２（１８）メッカ ２（１８）メッカ
| （イスラム）メッカ巡礼の諸注意 2-192メッカ巡礼と聖所詣での務めをアッラーの御ために立派に果せ。しかし妨害されてそれが出来ない場合には、何か手ごろな捧げ物を（出せばよい）。その捧げ物が生贄を捧げる場所に到達するまでは頭を剃ってはいかんぞ。しかし病気とか、または何か頭に傷を受けて（どうしても頭を剃らねばならぬ）人は、その償いとして断食するか、自由喜捨をするか、さもなければ生贄を出すがよい。だが何の故障もない状態にあって、正規の巡礼まで聖所詣でをしてらくをしようというのなら、無理せずできる程度の捧げ物を出すがよい。何も捧げる物がなければ、メッカ巡礼の際に三日間の断食、それから帰った後で七日間、〆て十日。これは、メッカ聖殿のあたりに家族がいない者の場合にかぎる。とにかく、汝らアッラーを畏れかしこめ。アッラーの報復の恐ろしさを肝に銘じておくがよい。 2-193メッカ巡礼がいずれの月（に行われる）かは汝らの知っての通り。それらの（月）の間に巡礼の務めを果そうとする者は、女に触れるな、 2-194汝らが神様にお恵みをおねだりするのは罪ではない。だがアラファートからみんなでどっとやって来て、聖なる立場（たてば）まで来たらそこでアッラーを念ずるのじゃ。かつて （注）アラファート：メッカに近い聖なる丘。「聖なる立場」ムドザリファ：途中にある聖地 2-195それからみんながどっと押し出した場所から汝らも押し出して行け。（その間も、絶えず）アッラーのお赦しを請うのだぞ。まことにアッラーは寛大で情深いお方におわします。 2-196そして所定の儀式を滞りなく果し終ったら、アッラーを念ずるのじゃ、自分の父祖を念ずるように、いや、もっともっと 2-197また人によると、「神様、私どもに現世でもよいものを、来世でもよいものをお与え下さい。私どもを（地獄の）劫火の罰から護りたまえ」と言う者もある。2-198このような者どもには自分で稼いだだけのものが与えられよう。まことにアッラーは 2-199一定の日数の間アッラーを念ずるのじゃ。しかし急いで二日間に切り上げても差支えない。また、遅延させても差支えない、 規律を設定して、同時にそれを緩和させて、「恐ろしい規律」にしていない。古代ユダヤのような厳しい律法を避けている。融通の効かない厳しい神から、話の分かる神を印象づける。 （イスラム）警戒すべき者 2-200また人によっては、現世に関してもっともらしいことを言ってお前を感心させ、その上自分の胸中（の清らかな思い）についてはアッラーも照覧あれなどとまことしやかに言う者がおる。実は誰よりも執拗に（アッラーに）反感を抱いているくせに。2-201彼らは、（お前に）背を向けるやいなや、地上を走り廻って至るところで悪の種を播き、田畑や家畜を荒し歩く。アッラーは頽廃（たいはい）ということをいみ嫌い給うのに。2-202こういう人に「アッラーを畏れよ」と言うと、ますます驕慢（きょうまん）の心を起して罪にはしる。このような者にはジャハンナムこそふさわしい。（その劫火の）何と恐ろしい寝床になることか。 2-203また人によっては、アッラーの御気にかなおうと願うあまり、われとわが身を売る者もある。アッラーはその 2-204これ汝ら、信徒の者、みんな揃って平安に入れよ。決してシャイターンの足跡を追うでないぞ。彼こそは汝らの公然の敵であるぞ。2-205こうして汝らのもとに御証が下されたのに、それでも汝らが足を踏み 2-206あの者どもは、アッラーが、黒雲 （ |
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