６（７）食物の ６（７）食物の
| 6-118アッラーの御名を唱えて（浄めた食物は）遠慮なく食うがよい、もし汝らが本当に神兆を信じておるならば。6-119これ、どうした、アッラーの御名で祝福されたものを汝らなぜ食べないのか。やむをえぬ特別の場合を除いて食ってならぬものについては、すでに詳しく説明して戴いてあるではないか。まことに何にも知りもしないで、ただ自分のいいかげんな気まぐれから（他人）を迷わす人間が何と多いもの。戒を犯す人のことはアッラーが一番よく御存知。 6-120汝ら、外面の罪も内面の罪もきっぱりと棄て去れ。すべて罪を獲る者は、必ずその犯したところに従って報いを受ける。6-121アッラーの御名を唱えてない食物を食べてはならぬぞ。これは（アッラーの）御心に 6-122これ、死んでいたものを我らが生きかえらせ、そのうえ光を与えて人々の間を堂々と歩けるようにしてやった、その人が、譬えて言えばまず暗闇の中に沈みこんで、二度とそこから出てこられぬ人間と同等であり得ようか。信なき者どもには、自分のしていることがそれほど立派に見えるのじゃ。6-123また我らは、 6-124神兆が現れると、彼らはきまってこう言ったものだ、「アッラーの使徒たちが授かったのと同じようなものを貰わないうちは、絶対に信じないぞ」と。御告げをどこに置くかはアッラーが一番よく御存知。罪を犯した者どもはいずれアッラーの御前ですっかり面目をつぶし、悪だくみをした罪として、はげしい懲戒を加えられよう。6-125アッラーは、導いてやろうとお思いになる者があれば、その人の胸を拡げて 6-126さ、これがお前の神様の道。見よ、まっすぐにどこまでも行く。我らはこうして、よく反省する人たちのために神兆を様々に説明してやった。6-127彼らはいまに主のお傍で平安の宿を戴くことになるであろう。これもみんな彼らの（現世で）して来た（善行）の報い、（アッラー）がじきじきに彼らの面倒を見てくださる。6-128（アッラー）がみんな一緒に御前にお召しになるその日、「これ、 6-129こうして我らが、不義の徒は仲間同士で仲よしにしてやる。それも結局は自業自得。6-130「これ、妖霊と人間のやからよ、汝らのところには、すでに使徒が幾人も遣わされて来て、わしの神兆を語りきかせ、今日のこの日がやって来ることをくれぐれも注意してくれたはずではないか。」すると彼らの言うことには、「はい、私どもは自分の過ちを証言いたします」と。すなわち彼らは、現世にすっかり騙されていた。それで、自分が信仰なき人間であったことを、自分で証言しなければならない。 6-131それというのも、もともと主は、住民たちがぼんやりしているうちに、やたらに邑をぶち壊＜こわ＞すようなことをなさるお方ではない。6-132人間は誰でもその行為に従ってそれぞれに段階がある。人がどのようなことをしているか、アッラーは決してお見のがしになりはせぬ。6-133主は完全に自立自足で、慈悲に満ちた御神。ただその気になり給えば、忽ち汝らを掃蕩＜そうとう＞して、そのあとにはお好きな者を置き給う。ちょうど汝らを全然別の民族の胤から興し給うた時のように。6-134汝らに約束されたことは必ず実現する。絶対に阻止することはできまいぞ。 6-135（人々に）言え、「これ、皆のもの、自分自分の力量に応じて行動せよ。わし自身も（自分の力に応じて）やっている。お前たち、いまにきっとわかるであろう。6-136終の住処が結局誰のものになるかということが。不義の徒が栄える道理はない」と。6-137畑の作物や家畜をアッラーが創って下さると、彼らは、一部分だけ取りのけて、「これはアッラーに」などと自分勝手にきめこみ、「それから、こちらは我々（がアッラーと並べて拝んでいる）お仲間様に」などと言う。何たることか、それでは、お仲間様の分はアッラーの御手元には届かず、アッラーの分だけはお仲間様のところへ流れて行ってしまうわけではないか。まことに不当な決め方ではないか。6-138そればかりか、彼らのあのお仲間様は、多くの偶像信者を誘惑して我が子を殺すようにしむけ、それで人々を滅亡させ、人々の宗教をかき乱そうとした。尤も彼らにしても、アッラーがその気になり給えば、あのようなことはしなかったであろう。されば、構わず勝手なことをさせておくがよい。 6-139彼らは「これこれの家畜と畑（の作物）は神聖物だから、我々の許す者以外は絶対に食ってはならんぞ」などと自分勝手にきめこんだり、背中が禁忌になっている家畜や、また（屠殺するとき）アッラーの御名を唱えない（偶像用の）家畜をつくったりする。みな根も葉もない作りごと。このようないいかげんな嘘を言った罰としていまに（アッラーが）充分に御褒美を下さろう。 6-140彼らはまた、「この家畜の胎内のものは、男子専用で、女どもには御法度である。だが、もし死んで（生れた）場合は、誰でもみんな一緒に与かってよろしい」などと言う。（勝手なことを）述べたてた罰で、いまに（アッラーから）充分に御褒美を頂戴することであろう。賢明で一切を知り給う神様だから。 6-141何にも知らぬままに愚かにも我が子を殺して（神に捧げたり）した者こそまったく馬鹿を見たもの。それからまた、アッラー曰くと称していいかげんなでたらめをでっち上げ、せっかく授けて頂いた（食物）を禁忌にした人々も。完全に道を踏みあやまり、正しい御導きに従わなかった。 6-142 6-143それから家畜では、荷積み用にせよ屠殺用にせよ、アッラーが授けて下さったものは遠慮なく食ってよろし。決してシャイターンの後について行ってはならぬ。あれは本当に汝らのまぎれもない敵なのだから。 6-144ここに八組の 6-146宣言せよ、「わしに啓示されたものの中には、死肉、流れ出た血、豚の肉−−−これは全くの穢れもの−−−それにアッラー以外の（邪神）に捧げられた不浄物、これらを除いては何を食べても禁忌ということにはなっていない。そればかりか、（たといこれらの不浄物でも）、別に自分で 6-147だがユダヤ教の人々には、（回教徒より規定を重くして） 6-148それで、もし彼らがお前を嘘つきだと言ったら、言い返してやるがよい、「お前たちの神様は全く宏大な慈愛をもち給う。だが、ひとたび罪深い民族にその御力が加えられるときは、何びともそれを押し返すことはできはせぬ」と。 6-149偶像信者どもはいまにきっと「もしアッラーの御心ならば我々にしても、また我々の父祖にしても多神教徒にはならなかったろうし、何もこんなに禁忌をつくりもしなかったろう」などと言い出すにきまっている。彼らの以前に（世に栄えた）人々もやはりあのように散々（神の啓示を）嘘よばわりしたあげく、ついに我らの腕力をいやというほど味わされる仕儀となったものだ。言ってやるがよい、「これ、お前たち確たる知識があるのか。あるなら、さ、ここへ出して見せるがよい。どうせ、ああだろうこうだろうと当て推量しているだけではないか。要するにいいかげんな臆測をしているだけではないか」と。 6-150言ってやるがよい、「最後のきめ手はアッラーのもの。もしその気にさえなり給えば、お前たちも一人のこらず正しい道にお連れになったであろうよ。」6-151言ってやるがよい、「さあ、お前たちの証人をここへ連れて来て、これはアッラーが禁止されたものだという証言をさせてみるがいい。」万が一その者どもが本当にそのような証言をしても、お前まで一緒になって証言したりしてはいけないぞ。かりにも我らの神兆を嘘よばわりした者ども、来世を信じようともせず、主のほかに同等の（神々）を認めるような者どもの思惑にお前までがつり込まれたりしてはならぬぞ。 |
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