４（５） ４（５）
| 4-102他国に旅に出ている時、もし信仰なき者どもにいじめられそうな懸念がある場合には、礼拝を簡略にしてもかまわない。まことに信仰なき者どもは汝らの公然の敵。 ---跪拝は目立ちすぎる。 4-103お前がみんなと一緒にいて、みんなのために礼拝をしてやる場合には、必ずその一部の者に武器を執らせ、お前と一緒に（祈りの位置に）立たせるがよい。そして彼らが拝し終わったなら後列に廻り、（それに替って）今度はまだ礼拝を済ませてない方の一隊が（前に）出てお前と一緒に礼拝する。その際にも警戒を怠らず、武器を手傍＜てもと＞に引きつけておくこと。元来、信仰なき者どもは、汝らがついうっかり武器や荷物のことを忘れるのを今か今かと待っていて、そうなったら一度にどっとばかり押し寄せてくる。だが勿論、雨に邪魔されるとか、病気とかの場合は武器を手に持っていなくとも差支えない。だが油断はせぬように。信仰なき者どもにはアッラーが恥しい罰をしつらえて待っていらっしゃるぞ。 跪拝は柔軟に 4-104さて、礼拝を済ませたなら、立ちながらでも、坐りながらでも、また横になっている時でも常にアッラーを念ずるようにせよ。安全な場合はいつでも礼拝を守るようにせよ。礼拝というものは、一定の時を以ってすべての信者に課された規定であるぞ。 万国共通の兵法 4-105異教徒を追及するに弱気を起してはならぬ。汝らも苦しかろうが、向うも汝らが苦しいのと同じように苦しいのだし、それに彼らには全然望みえぬことを汝らはアッラーにおねがいできる身ではないか。アッラーは、全てを知り、一切の事に通じ給う。 4-106まことに我らが 4-107また、われとわが身を裏切る者どものために弁論したりするのもいけない。アッラーは罪深い裏切り根性の人を好み給わぬ。4-108彼らは人間の目はごまかせるが、アッラーの目をごまかすわけには行かない。彼らが夜中によろかしからざることを思いめぐらしている時、（アッラー）はその場にいらっしゃる。彼らのしていることをアッラーは全部に取るように御存知。 4-109これ、汝ら、何たることぞ、汝らは、あの者どものために弁論するが、それも現世だけのこと。復活の日にアッラーを相手にして誰があんな彼らの弁護などできようか。さ、誰が一体あんな者どもの保護者になれるものか。 4-110何か悪いことをして、われとわが身に 4-113お前にしてもアッラーのお恵みとお情けがなかったなら、彼らの一部の者にあやうく迷わされてしまうところだった。だが結局彼らは自分自身を迷わすだけのこと、お前に害など絶対にさせるものか。アッラーはお前に聖典と聖智とを啓示し給うた上、お前がそれまで全然知らなかったことを教えて下さったほどではないか。まことにお前にたいするアッラーのお恵みの何んと大きいことよ。 4-114彼らもいろいろとお互いだけで話し合ったりしておるようだが、大部分は何の役にも立ちはしない。但し（彼らの中でも）喜捨や善行や、また人々のお間の協調を勧める者だけは別で、こういうことを、アッラーの御心にかなうようにとてなす者には、やがて我らが大きな褒美を与えるであろうぞ。 4-115だが、せっかく本当の御導きを見せて戴いておきながら、それでもなおこの使徒と手を切って、正しい信者たちとは違った道を辿る者、そういう者には自分で勝手に選んだ役目を任せてやろうぞ。そしてついにはジャハンナムで焼いてやろうぞ。辿り行く道の果ての恐ろしさよ。 4-116まことに、アッラーは御自分が他の何者とも並べられることをおゆるしにならない。だがそおれほど（重い罪）でない場合は、御心ならば赦しても下さろう。アッラーのほかに何か（邪神を）並べて拝む者は、とり返しのつかぬ迷妄の道に踏みこんでしまったのじゃ。4-117彼らがアッラーをさし措いて拝んでおるのは、あろうことか、女ではないか。あろうことか、叛逆者のシャイターンではないか。4-118アッラーの呪いを受けよ。（シャイターンめ）、（神様に向って）「汝の奴隷たちのうち、割当ての分だけは頂戴いたします。その者どもだけは必ず迷いの道にさそい込み、その胸に（ 4-119シャイターンは人にいろいろと約束し、その欲情を煽り立てるけれど、彼の約束することはどれもみな 4-124宗教ということになれば、自分の意志をそっくりアッラーにお |
| 次へ |
 |
 |