６（５）人名 ６（５）人名
| 6-84また我らは彼にイスハークとヤアクーブを与え、それぞれ正しい道に導いた。また、それより前にヌーフも導いたし、彼の胤ではダーウドとスライマーンとアィユーブとユースフとムーサーとハールーンなども導いた。このように我らは、善行に励む人々に褒美を与える。6-85それからザカリーヤーにヤフヤーにイーサーにイリヤースなども、みな義しい人間ばかりであった。6-86それからイスマイールにイリヤサにユーヌスにルートらも我らは、それぞれあらゆる人に コーランに登場する人物名は限られている。ユダヤの聖書の人名をアラビヤ語に置き換えたのであれば、全能の神の啓示にしては、引用の人数が少なすぎる。 ユダヤの聖書の人名 ・・・・・・ アラビヤのコーランの人名 イサク（創世記、アブラハムの子） ・・・・・・イスハーク ヤコブ（創世記、イサクの子） ・・・・・・ヤアクーブ ノア（創世記、バビロンの神話） ・・・・・・ヌーフ ダビデ（サムエル記上下、ユダ列王の祖） ・・・・・ダーウド ヨセフ（創世記、ヤコブの子・エジプトの宰相） ・・・・ユースフ モーセ（出エジプト記、アロンの弟） ・・・・・・ムーサー ザカリヤ（ルカによる福音書、聖母マリヤの親戚エリザベツの夫）） ・・・・ザカリーヤー ヨハネ（ルカによる福音書、ザカリヤの息子） ・・・・・ヤフヤー イエス（ルカによる福音書、聖母マリヤの子） ・・・・・イーサー イシマエル（創世記、アブラハムの子）・・・・・イスマイール ロト（創世記、ソドム神罰の体現者） ・・・・・ルート 6-89（今列挙した）この人々に我らは聖典と聖智と予言の資格とを授けた。もし彼らが背信するなら、ただちに別の、絶対にそむかぬ人々に（この資格を）委託しようぞ。6-90ともかくこの人々はアッラーの御導きを受けた人間ばかり故、お前もお彼らの導きに従うがよい。（みなに）こう告げるのじゃ、「わしは何もこのことでお前たちから報酬を貰おうと思ってはいない。わしのしていることは、ただあらゆる人間に憶い起させるだけにすぎない」と。 6-91「アッラーはどんな人間にも何一つ啓示されたことはない」などと言う者があるが、あれはアッラーの本当の大きさを量りそこねたのじゃ。言ってやるがよい「それではムーサーが全人類の光明として、また導きとして ---聖書は、モーセが著したものではない。 エルサレム陥落（バビロン） 聖書は、エルサレムの滅亡から８０年を経て、捕囚から帰還した南王国の子孫、ユダ族とベニヤミン族の子孫（これがユダヤ人の最初である）らが、結束して編纂したものである。聖書を編纂したのは古代ユダヤ人である。ユダヤ人は、それを基に、独特のユダヤ人の因習を形成していったのである。聖書とユダヤ人の因習は、相互に作用して、ユダヤ人社会を形成したが、その暗黒物質にあたる存在が祭司専門部族のレビ人である。アロン家はその棟梁であり、世襲である。 つまり聖書は、全人類のものではなく、ユダヤ人に限定したものである。アダムとエバもユダヤ人の祖であり、逸話の意味は男尊女卑の承認である。その門外不出の聖典が、キリスト教と共に、異邦人に流出した。 キリスト教は、聖書の完成であったからである。キリスト教の文書は、ルカの文書、ルカの写本したパウロの手紙がその核である。 エルサレム 西暦７０年に至って、エルサレムは再度灰燼に帰した。この時はエルサレム破壊が徹底され、もはや復興されることなく、今日に至っている。 聖書は、亡んだエルサレムの精神的遺跡でもある。聖母マリヤとイエス・キリストを世に送った古代ユダヤは亡んだ。当時は土着のユダヤ人と離散のユダヤ人がいたが、全てが離散のユダヤ人に帰した。地上のエルサレム再興の望みは無くなった。その嘆きが、「ヨハネの黙示録」である。 コーランの執筆は、それから６００年以上を経たアラビヤの片隅で、マホメット以後に行われた。わたしたちは異言語で、一度も聞いたことの無い名前を聞いて、それを正確に記憶するのはむずかしい。コーランの人名は、それを書いた者がユダヤ人社会やキリスト教徒の話を聞いたことがあり、その記憶を基にアラビヤ語化している。 創造主が、なぜ過ぎ去った民族の栄光をアラビヤ人に啓示されるだろうか。そのようなことはあり得ない。創造主は創造を継続されている。アラーが全能の創造者なら、アラビヤ人に啓示されるにしても、古いものは無用である。しかし、コーランは新しいはずなのに、古臭い印象を受ける。日本のことわざで例えるなら、「鵜のマネをするカラス」だろうか。 三体の唯一神に人は何を求めたか（その逆はない） （１）モーセは、エジプトに寄留したヘブル人を奴隷状態から開放した。エホバ神。 領土はパレスチナ。 （２）イエス・キリストは人を、罪の意識による、律法の抑圧から開放した。天の父なる神。 領土は御国（罪あるままで開放される、父と子と聖霊の世界）と現世（刷新の人生） （３）マホメットは何を解放した。表向きは、多神教と偶像崇拝からの開放だが・・・・ ひょっとすると、本当の開放はこれからなのかも知れない。このように書かれている、 ローマ人への手紙 11-33ああ、深いかな、神の知恵と知識の富は。そのさばきは窮めがたく、その道は測りがたい。 11-34「だれが、主の心を知っていたか。 だれが、主の計画にあずかったか。 11-35また、だれが、まず主に与えて、 その報いを受けるであろうか」。 11-36万物は、神からいで、神によって成り、神に帰するのである。栄光がとこしえに神にあるように、アァメン。 6-92これは我らの啓示した聖典じゃ。それに先行するものを確証する、まことにめでたい（聖典）じゃ。お前はこれで、「あらゆる都の母」やその附近に住む人々に警告を与えるがよい。来世（の存在）を信じているほどの者なら必ずこれを信仰し、心して礼拝にいそしむようになるであろう。 6-93アッラーに、ありもせぬつくり話しを押しつけ、または何にも啓示なぞ受けていないのに「わしに啓示があった」などと言ったりする者、それからまた「アッラーが啓示したのと同じようなものを、なにわしだって啓示して見せよう」などと言う者、そんな人間よりひどい悪性者がどこにあろう。ああお前に見せてやりたいもの、あの悪性者どもが断末魔のまっさい中に、天使たちが手をさし伸べて「さあ、魂をお出し。今日という今日は汝ら、屈辱の懲罰を戴くのじゃ。アッラーについて散々でたらめを言いふらし、その神兆にたいして 6-94「とうとう我らのところにやって来たな、汝ら、一人ずつばらばらに、最初我らが創ってやった時とまったく同じ姿で。我らが汝らに授けてやったものは全部うしろに残して来てしまったのだな。汝らが自分たちのあいだで仲間だと言っていた例の仲介者たちはここに見えないな。さては、両方を結んでいた絆がぶっつり切れて、汝らがさかんに 6-95本当にアッラーこそ、穀粒や 6-99また天から水を降らせて下さったのも（アッラー）。その（水）で我らはあらゆる草木に芽を吹かせ、更にその（芽）から青葉を出させて、そこからぎっしり粒のつんだ穂を出させ、また棗椰子からは、 6-100それなのに、彼らはアッラーとならべていろいろな |
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