丈の恋物語」

Aｎｔｏｉｎｅ−Ｆｒａｎｃｏｉｓ　Ｐｒｅｖｏｓｔ アントワーヌ・フランソワ・プレボー Ｍａｎｏｎ　Ｌｅｓｃａｕｔ

0-3-1ところで、経験というのは、だれにでも自由にあたえられる特権ではない。0-3-2それは人が偶然におかれた種々の境遇によるものである。0-3-3だから、たいていの人たちにとって、特性を行動に変える場合、原則としては実例のほかはないということになる。 0-3-4ここに示そうとするような作品がきわめて有用でありうるのも、まさにこの種の読者にとってである。0-3-5もちろん、それが誠実と良識をそなえた人の手で書かれた場合でなければならないのは言うまでのない。0-3-6ここに述べられるいかなる事実も、知識の一段落となり、経験をおぎなう学習となろう。 0-3-7いかなる事件とて、おのれを映すべき鑑となろう。0-3-8ただ人おのおのがおのれの境遇に応じてこの鑑を使いわけさえすればいいのである。 0-3-9作品全体としては道徳上の論文ではあるが、それがこころよい手法で実習にうつされたまでである。0-3-10やかましい読者は、私がこの年齢になって、波瀾万丈の恋物語などを書こうとして筆をとるのを憤慨するかもしれない。 0-3-11しかし、いま述べてきた考察が根拠あるものとすれば、この考察が私を正当化してくれるはずである。0-3-12もしまちがっているとすれば、私の謬見が、すくなくとも、私の弁解にはなろう。

次へ

オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに作成してよい」 ページ制作者　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義 2020/6/1、6/8

（ささくら修道会規約）当会の用いる聖書は、口語訳聖書、文語体聖書、バルバロ聖書差分の３つに限定する。これ以外の、聖書の引用は異端行為として厳禁される。日本語以外の聖書については、文語体聖書の内容に準じるものとする。異端文例（Today's English Version)世事に迎合した改編文章など異端以外の何ものでもない。（異端：=故意に対立すること）

ささくら修道会の指定聖書：「日本聖書協会　口語訳聖書」に準拠 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） バルバロ聖書（旧約差分）

いろいろ聖書　　ささくら宗の聖書

（修正履歴）