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| ニカイア公会議の主導者はエジプトのアレキサンドリヤ司教であった。それは歴代アレキサンドリヤ司教の悲願のひとつ、アレキサンドリヤにあふれた福音書の一掃処分であり、皇帝権限での実行でなければならなかった。「ヨハネによる福音書」作成以来、「智の都」アレキサンドリヤの書店には作家たちが福音書の作成を競い、多種多様の福音書があふれた。 中には「ヨハネによる福音書」をはるかに凌（しの）ぐものやマリヤさまを主人公とするものもあった。マリヤさまの出自にさえ言及するものもあった。アレキサンドリヤはユダヤに近く、ユダヤ人も多くいた。彼らはギリシャ語にも長（たけ）けていた。だから、アレキサンドリヤ司教の奴隷たちよりも自由に自分の思いを文書に著せた。アレキサンドリヤ司教にはどうしても「ヨハネによる福音書」以外のアレキサンドリヤの福音書の処分をしなければならない動機があったのである。 そのチャンスが東西を制した単独皇帝の就位でありコンスタンティヌスであった。司教は皇帝に近づき、皇帝の新都構想にヨーロッパの東端の漁村ビザンチウムを上奏した。そこは海峡を渡るとアジヤ（今のトルコ）で、ニカイアに近かった。皇帝は旅の途中でビザンチウムを視察できた。 |
| ＴＶ番組 「聖書のミステリーを解明する」 |
| 番組のカット映像に、その内容についての感想を付加しています。（ピンク文字） |
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| 赤字は、番組音声をテキスト化したものです。聞き違いがあるかも知れません。 |
| 当時の キリスト教は、さまざまな宗派や教会、そして経典が混在するまとまりがゆるやかな宗教でした。そこで皇帝は統一を目論見（もくろみ）ます。 |
| キリスト教があまり体系化されていないと気づいた皇帝は、ローマ人の特技である組織化を行ったのです。 |
| ローマ帝国の国教にふさわしく |
| 西暦３２５年、コンスタンティヌス帝は、 キリスト教の基本教義を決めるため、ニカエア公会議を招集、権威ある教会の指導者たちを集め、正式な キリスト教を定めるために話し合いをおこないます。 |
| 興味深いことに、皇帝の最大の関心事は、「統一」にあったことがわかってきました。 キリスト教というひとつの宗教のもとに、帝国の統一をはかりたかったのです。 |
| ニカエア公会議の目的 |
| ニカエア公会議の目的は、宗教的にも政治的にも、信仰をひとつにまとめることでした。数週間にわたる討議の結果、司教や司祭たちは、 キリスト教の教義を統一する原則に同意し、さらに宗教を皇帝の管理下に置くことを認めます。 |
| 最終版が決まると、皇帝は権力をかさに有無を言わせませんでした。これにより、 キリスト教は大きく変わったのです。神にたいする解釈が変わりました。 キリスト教の神はローマ帝国を守るために存在することになったのです。こうして皇帝は、宗教を国の統一に利用しました。 |
| ニカイア公会議 |
| それは「東方」エジプトのアレキサンドリヤ司教 |
| 「西方」聖母子のローマ司教ではない。 |
| 気づき「 |
| キリスト教を教えます この番組を見たのはほとんど偶然だった。その時は、マンションのTVのチャンネルの中に、それがあったからだった。今では、契約しないと見られない。 しかし、今その番組の記事をWebに載せた内容を見てみると、違和感がある。キリスト教のスタートはローマだったのだが、福音がエジプトのアレキサンドリヤに到達し、100年ほど経つと、アレキサンドリヤの「智」はローマの風下にいることに耐えられなくなった。それで、「智」の福音書を創作し、ローマから遠ざかったのである。つまり、離脱したわけだが、どうしてそのようなマネができたかと言えば、エジプトは「東方」の統治下にあったからである。つまり、東方の統治者の威を借りて、独立したのである。彼らにとって一番 福音書の創作ブーム起る だが、問題が起きた。「ヨハネによる福音書」に刺激を受けて、「智の都」アレキサンドリヤでは福音書の創作ブームが起った。中には「ヨハネによる福音書」を上回る作品も多数現れた。なんとかアレキサンドリヤの福音書を一掃したい、それが歴代アレキサンドリヤ司教の矜持（きょうじ）となった。統一文書「新約聖書（案）の作成が奴隷たちに命じられた。いつ終わるとも知れぬ忍従の時が過ぎた。 四世紀にその時が来た。コンスタンティヌスが東西を統一し単独皇帝に就位したのである。アレキサンドリヤ司教は巧（たく）みに皇帝に近づき、ニカイア公会議にこぎつけた。その会議の目的は新約聖書（案）の承認であり、アレキサンドリヤからの福音書の一掃であった。議論の真似事はあったにしても（案）通りに承認され、会議は終了した。「ルカによる福音書」のマリヤさま、補完の「マルコによる福音書」の体裁が残してあり、ローマの使節はやかくは言わなかった。いな、彼らは「東方」の智に圧倒されていたのである。 選定文書以外は焼却処分 そして、新約聖書制定後、選定文書以外のものは焼却処分と決められ、皇帝コンスタンティヌスの名によって厳命された。ターゲットはアレキサンドリヤであった。 エジプトの僻地（へき）に文書を退避させたのは、この時の処分を免れるためだったのである。641年のイスラムの攻撃からではない。アラーの神は福音書などには目もくれない、というよりイスラムはキリスト教を越えるとの自負があったのである。だからアレキサンドリヤのキリスト教会も壊滅してはいない。 東都コンスタンティノープル ニカイア公会議は、アレキサンドリヤの聖職者主導で行われたが、皇帝コンスタンティヌスはそのニカイアのすぐ近くにローマ帝国の首都を置くため、ギリシャ名「ビザンチウム」の漁村に東都の造成を開始した。そして、その地を「コンスタンティノープル」と名づけた。彼の死後、まもなく帝国は再び東西に分割統治されることになったが、「コンスタンティノープル」が東方の首都になった。そこのキリスト教会は、アレキサンドリヤのマネをして、ローマからは遠ざかった。 東都の教会は壊滅した 641年、アレキサンドリヤはイスラムのアラーの神の軍門に下り、コプト(ギリシャ)教会として逼塞した。1268年、アンテオケはイスラムによって破壊された。1453年、コンスタンティノープルはオスマン・トルコによって落城、イスタンブールとその名を変えた。 教会は「マリヤさま」のローマ教会のみ 結局、東方の教会は壊滅し、残ったのはローマ教会だけである。ローマも数々の災難に見舞われたが、教会が自ら軍隊を持った経緯もあるし、ローマ市民が守り通した。「智」たちには、そんな「労働」はできない。彼らの本分は「議論」に留まる。2023/2/21、2024/9/24 |
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（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会 ささくら修道会 2017/8/10、2021/11/29、2023/2/1、2/18、2/21、2/22 2024/9/24 |
| 聖句引用：日本聖書協会 口語訳聖書 新約聖書（１９５４年改訳） 旧約聖書（１９５５年改訳） |
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| 聖書の「らい病」について |