（２）アッラー戦勝の夢 （２）アッラー戦勝の夢
| イスラム戦勝のその日こそ 41-18アッラーに ---イスラムが、貧乏人から利息をとって財を成した金持ちらを、アッラーの名において殲滅する日、それはマホメットとその参謀（軍師あるいは実務者）の願望である。「その日」とは、イスラム戦勝のその日である。それをさまざまに迂回してこのコーランは述べているのである。「復活の日」というのも似たような趣旨のものである。 41-21貴方がた（現世で悪いことする時、他人の目だけは）一生懸命誤魔化そうとしたけれど、まさか自分の耳や目や肌に証言されようとは夢にも思わなかったので油断した。どうせアッラーなぞ、わしらのしていることは大部分御存知あるまいとたかくくっていた。41-22己が主のことをこんなふうに考えていたのが身の破滅のもと。それで今ではなにもかもすっかり御破算というはめになってしまった」と答えるばかり。 41-23もうこうなっては、どれほど辛抱して見たところで、どうせ宿は（地獄の）火。いくらお情をお願いしたところで、誰が情なぞかけてやるものか。41-24（現世では）我らが彼らに丁度ころあいの仲間をあてがっておいたので、それにだまされてなんとなく自分の前や後が極上であるように思いこんでいた。それで、過ぎた昔の妖霊や人間どもについての御言がとうとう彼らの上にも事実となってあらわれてしまったのだ。あれで、もう絶対に浮ばれるはずがない。 41-25罰当りども、「おい、お前たちこのクルアーンなどに耳を借すな。いいかげんなこと喋りまくって、あんなもの圧倒してしまえ」などと言っている。41-26よし、あの罰当りども、いまに必ず恐ろしい天罰の味を思い知らせてくれようぞ。41-27彼らの所業の一番悪いところ（だけを見て）いやというほど褒美をくれてやろうぞ。41-28それ、アッラーに仇なす者どもの御褒美はこれだ、つまり（地獄の）火。ここが彼らの永久の住居。我らの神兆を否定していた報いとして。41-29すると罰当りども、きっとこう言い出すことであろう、「神様、わしらを邪道に誘いこんだ者どもを見せて下され、妖霊も人間も。足で踏みつけて、ひどい目に遇せてやりとうございます」と。 41-30だが、「アッラーこそ我らの主」と言って、それからずっと真直ぐな道を進んで来た人たちの上には、天使らが次々に降りて来て、「怖がることはない。心配することはない。前々から約束されていた楽園に入って心ゆくまで楽しむがよい。41-31現世でも来世でも我らがお前がたの友だちじゃ。あそこでは、お前がたなんでも欲しいと思うものはみんな戴けるぞ。欲しいと言いさえすればなんでも手に入るぞ。41-32一切の罪を赦し給うお情ぶかい御神の心からなるおもてなしじゃ」と言う。 41-33アッラー（だけに）お祈りし、常に 41-34善と悪とは同じではない。だが（他人に何か悪いことされたら）もっと善いことで（その悪を）追い払え。そうすれば、いくら 41-37夜と昼も、太陽も月もみな（アッラー）の神兆。お前たち太陽だの月だの崇めてはならぬ。そういうものを創造し給うたアッラーをこそ崇めよ、もし本当にお仕え申す気があるのなら。41-38彼らが増長して（信仰を拒否）したとて（気にすることはない）。主のみもとに在る者どもがああして日夜 41-39あれも神兆の一つだ、大地が |
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