第一回「ルサンチマンを克服せよ」

教授：「ニーチェの『ツァラトゥストラ』は、『いつの間にか自分の心を静かに見つめてしまう』本です」。

ALSO　SPRACH　ZARATHUSTRA

１．彼は10年間山にこもって知恵を蓄えた。山をおりしなに（神にすがって生きている）聖者に出会い、「あの人は知らないらしい『神は死んだ』ということを」と彼は思った。 ２．町で「超人」について、「超人とは大地の意味である」と説教するが、わかってもらえない。 ３．弟子に言った、「なんじの価値と共に生きよ」。 ４．永遠回帰を思いつき、山の洞窟にこもる。 　　「たった一度の喜びがあれば、人生は何度でも繰り返すに価する」

1908年の復刻版の本のサブタイトル  EIN BUCH FUR ALLE UND KEINEN 　(全ての人のためであり、誰のためでもない本） INSEL VERLAG LEIPZIG

（生い立ち） ・1844年に、父母共に牧師の一家に生まれる。 ・24歳でスイス・バージェル大学の 　ギリシャ・ローマ古典文献学の教授となる。 ・「悲劇の誕生」を書き、古典文献学会の総スカンをくらう。 ・後悔と失意のうちに、病気となり、転落の人生がはじまる。 ・1881年、スイスの山奥で岩を見て、「永遠回帰」を着想する。 ・翌年、ロシヤの女性に恋をするが、三角関係になり敗れる。 　ニーチェ38歳、ルー・ザロメ21歳 ・翌1883年「ALSO　SPRACH　ZARATHUSTRA」を書く。しかし、売れない。 ・1889年、倒れ、精神を病み、1900年没。

（ルサンチマン） ・恨み、妬み、嫉妬の感情 　苦しみが繰り返される。 ・「ルサンチマンは無力からする歯ぎしりである」。 ・「ルサンチマンは喜びを感じる力を弱くする」。

（価値の転換） ・キリスト教的な価値でない価値を創り出す。 ・「ALSO　SPRACH　ZARATHUSTRA」は、聖書のパロディと言われている。 ・聖書に代わる新たな価値を提示する書。 　キリスト教は自分の事を大事にできない宗教だ。 教授：「神様の教えを守って心清く生きること」それがキリスト教ですよね。ところがニーチェの教えでは、どうしたら自分が快活に生きられるか、「イエーイ」になれるかなんです。自分が愉快になる実験をするイメージ。キリスト教ではない次の価値転換をしなければならない。聖書のパロディをあえて作った「ALSO　SPRACH　ZARATHUSTRA」を「人類に最大の贈り物をするのだ」との自負。 彼は語る。 夜明けと共に起き、太陽に向って語りかける、「見てください。たくさんのみつを集めたみつばちのようにわたしもたくわえた知恵がわずらわしくなってきました。今は知恵を求めてさしのべられる手がわたしには必要となってきたのです。わたしは分配し贈りたい。そのためにはわたしは下におりていかねばなりません。わたしを祝福してください。どんなに大きな幸福でも妬まずに見られる、静かな目であるあなたよ。満ち溢れようとする、この杯を祝福してください」。 リハルト・シュトラウス作曲 「ALSO　SPRACH　ZARATHUSTRA」 映画「2001年宇宙の旅」でも使われた。

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オリジナル教会の権能：「あなたの思うがままに作成してよい」 拝受者：　（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会代表　笹倉正義 通称：オリジナル教会 2020/5/6

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2011/4/29 笹倉正義