２（６）モーセの十戒 ２（６）モーセの十戒
| 2-49それでもなお、我らが汝らを赦してやったのは、ただひとえに汝らにも感謝の念が起るかも知れぬと思ったればこそ。2-50また（憶い起すがよい）我らがムーサーに聖典と（善悪の）識別（の基準）とを授与した時のことを。それもみな、あるいは汝らも正しい道に進むようになるかも知れぬと思ってのこと。 「（善悪の）識別（の基準）」とは、律法のことであろう。モーセ四書と呼ばれる、「出エジプト記」、「レビ記」、「民数記」、「申命記」には物語の途中に律法がちりばめられている。ユダヤ教にとって、重要なのは律法であって物語ではない。新約聖書の福音書のうち、「マタイによる福音書」と「ルカによる福音書もまた律法の書である。当初のルカの報告書に律法がちりばめられた。それで、物語として読むと違和感が生じてしまうのである。 福音書は律法の書 （出エジプト記） モーセの授かった聖典「 20-1神はこのすべての言葉を語って言われた。 （１）20-2「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。20-3あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。 （２）20-4あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。20-5それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものには、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、20-6わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう。 （３）20-7あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう。 （４）20-8安息日を覚えて、これを聖とせよ。20-9六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。20-10七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。20-11主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた。 （５）20-12あなたの父と母を敬え。これは、あなたの神、主が賜る地で、あなたが長く生きるためである。 （６）20-13あなたは殺してはならない。 （７）20-14あなたは姦淫してはならない。 （８）20-15あなたは盗んではならない。 （９）20-16あなたは隣人について、偽証してはならない。 （１０）20-17あなたは隣人の家をむさぼってはならない。隣人の妻、しもべ、はしため、牛、ろば、またすべて隣人のものをむさぼってはならない」。 この十戒は、申命記にも記されている。 2-51（ 2-52汝らは言ったものだ、「ムーサー、我々はアッラーをはっきりこの眼で見るまではお前の言うことなど信用しないぞ」と。するとたちまち汝らの見ている前で、電光一閃、汝らを撃った。2-53その後で我らは一旦死んだ汝らをまた蘇らせてやった。もしかすれば汝らにも感謝の念が起るかも知れぬと思って。 イエスの復活を軽いものにしようと、あちこちに「蘇らせる」を置いている。文意の脈絡は無い。 2-54そして我らは汝らの頭上に密雲をくり拡げ、天上の糧と鶉とを汝らに下した。「さあ食うがよい、特に汝らのために用意してやったご馳走を」と（信仰なき者どもは）我らに害なすことはできなかった。結局われとわが身に害なしていただけのことだった。 （出エジプト記） 16-10それでアロンがイスラエルの人々の全会衆に語ったとき、彼らが荒野の方を望むと、見よ、主の栄光が雲のうちに現れていた。16-11主はモーセに言われた、16-12「わたしはイスラエルの人々のつぶやきを聞いた。彼らに言いなさい、『あなたがたは夕には肉を食べ、朝にはパンに飽き足りるであろう。そうしてわたしがあなたがたの神、主であることを知るであろう』と」。 16-13夕べになると、うずらが飛んできて宿営をおおった。また、朝になると、宿営の周囲に露が降りた。 |
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