(イスラム)利息 3-125汝ら、信徒の者、二倍をまた二倍にした利息を食らったりしてはならぬぞ。アッラーを畏れまつれ。さすれば汝らもいい目に遇える時が来よう。3-126それからまた、信仰なき者どものためにしつらえた劫火を恐れよ。アッラーと使徒の言いつけに従えよ。さすればお情けをかけても戴けよう。3-127みな争って神様のお赦しを手に入れるように努めよ。それから、敬虔な信者のためにしつらえられた、あの天地ほどの広さのある楽園をも。 (イスラム)模範的な信者 3-128それは、嬉しい時も悲しい時もよく喜捨をお出し、怒りを抑え、人に(何か害を加えられても)すすんで赦してやる人達のこと。アッラーは善をなす人々を好み給う。 3-129それから、何か破廉恥なことをしたり、またはわれとわが身に ---豆知識(罪をゆるす権威) イエスが、床に乗せて運ばれて来た重病人に向って、「あなたの罪はゆるされた」と言うと、ユダヤ人たちは「何と不敬なことを言う奴だ、神お一人の他にだれが罪をゆるすことができるか」と心の中で呟いた。彼らは、罪をゆるすことができたなら、それはとりもなおさず神である、と言ったのと同じである。そこで、イエスは、重病人に向って、床を取り上げて家に帰れ、と命令されたのである。重病人がイエスの言葉を実行したので、ユダヤ人たちは驚愕したのであった。 ---楽園(パラダイス) また、過越の夜がせまっていた日に、十字架上に三人が掛けられていたが、その内の一人はイエスをののしった。しかし、もう一人はイエスの無罪を主張し、自分の罪を認めた。イエスは彼に声をかけた。 3-131汝ら(が生れる)以前に幾度も天罰が起ったのだぞ。国中を歩き廻って、(天啓を)嘘だと言った者どもの最後がどんなものかよく視るがよい。3-132これはすべての人に対する説き明し、また導きであり、敬虔な人々への訓戒であるぞ。 3-133汝ら、弱気になってはいけない、悲しんではならぬ。ただ信仰さえしておれば、きっと汝らの方が上になる時が来る。3-134汝らが傷を受けるなら、相手も同等の傷を受けておる。こんなふうに勝つ日負ける日をアッラーはかわるがわる人々の間におつかわしになる。それで本当の信仰をもった者は誰々かということもおわかりになり、また汝らの中から証人をお作りにもなれるというわけだ。アッラーは不義なす者どもを好み給わぬぞ。3-135またこの方法でアッラーは信者たちを磨き上げ、信仰なき者どもを 3-136汝ら、誰が一生懸命に戦い、誰がよく苦境にも 3-138ムハンマドも結局はただの使徒。これまでにも随分沢山の使徒が(この世に現れては)過ぎ去って逝った。なんと、彼が死ぬか殺されるかしたら、汝ら早速 3-139誰ひとり、定めの時が来て、アッラーのお許しを戴いてでなければ死ぬわけには行かぬ。そしてこの世の報いが欲しい者にはこの世の報い、あの世の報いが欲しい者にはあの世の報いを与えよう。感謝の気持を忘れない人間には我らが褒美を与えよう。 3-140同志として共に戦う人々を有った予言者がそも ---そのような人々なら、アッラーならずとも、軍司令官も好む。 イスラム(主の祈) 3-141(そんな時でも)彼らの口にする言葉といえば、 「主よ、数々の我らの罪を赦し給え。 我らの行き過ぎた行いを赦したまえ。 願わくば我々の脚をしっかと立たせ、信なき者どもに対して我等を助け、勝利に導き給え」と言うだけであった。 さればこそアッラーは彼らに現世での報酬も、来世の素晴しい報酬をも与え給うた。アッラーは善なす人々を好み給う。 3-142これ、信徒の者よ、汝らもし信仰なき者どもの言うことを聞いたりすれば、彼らは必ずや汝らをもと来た道に引っ返させ、汝らみじめな敗者となってすごすご後戻りすることになるぞ。 3-143いやいや、アッラーこそ汝らの守り主。これ以上の助け手は世にありはせぬ。 3-144我らは信なき者どもの心の中に恐怖を投げ込もう、もともと何の権能も与えられていない(異神ども)をアッラーとならべて拝んだりした罰として。地獄の劫火が彼らのついの棲家(すみか)。はてさて、不義なす者どもの棲家はひどいもの。 3-145汝らがアッラーのお許しで彼らを思うさま殺した時、アッラーは汝らとの約束を果し給うた。アッラーが汝らに汝らの望むところを見せ給うた後、汝らは突然意気沮喪し、仲間どうしで互いに争い出し、遂には命に叛いた。3-146汝らの中には現世だけを欲しておる者もあり、また来世を望んでおる者もある。そこでアッラーは汝らを一応彼らのところからちりぢりに退却するようにしむけて、それで汝らを試み給うたのだ。だが今ではもうアッラーは汝らをみなお赦しになった。アッラーは信者に対していとも情深くおわします。 |
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