２（２）偶像崇拝の禁止 ２（２）偶像崇拝の禁止
| 天地創造の神と偶像 2-20（アッラーこそは）汝らのために大地を置いて敷床となし、蒼穹を（頭上に）建立し、蒼穹から雨を下して様々の果実をみのらせ、それで汝らの日々の養いとなし給うたお方。されば偶像のたぐいを、それと知りつつアッラーとひとしなみに崇めたりしてはならぬぞ。 神兆コーランへの疑念あれば 2-21もし万一汝らにして、我らが僕に下した（天啓）に疑念を抱きおるならば、まずそれに匹敵（たぐ）うべき（他の天啓）を一くだり、さあここに出して見よ。アッラーのほかなる（異神どもを）汝らの証人としてここに喚び出して見るがいい、もし汝らの言葉が本当であるならば。2-22しかしもしそれができないなら−−−いや絶対に出来るはずもないが−−−その時は、かの（地獄の）劫火を怖れるがよい。人間と石を燃料として罰当りどものためにしつらえた劫火を。 （キリスト教） アッラーとアラビヤの神々との比較なら、この話はわかる。しかし、アッラーに匹敵する唯一神なら別にある。ユダヤ教ではエホバで呼ばれる唯一神、キリスト教ではイエス・キリストによって父なる神と呼ばれる唯一神である。この三つの唯一神は同じではない。それは、受けて側の信仰レベルと練達とによるのである。ユダヤ教の神は、一人の人間、たとえばモーセだけに啓示されたものではない。それは、連綿とした歴史の中で、無数のヘブル人、イスラエル人、ユダヤ人によって形成されたものである。 ユダヤ教の神兆 最大の神兆は、バビロン帰還を果たし、エルサレムと神殿を再建し、ユダヤ教を確立し、その掟の下にまとまった民ユダヤ人を形成できたことである。聖母マリヤもイエスもペテロもユダヤ人社会で活動したユダヤ人である。 キリスト教の神兆 ユダヤ人の聖書であった聖書が、イエス・キリストによって、キリスト教徒のものにもなったことである。そして、キリスト教の花が、ローマに開花したことである。最大の神兆は、ユダヤ教の神が、イエス・キリストのゆえに、父なる神となられたことである。それは顧て預言の成就であったのである。 福者 2-23だが信仰を抱き、かつ善行をなす人々に向っては喜びの音信を告げ知らしてやるがよいぞ。彼らはやがて 邪者 2-24まことにアッラーは蚊でも何でも平気で譬え話にお引きになる。信仰のある人々ならば、それが主の下し給う真理であることがわかる筈。しかし無信仰の者どもは、こんなものを譬として一体アッラーはどうするつもりなのかなどと言う。かくして多くの人々を迷わせ、また多くの人を導き給う。だが迷わされるのは悪徳の人々のみ。2-25すなわち、アッラーと固く契約を結んでおきながら、平気でそれを破り、アッラーが結べと命じた給うたものをことさらに裁ち切って、地上に悪をなす人々のみ。かかるやからは亡びの道を辿り行く人々。 死は最後にあらず 2-26汝らどうしてアッラーに罰当りな気持を抱いたりなどできるのか。（以前）死んでいた汝らを生かして下さった方ではないか。そしていつか汝を死に至らせ、また行きかえらせて下さる方なのではないか。そして汝らはみんなお傍に連れ戻されるのではないか。 仏教の輪廻転生であれば、人が人に生まれかわるとは限らない。旧約聖書のエゼキエル書にひとつの幻が示されている。 （エゼキエル書） 37-7わたしは命じられたように予言したが、わたしが預言した時、声があった。見よ、動く音があり、骨と骨が集まって相つらなった。37-8わたしが見ていると、その上に筋ができ、肉が生じ、皮がこれをおおったが、息はその中になかった。37-9時に彼はわたしに言われた、「人の子よ、息に預言せよ、息に預言して言え。主なる神はこう言われる、息よ、四方から吹いて来て、この殺された者たちの上に吹き、彼らを生かせ」。 人は何者なので 2-27アッラーこそは汝らのために地上の一切のものを創造して下さった方。そして（地上の創造が終ると）今度は穹嶐（きゅうりゅう）に昇ってそれを均等に七つの天となし給うた。まこと、アッラーはあらゆることに （ヘブル人への手紙） 2-5いったい、神は、わたしたちがここで語っているきたるべき世界を、御使たちに服従させることは、なさらなかった。2-6聖書はある箇所で、こうあかししている。 「人間が何者だから、 これを御心に留められるのだろうか。 人の子が何者だから、 これをかえりみられるのだろうか。 2-7あなたは、しばらくの間、 彼を御使たちよりも低い者となし、 栄光とほまれとを冠として彼に与え、 2-8万物をその足の下に服従させて下さった」。 （詩篇第１４４篇） （詩篇第８篇） 144-3主よ、人は何ものなので、あなたはこれをかえりみ、 人の子は何ものなので、 これをみこころに、とめられるのですか。 「人の子」はイエス・キリストのことであるが、天地創造の神がなぜ蟻にも等しい人間を顧られるのだろうか。イエス・キリストさえも。 |
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