| ソロモン王、いや全ての王なる者に嫁いだ、あるいは側女となった女性たちは幸せであったのか。ヨブ記、詩篇、箴言、「伝道の書」の最後を飾るこの書は、高貴な女性の悲哀を語り出す。 目的に手が届きそうになった時、さっと別の場面にすり変わるのは、夢の特徴。夢は、はかない望みに生き、そのかなわぬことも知って生きる、高貴な女性たちの日頃の不安を写す鏡でもある。 決して解き放たれることのない彼女たちは、らい病のウジヤ王と同じ境遇だったともいえる。全体として、神とエルサレムが親密だった頃のことを描いているのかも知れない。 |
| 目次 |
| １章「ソロモン」 あなたのあとについて、行かせてください。わたしたちは急いでまいりましょう。 |
| ２章「谷のゆり」 彼はわたしを酒宴の家に連れて行った。わたしの上にひるがえる彼の旗は愛であった。 |
| ３章「ソロモンの乗物」 「あなたがたは、わが魂の愛する者を見ましたか」と尋ねた。 |
| ４章「ヘルモンの頂」 わが妹、わが花嫁よ、あなたの愛は、なんと麗しいことであろう。 |
| ５章「心はさめて」 わたしはわが愛する者のために開いたが、わが愛する者はすでに帰り去った。 |
| ６章「王妃は六十人」 わたしはわが愛する人のもの、わが愛する者はわたしのものです。 |
| ７章「恋なす」 さあ、わたしたちはいなかへ出ていって、村里に宿りましょう。 |
| ８章「乳ぶさ」 愛のおのずから起るときまでは、ことさらに呼び起すことも、さますこともしないように。 |
| ダビデの側室 |
| ダビデは戦人であり、精力があったであろう。子も多かった。しかし、戦を避けたソロモンの子はレハベアムだけのようである。したがって、跡目相続の争いも無かった。ソロモンの女性たちは、彼の顔さえ見たことがない者もいたのである。しかし、彼女たちは、用心深いソロモンのゆえに、彼の家から自由に出ることはできなかった。 |
| ダビデの側室は哀れである。大勢の息子のひとりアブサロムが父ダビデの側室たちを衆人環視の状態で犯したのである。アブサロムは死に、ダビデは復権したが側室たちを見向きもしなかった。いたわってやるべきであったのに。 |
| 「列王紀」15章 15-16王は十人のめかけを残して家を守らせた。 |
| 「列王紀」16章 16-22アブサロムは全イスラエルの目の前で父のめかけたちの所にはいった。 |
| 「列王紀」20章 20-3彼女たちは死ぬ日まで閉じこめられ一生、寡婦としてすごした。 |
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| 「イザヤ書」 |
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| 2012/2/28-2012/2/29 笹倉キリスト教会 笹倉正義 2012/7/8、2012/7/11、2022/8/21(ShiftJIS) 聖句引用：日本聖書協会 口語訳聖書 旧約聖書（１９５５年改訳） |