５（５）友とは ５（５）友とは
| 5-56これ、汝ら、信徒の者、ユダヤ人やキリスト教徒を仲間にするでないぞ。彼らはお互い同士だけが親しい仲間。汝らの中で彼らと仲よくするものがあれば、その者もやはり彼らの一味。悪いことばかりしているあの徒をアッラーが導いたりし給うものか。5-57あれ見よ、心の中に病気をもつ者どもが先を競って彼らのもとに 5-59これ、汝ら、信徒の者、汝らもし己が宗教を棄てるようなことをしたら、アッラーはきっと（汝らの代りに）別の集団を興し給うぞ。すなわち、アッラーに愛されアッラーを愛し、信仰者たちに向っては心ひくく、無信仰者には権高で、アッラーの道に骨身を惜しまず、中傷者の中傷など平気で受け流す、というような人たちを。もともとこれはアッラーのお恵みであって、誰に下さるかはすべてお心のまま。まことにアッラーは広大無辺、あらゆることを熟知し給う。 5-60汝らの本当の伴侶はアッラーとその使徒と、それから正しい信仰を抱き、礼拝を欠かさず行い、定められた喜捨をこころよく出し、常に熱心に跪く人々を措いてほかにはない。5-61アッラーとその使徒と信仰あつき人々だけを友とする人々、こういうアッラーの一党こそ真の勝者となろう。 5-62これ、汝ら、信徒の者、汝らより以前に聖典を授けられ、汝らの宗教を嘲笑したり馬鹿にしたりしている者どもや、信仰なき者どもを決して仲間と思ってはならないぞ。アッラーを懼れまつれ、もし汝らが本当の信者であるならば。5-63彼らは汝らの礼拝の時を告げる喚び声を聞いてはそれを嘲笑し馬鹿にする。これもみんなもとはと言えば、彼らがものが分らないからのこと。 5-64言ってやるがよい、「お前たち、聖典を頂戴しておりながら、我々がアッラーを信仰するからといってそれで我々を非難するのか。我々が自分に啓示されたものと、以前に啓示されたものとを信仰するからといってそれで我々を非難するのか。これはただお前たちが大部分心邪曲であるためではないか」と。 5-65言ってやるがよい、「これよりもっともっとひどいアッラーの御褒美のことを話してきかそうか。 5-66彼らが、（最初）汝らのところへやって来た時、「わしらは信仰いたします」と言ったものだが、実ははいって来た時から既に無信仰を抱いていたので、すぐにまたそのまま出て行ってしまった。いかに隠したとてアッラーはすべて御存知。 5-67あれ見よ、彼らが大勢で互いに争って罪と悖逆＜はいぎゃく＞にふけり、禁断を犯している。何というひどいことをするものか。5-68どうしてまたラビや律法学者たちが、罪深いことを口にしたり禁断の利益をむさぼったりすることを彼らに禁じないのか。まことに彼らの何とよからぬことをしていることか。 5-69「アッラーの手は鎖で縛られている」などとユダヤ人は言う。自分の手こそ縛られてしまうがいい。そして、そんなことを言った罰に呪われてしまうがいい。否々、アッラーの両手は大きく拡がっていて、御心のままに何でも惜しみなく与え給う。お前が神様から戴いたものを見たら、彼らの中の多くは、きっと、ますます反抗的になり、ますます信仰を失うことであろう。我らは彼らの間に、復活のその日まで果てしなく続く敵意と憎悪とを播いてやった。いかに彼らが戦争に火をつけようとしても、その度ごとにアッラーがあ消し止めておしまいになる。地上をあちこちとせわしく歩き廻って頽廃を惹き起そうとしているが、アッラーは悪の種を播く者どもを好み給わぬ。 5-70もしも啓典の民が本当に信仰し神を畏れる人間であれば、今までの悪事は全部水に流して幸福の楽園に入れてやろうものを。もしも彼らが律法と福音と、そのほか神様の啓示して下さったものを立派に実践するようならば、頭上からも脚下からもいろいろと美味しいものを食べさせて戴けるだろうに。彼らの中にも、たしかに節度を心得た一団がいるにはいる。 5-71これ、使徒よ、神様から啓示されたことを人々に伝達せよ。さもないと、アッラーから託された伝言が伝わらないことになる。（心配することはない）みなから害されないようにアッラーがお前をしっかり守っていて下さる。信なき者どもをアッラーが導き給う筈がない。 5-72言ってやるがよい、「啓典の民よ、律法の福音と、そのほか神様の啓示して下さったものを全部実践しないかぎり、お前たち何の拠り所もありはしないぞ」と。だが神様からお前が啓示して戴いたものを見たら、彼らの中の多くは、きっとますます反抗的になり、ますます信仰を失うことであろう。しかし、無信仰者どものことで何もお前が気を落すことはない。 5-73まことに、信仰ある人々、ユダヤ教を奉ずる人々、サバ人、キリスト教徒、すべてアッラーと最後の日を信じて義しい行いをなす者、すべてこの人々は何の怖ろしい目にも遇いはせぬ、悲しい目にも遇いはせぬ。 5-74かつて我らイスラエルの子らと契約を結び、これに次々と使徒を遣わした。しかるに、使徒が何か彼らの気に入らぬことをもたらすたびに、彼らは或者には嘘つき呼ばわりし、或者は殺しさえした。5-75彼らは（これほどのことをしながら）それでも何事もあるまいと思いこんでいた。まったく盲で聾であった。後になってアッラーは彼らに（赦しの）お顔を向け給うた。それなのにまだ彼らの多くは盲で聾のまま。彼らがどのようなことをしているかアッラーは全部見ていらっしゃる。 |
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