２（５）アラビヤのモーセ ２（５）アラビヤのモーセ
| モーセ誕生 2-46（また憶い起せよ）我らが汝らをフィルアウン（エジプト王パロ）一族の手から救い出した時のことを。彼らは汝らの息子たちを虐殺し、女たちを陵辱して、汝らに過酷な苦しみを蒙らせたものだった。あれは汝らの主の下し給うた実に大きな試練であった。 これはコーランがユダヤ人に教えているのではなく、アラビヤ人に教えているのである。とんでもない話ではあるが、短く、民衆の記憶に入りやすいように工夫された言葉である。真実の言葉も、人の心に入っていかなければ意味が無い。 たとえば、イエスは民衆に理解力が無いと知ると、譬えを使って神の国のことを話された。 ヤコブの子孫のベブル人（エジプトではイスラエルとは言わなかった）は、エジプトのゴセンに寄留し、その数を増した。その人口増加の凄まじさに恐れを覚えたエジプト王は、生れた男子をナイル川に捨てて殺すように、産婆たちに命じた。しかし、神を恐れる彼女たちはそれをごまかした。かくして、王は兵士に嬰児殺しを命じた。 （出エジプト記） 2-1さて、レビの家のひとりの人が行ってレビの娘をめとった。2-2女はみごもって、男の子を産んだが、その麗しいのを見て、三月のあいだ隠していた。2-3しかし、もう隠しきれなくなったので、パピルスで編んだかごを取り、それにアスファルトと樹脂とを塗って、子をその中に入れ、これをナイル川の岸の葦の中においた。2-4その姉は、彼がどうされるかを知ろうと、遠く離れて立っていた。2-5ときにパロの娘が身を洗おうと、川に降りてきた。 2-47（憶い起せよ）我らが汝らのために海を裂いて汝らを救い、かつ汝らの見ている前でフィルアウンの一族を溺死させたときのことを。 （出エジプト記） 14-5民の逃げ去ったことが、エジプトの王に伝えられたので、パロとその家来たちとは、民に対する考えを変えて言った、「われわれはなぜこのようにイスラエルを去らせて、われわれに仕えさせないようにしたのであろう」。14-6それでパロは戦車を整え、みずからその民を率い、14-7また、えり抜きの戦車六百と、エジプトのすべての戦車およびすべての指揮者たちを率いた。 2-48また我らがムーサーと四十夜間の契約を結んだ時のことを。（あの時）汝ら、ムーサーの不在に乗じて（黄金の） （出エジプト記） 32-7主はモーセに言われた、「急いで下りなさい。あなたがエジプトの国から導きのぼったあなたの民は悪いことをした。32-8彼らは早くもわたしが命じた道を離れ、自分のために鋳物の子牛を造り、これを拝み、これに犠牲をささげて、『イスラエルよ、これはあなたをエジプトの国から導きのぼったあなたの神である』と言っている」。 |
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