５３．星 ５３．星
| 慈悲ふかく慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・ 53-1沈み行く星にかけて・・・・53-2お前たちの仲間は迷っているのでもない、間違っているのでもない。53-3いいかげんな思惑で喋っているのでもない。53-4あれはみな啓示されるお告げであるぞ。53-5そもそも彼に（啓示というものを）教えたのは恐ろしい力の持主、53-6智力 53-13そう言えば、もう一度お婆を拝したことがあった。53-14（天の）涯なる 53-19これ、お前たちどう思う、アッラートやウッザー、53-20それにもう一つ三番目のマナートを。53-21お前たち自分では男の子を（自慢にして）いながら、（アッラー）には女の子があるとはよくも言えたもの。53-22それではあまり不当な分け方であろう。53-23あれは、みなただの名前にすぎぬ。お前たちやお前たちの御先祖が勝手に作り出したもの。アッラーは決してあのようなものを（崇めてよい）とお許しになったことはない。どうせ彼らはいいかげんな思惑と己の（浅ましい）願いにつられているだけのこと。神様がこうして正しい導きを授けて下さったのに。 ---この記録は、イスラムが狙う財産の持主、富裕層には見せてはいない。イスラムの狙いが自分たちの財産であることが分ったら、それなりの手を打てたかも知れない。その本質は強盗であるが、それを神々の争いに昇華したことは、啓示というべきかも知れない。富の奪い合いは世の習い。油断したほうが負ける。 53-24一体人間は、自分の欲しいものはなんでも手に入るのか。53-25いや、いや、後の世も前の世もみなアッラーのもの。 ---富裕層の財産をアッラーのものに置き換えて、アッラーの命令に従って行動すれば、御褒美としてそれをもらえる・・・・。アッラーとはイスラムに他ならない。 53-26天にいる天使たちですら、大抵の場合その執成しは全然無効、53-27アッラーが御心のまま、気に入ったものに特別の御許可をお与えにならない限りは。53-28来世というものを信じない人々は天使に女の名前をつけたりする。53-29なにもわかりもしないくせに。自分勝手な思惑につられているだけのこと。だが真理を向うにまわしては、思惑などものの役にも立ちはせぬ。53-30我らの神兆に背を向けるような者は、汝の方でも見放してやるがよい。どうせこの世の生命しか欲しくない人間だ。53-31精々そのくらいのことしか彼らにはわからない。誰が（神の）道から迷い出てしまったか、誰が正しい道を辿っているか、主が一番よく御存知。 53-32天にあるものも地にあるものも、すべては挙げてアッラーのもの。だからこそ、悪いことした者にはそれ相応の報いを与え、善いことした者には最善の御褒美を授け給う。53-33（悪いことすると言っても）、一番重い罪、特に破廉恥罪を避けさえすれば、多少その他の軽い罪を犯しても・・・・まことに、神様のお赦しは広大無辺。お前たちのことは（アッラーが）誰よりもよく御存知。なにしろお前たちを地から作り出されたお方。お前たちが母親のお胎にいた時分からよく御存知。それゆえ、なにもそうことさらに精浄ぶらぬがよい。敬虔な人のことは神様が誰よりもよく御存知。 ---「偶像」と「審判の日」は、攻撃対象への踏み絵機能を果す。攻撃された「富者」をアッラーは赦さない。一方これはイスラム内部のことである。イスラム教徒（の男）にはアッラーは寛大である。 53-34これ、どう思う、くるりと背を向けて、53-35施しものと言えばほんの 53-39自分でも荷物を背負っている者が他人の荷物まで背負わされることはない、と。53-40人間はそれぞれ自分の努めた分だけが点になる、と。53-41努めてしただけのことは必ず認められ、53-42やがて充分な報酬を戴ける、と。53-43それから、誰もが行きつく先は主のみもとだということも。53-44（人間が）笑うも泣くも（主の）おはからい。53-45死ぬも生きるもそのおはからい。 53-46男女の二種に創り給うた、53-47それも、精液ただ一吹きで。53-48二度目の創造も御心のまま。53-49富や財産を下さるのもあのお方。53-50 53-57この者は、古来（神に遣わされた）警告者と同じ一人の警告者。53-58刻々とかの時は迫り来る。だが（それが正確にいつ起るかは）アッラーをよそにして、何びとも明かすことはできぬ。53-59これ、この言葉を聞いてお前たち ---ここのところはリアルティがある。外部に知れれば、あるいは不利になることが書かれているのは、旧約聖書に通じるところがあるように思う。 |
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