５６．恐ろしい出来事 ５６．恐ろしい出来事
| 一介のキリスト教徒としてコメントすることは何もない。キリスト教とは無縁のものだから。 |
| 慈悲ふかく慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・ 56-1あの事がいよいよ出来して、56-2誰もその到来を嘘とは言えなくなり、56-3人々、あるいは失墜し、あるいは高められる時になると・・・・56-4大地がぐらぐらと大揺れにゆれ、56-5山々は粉々にくずれ、56-6塵芥となって吹き散らされ、56-7お前らが三組に分けられる時・・・・56-8右組の人々は、それ、右組の人々、56-9左組の人々は、それ、左組の人々、56-10それから先頭に立つ人々が先頭に立ち・・・・ 56-11これこそ（玉座の）おそば近くに召され、56-12えも言われぬ幸福の楽園に入る人々。56-13昔の人が大部分で、56-14後世の者はほんの 56-26次に右組の人々、これはどうかと言うに、56-27 ---これは宗教の書ではない。アラビヤの無学な男どもに、イスラム兵に加わるように勧める宣伝文句にすぎない。 56-40次に左組の人々、これはどうかと言うに、56-41熱風と熱湯を浴び、56-42黒煙濛々と頭上を蔽う、56-43が、（木陰ではないから）涼しくもなく、気持よくもない。56-44ああ、憶えば昔は贅沢三昧したものよ。56-45そうして恐ろしい大罪ばかりよくもあれほど犯したものよ。56-46いつも口にするのは56-47「おい、それでは、わしら死んで土と骨になってから、またあらためて喚び起されるというのか。56-48え、わしらの遠い御先祖がたまで一緒にか」と言うきまり文句。56-49言ってやるがよい、「そうだとも、昔の人も今の人も、56-50決った日の約束の時間には、のこらず喚び集められようぞ。56-51そうなったら、これ、お前たち邪道にはしって（神兆を）嘘よばわりした者どもは、56-52ザックームの木の実を喰らい、56-53腹がはち切れそうになったところへ、56-54今度はぐらぐら煮えた熱湯を飲まされる。56-55渇き病患にとりつかれた駱駝さながらに飲むであろうよ。56-56これが審きの日の彼ら相応のおもてなし。 ---富者の町を攻略するその日が、イスラムすなわちアッラーの下す「審判の日」である。 56-57お前らはもともと我らの創ってやったもの。それになぜ信じようとしないのか。56-58おい、お前たち、まあ考えてもごらん。お前たちが漏らす例のもの、56-59あれはお前たちが創るのか、それとも我らが創るのか。56-60お前たちの間に死を割り振ったのも我らのしわざ。我らを出し抜こうとてそれは無理なこと。56-61これはもともとお前たちを同類で次々に取り換え、お前たちにはわからぬし方でお前たちを新しく作り出して行くために決めたこと。56-62とにかくお前らも最初の誕生だけは身をもって知っているはず。さ、それなのにまだ気づかないのか。 56-63これ、お前たち、まあ考えても見るがよい。お前たちの耕す（畑）、56-64あれはお前たち自分で種蒔くのか。それとも種蒔きは我らがするのか。56-65こちらがその気になれば、みんなぼろ屑にしてしまうこともできように。そのようなことになったなら、お前たちさぞびっくり仰天し、56-66「ああ、わしらもこれでいよいよおしまいか。なにもかも取り上げられてしまった」と騒ぎ立てることであろうに。 56-67お前たち、まあ考えても見るがよい。お前たちが飲んでいる水、56-68あれはお前たちが雲から降らせるものなのか、それとも我らが降らせてやるのか。56-69こちらがその気になれば、辛くて飲めないようなものにしてしまうこともできように。さ、それなのになぜ有難いとは思わぬか。 56-70これ、お前たち、まあ考えても見るがよい。お前たちが起す火、56-71あの木は一体お前たちが自分で作り出したものなのか、それとも我らが作ってやったものか。56-72もともと我らが作ってやったもの、お諭として、また砂漠に住む人々の便利のために。56-73さ、讃えまつるがよい、いとも偉大な主の御名を。 56-74いや、いや、沈み行く星々にかけて・・・・56-75−−−−これは、偉力ある誓言であるぞ、お前たちは知るまいが−−−−56-76これこそはいとも貴きクルアーン。56-77守りきびしき（天の）原簿に記されてあるところ。56-78浄められた者しか触れてはならぬもの。56-79万有の主のお告げ文。56-80これ、お前たち、かくも（尊い）お言葉を軽んじて、56-81嘘だ嘘だとはやし立て、それで生活を立てようというのか。 56-82それなら、よいかあれが 56-87それはさておき、その者がお側近くに召される人々の一人であったなら、56-88休らぎと、美き薫りと、至福の楽園。56-89またもし右組の一人なら、56-90「ようこそ、右組のお方。」56-91だが、もし嘘だ嘘だ言い張って、56-92迷いの道を行った人々の一人であったなら、56-93煮え湯の御馳走、56-94劫火の火あぶり。56-95これはみな真実、嘘いつわりのないところ。56-96さ、汝も早よう偉大な主の御名を声たからかに讃えるがよい。 |
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