（３）欲望と誘惑 （３）欲望と誘惑
| 欲望あるところに隙 22-51汝より前に我らが遣わした使徒や預言者の場合でも、何か欲しいなという気持を起したと見るや忽ちシャイターンがその欲望を煽り立てたものであった。だがシャイターンの誘惑などアッラーが無効にしておしまいになる。そして、逆に御自分の神兆を強化なさる。まことにアッラーは全知にしてその賢さかぎりなくおわします。 22-52結局、シャイターンの誘惑を利用して、心に 22-53また同時にこれで真の知識を授かっている人たちは、これが主の下し給う真理だということを知り、いよいよ心をひくくして信仰を（固める）ということにもなる。まことにアッラーは、信ずる者を真直ぐな道に案内し給う。 22-54だがそれでも信仰なき者どもだけは、どこまでもこれに疑いの気持をもち続けて行くことであろう。目の前に突如としてその時が現われ、己が身に不毛の日の天罰が襲いかかってくるそのときまでは。22-55その日、アッラーは絶対君主としてみなを裁き給う。そして、信仰し、義しい行いに精出して来たものは歓楽の園に入る。 22-56が、信仰に背を向け、我らの神兆を嘘呼ばわりして来たような者どもは、よいか、 ---死んだ者よりも残された家族に対して、どのような恵みを用意しているのかが、アッラーの恩寵でなくてはとおもう。教団のために死んだ者が養っていた人々の行く末に配慮するシステムが必要だ。死んだ者のことはよいのだ。 22-59それはそれでよいとして。誰でも自分の受けた損害だけの報復をしたのに、またまた不当な仕打ちされた場合には、アッラーが必ずその人の味方をして下さろう。だが、元来アッラーは、まことに気のやさしいお方、どんな（罪を犯して）もよく赦し給う。 22-60それというのも、もともとアッラーが夜を昼の中に割り込ませ、また昼を夜の中に割り込ませていらっしゃるからであって、これもみなアッラーが耳敏く目敏くおわしますからのこと。22-61これもみな、アッラーこそ真実（の神）で、そのほか人々が崇めているものは偽り（の神）であるからのこと、アッラーこそ至高、至大の御神にましますからのこと。 22-62汝気がつかなかったのか、アッラーが天から水を降らせ給うと、大地は一夜にして青々となることを。アッラーはこれほどまでに細く気を配り、何から何まで承知し給う。22-63天にあるもの、地にあるもの、すべては挙げてアッラーに属す。まことにアッラーこそは本当の富者、本当に賞賛に値するお方。 22-64汝気がつかなかったのか、アッラーは地上のすべてをお前らの用に供して下さったばかりか、舟に命じて海上を走らせ、また天をその手にしっかと支えて、許可なしには地上に落ちて来ないようにしていて下さるではないか。まことに、アッラーほど人間に優しく、慈悲にみちたお方はない。22-65お前たちに生を与えて下さったのもあのお方。やがてお前たちを死なせ、それからまた行きかえらせ給うのもあのお方。それなのに、人間はなんと恩知らずなものであることか。 |
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