２（２５）アッラーの祈り ２（２５）アッラーの祈り
| アッラーの祈り 2-287神様、もし私どもがついうっかりと忘れたり、何か間違いをしでかしましても、どうかおとがめになりませぬよう。 神様、私どもの先きに行った人々にお負わせなさいましたような重荷をどうか私どもにはお負わせになりませぬよう。 神様、私どもの力量ではかなわぬような負担を私どもの背におのせになりませぬよう。 私どもを 私どもを赦し給え、 汝こそは私どもの守りの神。罪深い者共に打ち勝つことができますよう、なにとぞ私どもを助け給え。 この祈りこそが、この「牝牛」の宗教的全体であろう。これを尖塔の上から、アラビヤ語の韻律で朗々と読み上げれば、コーランの威光がいや増す。この祈りは、聖戦開始の祈りでもある。兵士たちは戦闘への熱情に包まれることだろう。 ちなみに、わがキリスト教の「主の祈り」は、つつましい。このように書かれている。 新約聖書（ルカによる福音書） 11-1また、イエスはあるところで祈っておられたが、それが終ったとき、弟子のひとりが言った、「主よ、ヨハネがその弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈ることを教えてください」。11-2そこで彼らに言われた、「祈るときには、こう言いなさい、 『父よ、御名があがめられますように、御国がきますように。 11-3わたしたちの日ごとの食物を、日々お与えください。 11-4わたしたちに負債のある者を皆ゆるしますから、わたしの罪をもおゆるしください。 わたしたちを試みに合わせないでください』」。 キリスト教徒がユダヤの唯一神エホバを「父」と呼べるようになったのは、イエスが復活してイエス・キリストとなられた後のことである。イエス・キリストが父なる神の右におられて、永遠の大祭司の務めを果たされているので、わたしたちキリスト教徒はそのように呼べるようになったのである。細かいことをあげつらうと、コーランも聖書も成り立たなくなる。コーランや聖書はその宗教の全体であるから、物理的時間などは超越されてしかるべきである。 （ヘブル人への手紙）永遠の大祭司 |
| 第２章「牝牛」 （完） |
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